足りないパーツの埋め型
如月と分かれた後、俺と大輝は二人で、寮へと歩いていた。
「なぁ大輝」
「どしたよ?」
前の爆弾から生じた疑問を聞かずにはいられなかった。
「やっぱり今すぐにでもオルガと戦った方がいいんじゃないか?」
どうしても異能を取り返すことだけを優先してしまう。
それがどんなに無謀だとしても。
「焦るなよ翔太。さっき言ったのは可能性の話だ」
いや、俺にとっては1%でもあったら困るんですけどね。そこんとこ分かってもらえます?
「あいつは『具現化』を完全に奪うつもりだったはずだ。それなのに半分しか奪えなかった。それを別の異能で消すなんてことはないだろうな」
まあ確かに。
かなり筋の通った理屈があったことに驚いたぜ。
大輝がこんなに考えているとはな。
「いや、でも、今のままじゃ勝てないと思うんだが……」
「ほう、つまり?」
「俺にかけた武術の封印を解いてくれないか?」
「……。まあそう来ると思ってたよ」
異能をまともに使えず、武術もなしにオルガと戦えというのは酷な話だ。
俺にとっちゃ武術は生命線だ。
今異能がないのなら戦い方は自ずと絞れてくる。
とにかくここは土下座をしてでも……!!
「いいぜ、解いてやる。お前と友達になった以上、解いてやるのはいつでもできたんだけどなぁ」
いやーなかなかタイミングがなくてな、とカハハと笑う大輝。
は?そんなあっさりと?
つーか、いつでも解けるならもっと早く言えよ!
今までの俺の苦労はなんだったんだ……。
「いやーすまんな(棒読み)」
「おまっ!忘れてただけだろ!?」
思わず殴りかかろうとした俺に、大輝が、
「黒崎翔太に『武術の使用許可』を与える」
と言うやいなや、突如俺の体が光り始めた。
なんだこれ?ファンタジー?
「おわっ!」
今まで何か欠けていたものが、ずしりと俺の体に埋まった気がした。
「昔みたいに悪いことに使うなよ?」
「誰が使うかっ!てか、一度も使ってねぇよ」
そんな軽口をたたき合う中で、俺は確信する。
――――――――――反撃開始だ!!
ブクマの増やし方を誰か教えて欲しい……。




