やはり俺は天才(天災)だった
ここまでの流れを大体把握した俺は、どうやってオルガから異能を取り返すかを一人考えていた。
一人で行ってもおそらく返り討ちに遭うだけだ。下手したら残っている分の異能を持って行かれて終了。
ここはいっそのこと、和葉さんにでも頼むか……?いや、あの人も忙しいだろうし、何より取り返してもらった後の見返りが一番恐ろしい。
クソ、どうすりゃいいんだ!?
なんて考えていると、大輝と如月の会話はどんどん進んでいく。
「なぁ、如月。それだけで終わりか?俺はまだ何かありそうな気がするんだが」
「……ッ!……鋭いわね。一応あるけど、ただの私怨よ?聞かない方が身のためだと思うわ」
「それでもいい。同じ六魔じゃないか。だったら問題は皆で解決するべきだ」
本当にこの男は……。
相手が女子だったらとことん紳士になるよね。なんでなの?
如月は深いため息をつくと、再び語り出した。
「子供の頃にね。母親を殺されたの。『十三年前の事件』、知ってるわよね?」
「あれか……。『断罪派』と『幽霊の心臓』の紛争だったか?それは、その、残念だったな……」
ポリポリと頭を掻く大輝に、
「別にいいわ。それよりも私はぜったいに『幽霊の心臓』を許すつもりはないの!アイツがその一人だっていうのならば、すぐにでも……!!」
まーただ。俺の知らない専門用語ばかりが飛び交う。
皆も分からないからって、俺に聞くなよ?どうせなら大輝に聞いてくれ。そんでもって俺にも教えてくれよ。
ふぅ。
少し考えすぎたせいか、頭が重く感じた。
頭をぐるりと一回転させると、ボキボキと音が鳴った。
……。……ん?
今、すっごい案を思いついたぞ!?
「なあおい、如月!!」
俺はテーブルから身を乗り出して、如月の肩を掴んだ。
「な、なによいきなり!?ずっと黙ってたから、びっくりするじゃないっ!」
「悪い。それよりも聞いてくれ!俺の『お願い』まだ残ってただろ?それ今使うから、オルガから俺の異能を取り返してきてくれないか!?」
人としては最低だが、我ながら最高の案だった。
自分の安全を確保したうえで、実力の拮抗する奴をぶつけるという最強の計画である。
どうよっ!?このすばらしい計画は!?
褒めてくれてもいいのよ?
なんて浮かれている俺に、
「あー……。その事をまだ離してなかったな……」
と、今度は大輝が喋り出した。
ブックマーク増えろーー!?
なんて願いを込めながら。
今日もキーワードを叩くのです。




