25話「S会議③」
お久しBLEACH
あぁ、なんか以前、病室で闇ギルトについて聞いたなぁ………みたいな感覚だったハヤトだったが、周りのSランクの冒険者達の表情が穏やかではなかった。
「以前、オーグの部下に聞いた情報を頼りに、リュウとジーナとシュンの3人に闇ギルトの人間たちが潜んでいると思われる場所に向かって貰ったのじゃが………。ジーナよ、報告を」
「お任せ下さいですわ」
ジーナは何枚かの紙をアイテムボックスから取り出して席から立つ。
「まず、結果から言うとダメでしたわね。言われた場所にすぐ向かいましたが、何もありませんでしたわ。人が住んでいた形跡はあったものの、闇ギルトに関連するものは必死に探しましたが、何もありませんでした。」
「うーむ、それは残念じゃったな。」
「いえ。ですが話はまだ続きますの。先程は闇ギルトに関連するものは見つかりませんと言いましたが、関連しそうなものは見つけましたの。それがこれですわ。」
ジーナはアイテムボックスから、ボロボロの紙切れ1枚を差し出した。文字はぐちゃぐちゃで読めないが何かが書かれている
「見ての通り、ボロボロの紙切れですわ。なんて書いてあるか分かりませんが、闇ギルトに関わるものだと可能性を感じ、回収しましたの。」
「それは…………奴隷書ですな」
ゆーみんがボロボロの紙を見て、確信しているかのような口調で言った。
「どうして知っているの??」とマオ
すると、ゆーみんは照れた表情をし、
「いやぁ、お恥ずかしい話、前に1度だけ奴隷を扱う店に行ったことがありましてな。その時に奴隷商人が持っていた紙がそれと同じやつだったのでござる。」
「いやお前、奴隷にも手を出していたのかよ………」と呆れた表情をするリュウ
「ご、誤解でござるよ!!拙者は冒険者だけでなく、飲食店のオーナーもやっているのはご存知でござるよな??」
「あのメイド喫茶のことだろ??」
「無論!!メイド喫茶『天使』でござる。」
「いや、知らねぇよ。」
「前に1度だけ人手不足になった時がありましてな。どうしても解決することができなかった故、最終手段として奴隷を何人か購入して雇うことにしたのでござる。今はその内の1人が当店で人気NO.1でござるよ。」
ゆーみんはその奴隷の女の子たちの写真を見せてくれたが、どれもとても可愛いらしい女の子で幸せな表情をしていた。どうやら、奴隷ではなく、ちゃんとした従業員として、大切に扱ってきたことが分かる。近いうちに行こうかなとハヤトは思った。
「最近、闇ギルトの連中は奴隷に手を出しているという噂があるらしいですからね、恐らく、その奴隷書は闇ギルトに関わるものでしょう。ジーナさん、それ貸してくれませんか??」
「いいですわよ」
イオリのお願いに、ジーナはあっさりと了承してボロボロの奴隷書をイオリに渡す。
イオリはアイテムボックスから杖を取り出し、ぶつぶつと呪文を呟く。すると、ボロボロだった奴隷書がふわっとした光に包まれ、みるみるとボロボロだった紙が綺麗になり、最終的には新品同様のような感じになった。
「これでよし。」
「そんなすごい魔法使えたなら早くやれば良かったじゃん。」と皮肉そうな感情を込めて呟くハヤト。
「いやいや、無闇に未知なものに魔法をかける程、僕は馬鹿じゃないよ。ゆーみんさんの解説をあったからこそやれたんだ。」
イオリの言葉で、ゆーみんは嬉しそうに「デュフ」と気持ち悪く呟いた。
そして、イオリは綺麗になった奴隷書を改めて目をやる。
「これは………」
「何が書かれてたんだ??イオリン」とグラン
「どうやら契約書みたいなものですね。奴隷の扱い方などが書かれています。この者は奴隷を3人程、購入していますね。そして、奴隷たちを購入した者のサインも書かれています………」
「その名は誰じゃ??」とバルバーク
「レックスという者らしいです。」
「聞いたことのない名じゃな。よし!ジーナ、リュウ、シュンよ。これからは、そのレックスという者について情報収集の方を次のS会議までにできるだけ回収しておいてくれ」
「「「了解(ですわ!!)」」」
「それにしても、奴隷なんて集めてどうするんですかね??」
アキラが顎に手を当て、不思議そうな表情をしながら言葉を出すと、マオは鼻で「ハッ」と笑いながら
「そんなの、闇ギルトの方も人数が足らないからに決まっているでしょ??さっきのゆーみんさんの考えと一緒よ。一緒。」
「そうなのかなぁ………。なんか、分からないんけどなんか違和感を感じるのよねぇ」
アキラの言葉を聞いて、マオは「何よそれ」と言ってそっぽを向いた。
「まぁ、よい。闇ギルトの件についてはここまでじゃ。そして、3つ目のテーマは3ヶ月前から話を続けているアレについてじゃ。」
バルバークのアレという言葉を聞いて、闇ギルトの時は真剣な表情をしていたのに、今度はみんな嬉しそうな表情となった。
「ついに、アレをやるんですね!!」とマオ
「楽しみじゃのぉ。孫に早く伝えたいわい。」とルーク
「あー、アレね。アレ。てか、私。もういないじゃん!!」とラン
「おぉ!!嬉しくて俺の股間が疼くぜ」と変態ニッコリちゃんマーク野郎
と、Sランク冒険者のみんなが嬉しそうな言葉を次々と出すが、何のことかさっぱりと分からないハヤトは頭の上にはてなを浮かぶことしかできなかった。それを気づいたイオリは優しく
「皆さん、落ち着いてください。ハヤトくんが困ってるじゃありませんか。仲間はずれにしちゃダメですよ。ほら、ハヤトくん泣いてるじゃありませんか!!」
「お前は保育園の先生か!!別に泣いてはいないわ!!」
「でも、実質、アレについて気になるでしょ??」
「………………気になる」
「素直だねぇ〜」
イオリはバルバークの方へと顔を向けると、状況を察したバルバークはコホンと咳払いをし、
「ハヤトくん、今から話す3つ目のテーマは、来月あたりに開催しようと考えている決闘トーナメントについてじゃ!!」
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