↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/65

38話「あのモンスターは……④」

  「チアキちゃん??」


 ハヤトがそう呟いた瞬間、キングオーガの振り下ろした腕がハヤトに襲いかかる。ハヤトは咄嗟にライトソードαを構え防御態勢に入り、キングオーガの腕を受け止めるが、耐えられずそのまま吹っ飛ばされた。


 「ケホッケホッ……、確かめないと」


 噎せながら、すんなりと立ち上がったハヤトはライトソードαを構えて走り出す。


 「アキラさん!!少し確認したいことがある!!時間稼いでくれ!!」


 「ッッ!?分かったわ!!」


 ハヤトは属性スキル『飛翔』を発動させ、猛加速でキングオーガに近づく。キングオーガはハヤトの方に魔法陣を向け、魔法技を発動しようとした瞬間、


 「はぁぁ!!」


 アキラがキングオーガの横腹に目掛けてユニコーンランスを思っきり突き刺し、キングオーガの態勢を崩した。


 その隙にハヤトはキングオーガの背後についた。


 「確かこの辺に………」


 ハヤトはあるモノを必死になって探す。


 そして、遂に



 「ーーーーーあっ!!」



 ハヤトは見つける。このSSSランクモンスターの背中についているモノを……


 

 すぐ様、ハヤトはキングオーガと距離をとって大声でアキラに呼びかける


 「アキラさん!!今すぐ攻撃を止めて!!」


 「え!?」




 「あのモンスターはチアキちゃんだ!!間違いねぇ!!」





 「何、馬鹿なこと言ってるの!?」


 アキラはそう言って、ユニコーンランスを構えてキングオーガに立ち向かう。ハヤトは舌打ちして、アキラに向かって『かまいたち』を発動し、動きを止めた。


 「どういうつもりよ!!」


 「とりあえず話だけでも聞いてくれ!!あのモンスターに攻撃する時に頭の中から言葉が聞こえてくるって言っただろ??最初はゴチャゴチャしてて聞き取れなかったけど、あれはチアキちゃんの助けの言葉だったんだ。」


 「だから、俺はあのモンスターがチアキちゃんだという確信を得るためにある事を確認した。そして、それがあった!!」


 「それって何よ!?ーーーうわっ!!」


 ハヤトとアキラが会話している途中でキングオーガの魔法が飛んでくる。2人はそれを回避して、走り回りながら会話を続けた。


 「『ペイントスライム』ってアキラさん知ってるか??」


 「あのEランクモンスターのことでしょ??めちゃくちゃカラフルなやつ」


 「そう、以前スズランで聞いたことがあるんだけど、チアキちゃんは幼い頃にそのペイントスライムに襲われた事があったらしくてな。大した事は無かったらしいけど、背中に何があっても消えないペイントを付けられたらしい。」


 「ってことはつまりーーー」



 アキラが汗をたらーっと垂らして言葉を呟く。それに対して、ハヤトもバツの悪そうな表情をして



 「あぁ、付いてたよ。あのキングオーガの背中には何があっても消えない青色のペイントが!!」





 ♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


 「あーらら、どうやらあの坊や気付いちゃったみたいね」


 ハヤトとアキラがキングオーガが戦闘中の中、まだ崩れていない建物の屋根の上で堂々と観察していた闇ギルドの一員であるダークエルフ、リリアーナが小さい声で呟いた。


 「リリ姐さん、どうする??俺達も加勢するか??」


 リリアーナの側にいるもう1人の闇ギルドの一員であるリザードマン、ジークスが武器を手にする。しかし、リリアーナは髪の毛を掻きながら、


 「そうしたいのは山々だけどね、『ゆんゆん』によると他のSランク冒険者たちがすぐ側まで駆けつけてるらしいの。だから下手に出たら返り討ちに会っちゃうわね」


 「ちっ、それじゃあしょうがねぇな」


 ジークスは舌打ちをして、武器をしまった。


 「まぁ、どうやらあの坊や、あの娘の知り合いらしいし、この先どうするか見届けてあげましょう。だって………」


 リリアーナは不気味な笑みを零しながら、






 「彼女の助かる方法なんて1つもないんだか

ら…………」







 ♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


 「アキラさん!!ハヤトくん!!助けに来ました!!」


 「イオリさん!!」


 ハヤトとアキラの方に馬車が急いで駆けつけ、後ろの荷台からイオリが飛び降りて来た。さらにあとから、リュウとシュンとジーナが続けて飛び降りる。


 「こいつがSSSランクモンスターか!!」


 「ほんま、でかいなぁ」


 「…………一筋縄じゃいかないね」


 リュウとジーナとシュンがキングオーガを見て一言感想を言い始める。その後、すぐ様戦闘態勢へ。これを見たハヤトは大いに焦る。


 「みんな!!ちょいタンマ!!あのモンスターを倒しちゃダメだ!!」


 「はぁ!?何言ってんだテメーは!!」


 ハヤトの言葉にブチギレるリュウ。ハヤトもそれに食いつくように言葉を出す。


 「いいから聞け!!あのモンスターは俺の知り合いなんだ!!」


 「それはどういうことなんだい??」


 イオリが普段通りの声でハヤトに聞く。その瞬間、キングオーガが拳を振り下ろしてきた。




 「ちょっと、君、邪魔だね。『(カウンター)(シールド)』。」




 イオリが真顔で呟くと、目の前に光り輝く盾が出現。キングオーガの拳がその盾に触れた瞬間にパァン!!と、巨体のキングオーガが吹っ飛んだ。


 「『(グリーン)(ロック)』」


 吹っ飛ばされて、倒れているキングオーガの周りの地面から、ツルが生え始め、キングオーガの身体に絡みつき、ガシッと縄のように縛り上げる。キングオーガは咆哮を上げながら動き出すが千切れることは無かった。


 「ささ、ハヤトくん。話を続けて。」


 と、イケメンスマイルになったイオリに対してハヤトは


 「お前一体なんなの??」


 としか言葉を言えなかった。


 

面白いと思ったらブクマ・感想・レビューよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。