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35話「あのモンスターは……①」

仮免受かりました。やったー✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。

 ーーーー身体が熱い。


 とある一軒家の寝室で1人の少女が苦しそうに息を吐きながら、ベットで寝ていた。


 もう1週間もこの少女はこの状態に苦しまれており、回復魔法やアイテムをどんだけ使用しても回復の余地は無かった。


 そして、ココ最近は更に苦しみが増してきており、ちょっと油断しただけで、気が失いそうになる。あと、吐き気も止まらなかった。


 ーーーー苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルし………………


 身体の熱さにもがき苦しんでいる少女はまだ気づいていない。


 自分の身体の異変を………。腕がだんだんと変わってきていることを…………


 そして、もがき苦しんでいる彼女は限界に達し、気を失う直前に




 ーーーー助けテ、ハやトさン…………




 そう、誰にも聞こえない程の小さい声で呟いたあと、彼女は気を失った。



 その直後、まるで獣のような雄叫びが、国中に響いた。




 ♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


 「こらぁ!!待てやぁ!!」


 ギルドから離れた草原エリアでFランク冒険者、ハヤトはしつこく走る青色でぶよぶよとしたモンスター、『スライム』を追っかけていた。


 ハヤトはFランククエストを行なっていた。内容はFランクモンスターである『スライム』を5匹討伐するというものだった。


 そして、現在、4匹を討伐していたハヤトは最後の1匹であるスライムを追っかけていた。


 「へぇー、スライムってあんなに速いやつもいんのね」


 「死を直面しようとしてるから、スライムの能力が上がってるかもしれないですね」


 スライムを追っかけているハヤトを体操座りで眺めながら会話しているのはSランク冒険者、アキラとハヤトの弟子、コリンだった。


 コリンに、モンスターの討伐の仕方を教えようとした所、たまたまアキラと出くわし、暇だからという理由でアキラも同行したということだ。因みに、ハヤトとアキラはパーティを組んでいないため、アキラはフリーダンジョンとして付いてきていた。


 「とりゃあ!!」


 ようやく、スライムの動きを読めたハヤトは、そのままスライムに目掛けてライトソードαを突き刺して、スライムを倒した。


 その光景を見たアキラとコリンはおぉーー!!と言ってパチパチパチと拍手した。


 「スライムぐらいで賞賛しすぎだろ」と、苦笑いするハヤト。


 「でも、大体のモンスターの倒し方は見てて分かりました。」


 「そっか。じゃあ、次はコリンがやるか??」


 「はい!!」


 コリンは嬉しそうに返事をする。それを確認したハヤトは自分のライトソードαをコリンの方へと投げる。


 「それ、使えよ。今、お前武器持ってねーだろ」


 コリンは前のアキラとの決闘を気に、ライトソードを失っていた。コリンは少しだけ不安そうな表情となる


 「でも」


 「いいから使えって。お前の新武器はそのうちアキラさんに弁償してもらうから気にすんな」


 この言葉で、アキラはバツの悪そうな顔つきになっていたが、確かにコリンの武器を失うきっかけを作ったのはアキラ自身なので反論は出来なかった。


 「分かりました!!使わせていただきます!!」


 そして、コリンはグッとライトソードαを握り、周りを警戒しながらモンスターを探した。


 すぐにモンスターは見つけた。Eランクモンスターの『コボルト』だ。人型の狼でよく群れで村などを襲うモンスターだ。見つけたコボルトは群れからはぐれてしまった奴なのか、1匹だった。


 「群れだったら、なかなか厄介なモンスターだけど、1匹なら大した強さじゃないから安心してー」


 コリンを安心させるためなのか、アキラがアドバイスをすると、コリンはペコッと礼をしたあと、ダッとコボルトの方へと駆け出して行った。


 「やぁ!!」


 あっという間にコボルトの目の前まで接近したコリンはライトソードαを振り下ろした。そして、コリンの攻撃をまともに食らったコボルトは吹っ飛び、動くことは無かった。コリンの圧勝だった


 「やったー!!勝ったー!!」


 コリンは嬉しさのあまり、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。


 「よくやったぞ、コリン。その調子でドンドン殺っていこう」


 「その言い方、なんか残酷すぎじゃない??」


 ハヤトは「そんなことないさ」と言って、コリンの頭を撫でる。コリンは嬉しそうに微笑んだ。


 「じゃあ、次は森の奥に……」



 『緊急報告!!緊急報告!!緊急報告!!』




 ハヤトの言葉が突然、ブーブーブーとブザー音が鳴り響いている放送によってかき消された。


 「うっさ、何これ」


 「緊急報告よ。ギルドで何かあったのかしら」


 耳を抑え、少しだけムスッとしているハヤトに対してアキラは心配そうな表情となる。


 そして、誰もがきっと絶望するであろう言葉が放送された。



 『ギルド付近に突如、SSSランクモンスター『キングオーガ』が出現し暴れています!!直ちにAランク以上の冒険者はキングオーガの討伐を願います!!』

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