CALL FOR YOU TO FIGHT ②
三度目のコールで電話主が応答した。
「はあぁい」
なんか、久しぶりにこの声を聞いた気がするな……。
「どぉーしたの?翔くん?」
「あ、和葉さん。ちょっと頼みがあって」
「………」
「もしもし?聞こえてる、和葉さん?」
「……呼び方ぁ」
「……か、和ねぇ。お願いがあるんだけどさ」
「なぁに!?何でも言って!?何でもするわ!」
な、なんでもすると申すか……。
俺が電話をかけるかかけまいか、ずっと悩んでいたのはまさにこれなんだ。
姉呼びをしただけで、どんなことでもしてくれるところがあるから困ってたんだ。
どんな無茶でも躊躇わないから、少し心配になる。
まあ、俺のお願いを聞いた後に必ず要求してくるアレも、俺が渋った理由の一つなんだけど。
「……ん?………くん?翔くん!?」
「………ああ!はい?」
少し考え込んでいたせいで、和葉の問いかけにまったく気づいていなかったのか……。
「大丈夫?それで話ってなんなの?」
心配そうな声ながらも、話を進めてきた。
「えっと。…………てか、さっきから聞こえる音なんなの?」
もっと言えば、まるで衣擦れのような音で。
気が散っていまいち真剣に話ができないので、音の正体を聞いてみると、
「んふふ。着替え中なのぉ」
お風呂上がりでまだ服着てなかったのよぉ、と言う和葉。
「ぶふぅ!!」
こらえきれず思わず吹いてしまった。
くそ……反応したら、絶対なんか言われるのに!
「あ~、今想像したでしょぉ?」
ほら来た!俺のバカ!!
と言うか、早く本題に入らせて欲しい……。




