襲来者の行方
ゲホッ、ゲホッ……マジで死ぬかと思ったぜ……。
「なんで助けなかったんだよ!ガチで殺されてたぞ!?」
「悪い。下手に動けば、俺達も危なかったんでな」
あ?どういうことだ?
そんなことを思っていると、オルガと如月の会話はヒートアップしていく。
「おい貴様。六魔同士では干渉しないのが掟なはずだ。どうして邪魔した?」
「あいにく。私は黒崎の『お願い』を聞いたまでよ」
「チッ……、今回は見逃してやる。帰るぞGⅡ」
オルガは謎の言葉を残し、そこにいないはずの者に声をかける。
次の瞬間。
ぼわーッと人の形をした何かが浮かび上がり、そこからやがてオルガと同じ黒いフードを着た少女が現れた。
「「「……!?」」」
「黒崎。次こそは貴様の異能を奪ってやる。覚悟しておけ」
そう言い残して、オルガはその少女の手を握ると、ふぃーと消えていく。
何が起こっているのか理解できない俺をよそに、如月は、
「オルガぁー!!その服装といい、その少女といい、まさか『幽霊の心臓』じゃないでしょうね!!?答えなさいぃ!」
「俺が『幽霊の心臓』だとして、貴様には関係あるまい」
「あるわよっ!母のかたき!」
氷剣を造り出しオルガに斬りかかるも、オルガとその少女は既に消えていた。
どうなってんだ?まったくついて行けない……。
そんな俺の心中を察してか、大輝が、
「全部説明してやっから今は立て、な?如月もいいか?」
「……うん」
俺を起こしてくれる最中、如月をチラリと見ると、彼女の目に光るものがあったのは気のせいではなかったと思う。




