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64話「決闘トーナメント 第2予選②」

お久しぶりです(´・ω・`)

 あれから10分が経過したあと、ゆーみんの指示で冒険者達はズガズカとジャングルの中へと足を踏み入れた。


 「さてさて、どうすっかね」


 ハヤトはぴょんぴょんと木々を飛び回りながら第2予選のルールを再確認する。



・腕にリングを付けたメイド5人を確保した先着5名が決勝トーナメントに出場することができる


・他、95人のメイドが鬼として追いかけてくる。第1予選は赤バッチを破壊されると脱落だったが、今回は彼女達にタッチされた時点で脱落。


・ゆーみん曰く、鬼役であるメイド達は只者ではないということ。



 「ハハ、よくよく考えると何気に鬼畜な設定だな」


 ハヤトは苦笑いしながら、木々を飛び回っていると、


 『では、鬼であるメイド達を解放するでこざる。赤グループの皆の者よ、ご武運を祈る。』


 と、アナウンスがジャングル中に響き渡る。つまり、決闘トーナメント第2予選が開始されたということである。


 「よし、気を引き締めて………」



 ーーーーーーーヒュン!!



 「うぉい!?」


 第2予選が開始されたことにより、ハヤトは気を引き締めようとした瞬間、横から『何か』が猛スピードでハヤトに目掛けて襲いかかる。


 ハヤトはその『何か』をブリッジして紙一重で躱す。



 ーーーーーーーシュン、シュン、シュン



 先程の攻撃を躱したと思ったら、四方八方から間髪入れず、『何か』がハヤトに目掛けて飛んできた。


 「はぁっ!!」


 ハヤトはライトソードα‬をすぐに手に取り、『何か』を弾き飛ばす。


 「くっ!!」


 1つ1つ弾き飛ばすハヤトであったが、攻撃が重く弾く度に握っている手にビリビリと負担が掛かっていた。



 「こうなったら…………『嵐の(ストームウォール)』!!」



 ライトソードα‬を改めて握り直したハヤトは勢いよくグルグルと周り、大きい嵐を出現させ、飛んで来た『何か』を全て吹き飛ばした。そして、ハヤトは『何か』の正体を突き止める。



 (あれは…………クナイ??)



 そう、四方八方からハヤトを襲いかかったのは、平らな爪状となっており、忍者とかが武器として使うことが多いクナイであった。


 「この世界にもクナイってあったんだな」


 ハヤトは落ちてたクナイを拾い上げ、意味不明な言葉を話したあと、ペイッとクナイを捨てた。


 そして、ライトソードα‬を構え戦闘態勢へと入る。


 「いるんだろ。出てこいや」


 ハヤトがそう言うと、周りならガザガサと草木が揺れる音が聞こえる



 「先程の回避、お見事でした。」



 そして、草木からは幼い女の子の様な声がハヤトの耳に入る。


 「予想はしてたけど、本当に君達だとはな」


 出てきた犯人を見て、ハヤトは苦笑いすることしか出来なかった。



 なぜなら、草木から現れたのは、鬼役であるメイドの子達であったからだ。数はおよそ5人。


 「ただのメイドではないってそういうことかよ!!」


 ただのメイドではない、という言葉の意味は、鬼役を担っている95名のメイド達は先程の行動を見た限り、恐らくゆーみんによって戦闘訓練を施されていたメイドであるいうことであった。これは強制的にやらせたのか、自主的に行われたのかは知らない。


 だが、ひとつだけ分かるとしたらこのメイド達の実力は確かなものであるということだ。


 メイド5人はハヤトをターゲットとし、戦闘態勢へと入る。


 「本当に鬼畜な設定だな」


 ハヤトは心の底から第2予選のルールを作ったゆーみんを恨みながら、改めて武器を構える。



 なぜなら…………




 「はぁ!!」


 「ッッ…………!!」


 メイドの1人がハヤトに目掛けて飛び掛かるが、ハヤトはそれを躱しカウンターとして得意の回し蹴りを繰り出そうとするが


 「くっ……………!!」



 途中でピタッと回し蹴りを中断させ、ハヤトはメイドとの距離を取る。そして、心の中でハヤトは苦しみながら一言呟いた。



 (は、反撃出来ねぇ…………)



 そう、ハヤトが第2予選のルールを恨む理由、それは反撃することが出来ないということだった。


 相手はいくら戦闘訓練をされたメイドだとしても、幼い女の子である。しかも、タチの悪いことに全員美少女。ましてや、その子達と近い歳であろうコリンを弟子として持つハヤトにとってはなおさら手が出せないのであった。


 「これ…………もしかして詰んでね??」


 ハヤトが汗を流しながら呟いた瞬間、5人のメイドが一斉にハヤトに襲いかかる。


 1人のメイドは小刀を持ち


 1人のメイドはメリケンサックを構え


 1人のメイドは鎖鎌をブンブンと回し


 1人のメイドは鉤爪を広げ


 1人のメイドは手裏剣を投げようとしていた。



 「嘘でしょ??君達、俺をタッチすれば良いんだよね??何で、そんなガチの忍者武器を構えてるんですかねぇ!!」




 ハヤトはそう叫びながら、5人の攻撃をなんとか躱す。


 (このままだとジリ貧だな。なんとかしないと)


 なんとか隙を見て、ハヤトはダッとメイド5人から逃げるように走り出す。



 「逃がしません!!属性スキル発動!!」



 手裏剣を持ったメイドの女の子が、なんと属性スキルを発動させた。これには思わず、他のグループの冒険者や観客、そしてハヤトも「嘘だろ!?」と驚きの表情をとる。


 属性スキルを発動させた彼女は手裏剣をハヤトに目掛けて投げる。すると、投げられた手裏剣は目にも止まらぬ速さで回転しながらハヤトに向かった。どうやら、手裏剣持ちのメイドの子の属性スキルは『ブースト』らしい。


 「はぁ!!」


 ハヤトはライトソードα‬を振り回し、『鎌鼬』を繰り出して、手裏剣を弾く。


 (あの子が属性スキルを使えるってことは…………)



 ハヤトの悪い予想は残念ながら当たっていた。


 

 「属性スキル発動!!」


 「属性スキル発動!!」


 「属性スキル発動!!」


 「属性スキル発動!!」


 「属性スキル発動!!」




 先程の『ブースト』の子含め、他の4人も属性スキルを発動させた。



 「これ、本当に詰んだな。」



 それを見て、ハヤトは苦笑いしながらこう呟くことしかできなかった。

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