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決闘の件はまだ続く


明日香が俺の部屋に(隠れて)住み続けて三日が過ぎた。


当たり前のように寮監にバレて、

当たり前のように(俺が)怒られて、

当たり前のように女子寮へと移っていった。


あ、最後のは言うまでもなく、明日香だからな。

俺が移っていったら、事件だろ……。




        **


学園の昼休み。


午前中の一般授業を終え、皆は一斉に昼食を取るために動き出す。


机を合わせ持参した弁当を広げる者。

コンビニで買ったパンやおにぎりを取り出す者。

そして、俺達のような購買でパンを買って食べる者。


だが、いつもと違うことが一つ。


いつもなら俺は桜羅と昼食をとるのだが、今日は残念ながら欠席だった。


というわけで、俺はひとり飯へとジョブチェンジ。


……のはずだったが、この楽しみをぶち壊してくれたのはもちろんあの男(大輝)


ちっ、なんできちゃったかな~。


そんなこんなで、俺は購買のパンを囓りながら、妹が学園に来たことを大輝に知らせた。


「ふぅん。明日香がねえ」


大輝は俺の妹のことを下の名前で呼ぶ。


まあ明日香は嫌がっていたけど。


『黒崎さんって呼んでください』って言ってたっけな?大輝がそれに対して、『それじゃあ翔太と同じじゃん』って返したら、明日香は押し黙っていた気がする。


てなわけで、そのまま定着したらしい。


俺が美鈴ちゃんを気にかけるように、大輝も明日香のことを気にかける。


そのくらいの関係を俺達兄妹は築いているんじゃないだろうか。所謂(いわゆる)相互関係みたいな?


「てか、ずっと気になっていたんだけど」


「何を?」


俺は購買で手に入れたお芋パンを囓る。

このパン不味いわけでもないのに、いつも売れ残っているんだよな。挙げ句の果てに、購入する生徒が少ないのか、顔まで覚えられる始末。

なんで行っただけで、お芋パンあるよーって言われなくちゃならないんだよ……。


「決闘って翔太の勝ちだっただろ?『お願い』の件はどうなったんだ?」


あ。


大きく開けた口からお芋がこぼれる。


お芋がころりんすっとんとんお芋がころりんすっとんとん。


ってこれはおむすびでした。


俺はその開いた口のまま思いっきり叫んだ。


「忘れてたあああぁぁぁ―――!!!!?」


「放課後までに如月捕まえとくよ」


そんな大輝の優しい一言が俺の耳に残った。







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