急展開だけどみんなついてこれるか?
「とりあえず翔太の異能は置いておくとして。如月、あいつとなんかあるのか?よかったら教えてくれないか?」
おい、コイツ今、俺の異能がどうでもいいみたいなこと言わなかったか?ふざけやがって……!こんな時ばっかり女子に格好つけるのやめてくれない?
「オルガはおそらく『幽霊の心臓』の一人よ。あの黒いフードは間違いないわ。絶対に潰してやる……!!」
お、おい、如月が急にキレだしたんだけど。怖いんですけど。
「『幽霊の心臓』?まさかな。オルガは俺たちと同じ六魔なんだぜ?」
「いいえ、絶対にそうよ。確かにあの少女のことを『GⅡ』って呼んでたもの。あれは奴らのコードネームみたいなものよ」
「ずいぶんと詳しいな。少し聞かせてくれるか?」
おーっと。だいぶ話が進んでいますね。
完全に俺、置いてきぼりなんだけど。
とりあえずさっきから専門用語で喋るのやめてくれない?
「なぁ。さっきから言ってる『幽霊の心臓』ってなんなんだ?」
「「え?」」
バカなの?みたいな目線を向けてくる如月と、コイツは正気か?みたいな目線を向けてくる大輝の声が綺麗にハモった。
かなりイラッとしたが、ここでなにか言ったら話が進まないと思い、グッとこらえた俺は大人だと思うんだ。
「『断罪派』は分かるか?」
「それくらいはな。あれだろ?危険な異能を持つ反学園生徒の集団だろ?」
「そうだ。そいつらを潰して回ってるのが『幽霊の心臓』だ」
なんだいい奴らじゃん、とそう言いかけた瞬間、
「それだけならいいんだけどね。奴らは私たち六魔までも攻撃してくるのよ!?」
絶対に許せない!と再びキレ始める如月。
やだ怖い。怖いわこの娘。




