最悪で最低の終わり方
「お前の‘お願い’はたぶん、もう行使されてるぞ」
なあ?と如月に確認する大輝。
「ええ。確かに使ってたわ」
あ、あれ?俺の記憶には全くないんだが。
どゆこと?
無意識に使ったってこと?
なんて、一人首をひねる俺に、大輝が追加説明をしてくれる。
「翔太、お前がオルガに首を絞められていた時、なんて願った?」
「……願った?いや、誰か助けてくれって……。
……ッ!?」
「もう気づいたか?」
ま、まさか!?そんなことあるのか?
いや、だって口に出してないんだぞ?
「黒崎は私に助けを求めたのよ。だから私は異能発動の詠唱を言わされた。」
「そう。だからもう‘お願い’は残ってないんだ」
あ、あり得ない……。
無意識下でも‘お願い’が使用されるなんて、初耳だぞ?
そうなったら、前話の計画も台なしじゃないか。
「終わった……。すべて。なにもかも……」
口の中でそう呟くと、俺は椅子に崩れるように座り込んだ。
はは、絶望的だ。
悲しすぎると笑っちまうなんて聞いたことがあったが、人間絶望に浸ると同じように笑うことしかできねぇのか。
軽く現実逃避するくらい、俺は何も考えれなくなっていた。
なんだよ、オルガの奴。
決闘のルールガン無視かよ。
つーか『略奪』とか、無双じゃねぇか。
もう俺の学園生活終わりだわ。
はい、『異能らいふ』、これにて終了です!
俺の来世にご期待くださーい。
「なあ翔太。この状況を打開できて、皆が幸せになれる方法がある。どうだ?やってみないか?」
顔を上げると。
そこには。
ニヒヒと不敵に笑ってみせる大輝が。
………もう、コイツが主人公でいいんじゃないか?
※『異能らいふ』はまだまだ続きますよ!




