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19話「努力は報われる 終」

眠たすぎて、色々ときもい文となってる。時間があったら少し書き直すかも

 ーーーコリン視点


 師匠に負けた瞬間、私はこれまでの記憶が蘇ってきた。


 『弱いな』『これだから女は』『君には無理です』『何あいつ、まだいんの??』『Sランク冒険者になるのが夢??馬鹿じゃねぇの!?』『きも』『女が剣士になれるわけないだろ』『無駄な練習やめろよ』『邪魔だ、消えろ。』『カス』『✕✕✕✕!!』『○ね!!』『うざいね、あいつ。』『早く諦めろよ』『やめればいいのに』


 周りの人達が何を言おうとも、私は折れずにずっと頑張ってきた。誰よりも努力はしてきたつもりだ。

日が落ちるまで、ずっと走り込みや、筋トレ、素振りなど繰り返してきた。

いつか、自分が強くなってSランク冒険者になるのを夢見て…………


 それでも、私は彼らに勝つことが1回もできなかった。


 私は、努力が足りなかった。今まで以上の練習をしなくては。と、心の中で自分を追い詰めるかのように呟いていた。


 そこで、私は1人のFランク冒険者に出会った。彼は、以前にドラゴンを一瞬にして討伐した『アンチドラゴン』と呼ばれるようになったハヤトさん…………すなわち師匠だった。

私は、師匠に剣について教えてもらおうとして弟子入りを頼んだ。あの時の師匠の乗り気じゃない表情は今でも覚えている

 

 そして、師匠に出会ってからは、本当に初めての事ばかりだった。素振りにも、ちゃんと正しい振り方や足の運ばせ方などもあったなんて知らなかったし、見た事もないし聞いたことのない技なども教えてくれた。

 流石、ギルドからSランク冒険者に推薦されるほどのお方だ。初めて、このことを聞いた時、ありえないと思ったけれど…………。

 師匠が教えてくれたのはどれもこれも実戦で使える技で、中でも払い面が私の得意とする技となった。

この技で、私は、前の決闘で勝つことができた。周りの人たちは驚いていたな。私に負けた子はすごく悔しそうな表情をしていた。


 その祝いに師匠は私に剣をプレゼントしてくれた。誰かから、プレゼントなんて貰ったことが無かったから嬉しかった。これは絶対に大切にしようと決意した。


 ある日、師匠は私と決闘しようと言った。



 今の私の実力が、どれだけ(仮)Sランク冒険者に通じるか気になった。だから、私はそれを引き受け、剣を抜いた。


 結果は惨敗だった。良い場面はあったが、師匠には通じなかった。


 師匠と、出会ってからは確かに私は強くなったが、私だけではなかった。師匠も、私に剣を教えながら、自分自身も強くなっていた。


 ずっと努力してきた私とSランク冒険者の差がこんなにも広がっているものなのか………と実感し、私は心を痛めた。


 本当に私は、このままいけばSランク冒険者になれるのだろうか。


 ずっと努力してしても、あの周りの子達が言っていた通り、無駄になるんじゃないのか。


 そう思うと、私は涙が止まらなかった。


 師匠は私の言葉を聞いても、無表情のままだった。本当にこの人は普段何を考えているのか、分からない。分からないからこそ、言葉が止まらなかった


 「私はこれまで、Sランク冒険者になるっていう夢を叶えるために努力して来ました。」


 「……………」


 「たとえ、周りから何をされようが、何を言われようが、気にとめず必死にやってきました」


 「…………」


 「師匠と戦ったことで、私は本当にこのままで自分がSランク冒険者になることができるのか、分からなくなってしまいました。」


 「コリン………」


 「もしかしたら、今までのが全部無駄になってしま……」



 「コリン!!!」



 「ーーーーー!?」


 突然、師匠が真剣な顔付きで声をあげる。初めてのことだがら、私はビクッと身体を震わせてしまった。

そして、師匠は私の方にどんどん近づいて来る。


 きっと殴られるに違いない。


 私はそう思っていた。だから、私は目を閉じて歯をぐっと食いしばった



 「え?」



 殴れた痛みではなく、何かに抱きしめられたような温かい感触に襲われた。



 私は恐る恐る目を開けると、師匠の胸の中にいた。



当然、私は顔を真っ赤にして恥ずかしさのあまり、離れようとしてじたばた動くが師匠の力が強すぎて離れない。


 「しひょ!?なにひて!?」


 「いいから………。俺の言うことを聞け」


 「はひ!?」


 「深呼吸しろ。深呼吸」


 私は師匠の言う通りに従う。ゆっくり息を吸って吐いた。そして、もう1度、ゆっくり息を吸って吐いた。それをもう1度…………


 何回か繰り返すと、驚くことに気持ちが楽になった。先程の自分の葛藤と、師匠の大胆な行動で気持ちが揺らいでいたのが嘘のようだった


 「落ち着いたか??」


 さっきまで、真剣な表情だったのが、また普段の無表情に戻った師匠は優しく私の頭を撫でながら言葉をかけてくれた。私は、無言で頷いた。


 「いいか、コリン。よく聞け。俺たちは生きていく上で絶対にやってはいけないことが何個かある。そのうちの1個をお前はやらかそうとした」


 「…………」


 師匠は私の真正面の方に顔を向けて、肩に力強く手を置き




 「それはな、自分のこれまでを否定することだ」




 この言葉を聞いて、私は胸が熱くなった。同時に涙が流れた


 「お前のこれまでがあったからこそ、今の自分があるんじゃねぇのか??違うか??」


 その通りだ。私は夢を叶えるために、諦めずにひたすら努力してきたつもりだ。


 「だったら、無駄とかそんな言葉出すんじゃねぇ。自分を信じろ。それに」


 師匠は私の手にそっと触れた。


 「俺、お前の努力家なところ、案外好きなんだぜ??ほら、見ろよ。自分の手を。血豆だらけじゃねぇか。努力の証っていうやつだ」


 私の手のひらは長期間素振りをしていた為、血豆だらけで少しグロくて直視できないものへとなっていた。


 「コリン、お前はこれから先、今までのことをやり続ければいい。止まる必要なんてないんだよ。お前の努力が、お前を強くする秘薬だ。」



  「そんなんで、私はSランク冒険者になれるでしょうか??」



 「それは分からない。けど、努力はいつか報われる。だからこそ、自分を信じるんだ。」



 「……………はい!!」



 私はこれまでの自分が恥ずかしい。何を恐れていたのだろうか。今まで通り、やればいいじゃないか。自分の限界なんて誰が決めた??可能性は無限大だということ。師匠はきっとこれを伝えたかったかもしれない。


 「師匠、ありがとうございます!!私、必ず夢を叶えます」


 「おう!!じゃあ、それを願って今から飯食いに行くか!!奢ってやるよ」


 「はい!!ゴチになります!!」


 そして、私と師匠は2人で並んで歩き出した。歩きながら、私は心の中でいくつかの決心した。


 これから先、何事にも怖じけずに自分を信じて努力していくこと。


 夢を叶えるまで、決して諦めないこと





 そして………………






 この永遠のFランク冒険者にずっとついて行くこと





 私は師匠に見えないところでニヒッと笑った。 

このあと、ハヤトはフィーラちゃんに半殺しにされました。


感想・ブクマ・レビュー求む。


次回、フィーラとデートします

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