16話「努力は報われる①」
変な時間に投稿しちゃった♡
これで最後だ。許せ読者
気持ちのいい朝日を浴びながら、ハヤトはギルドの近くにある広場で寝転がっていた。バルバークとイオリが訪ねてきてから、あれから1ヶ月が経過した。そこ頃には、何とか両手両足にギプスは無くなり、自由の身になったと思っていたら、思ったよりも身体が動かすことが出来なくなってしまっていた。
結局、松葉杖がないと移動することが出来ない状態へとなってしまった。今は、リハビリを行って歩けれるように頑張っているところだ。
ふと、ハヤトは右腕を自分の顔の前へとやる。すると、手の甲には、洗っても消えることない黒い星のマークが刻まれていた。ハヤトはそれを見て、ため息をつく。
ここで、1ヶ月前に遡ることにしよう。
ハヤトはバルバークのSランク昇格のお言葉をいただいたのにも関わらず、呆気なくそれを拒否した。
しかし、沈黙になったあと、バルバークはそれを分かっていたかのようにガハハと大爆笑した。
「ガハハハハハハハハ!!噂通りの男じゃ。まさか、ギルド長であるわし自らの言葉でも拒否するとは大したおとこじゃのぉ!!」
「そこが俺のいいところなんで」
「悪いところの間違いじゃないかしら」
と、ランがケラケラ笑いながらツッコミを入れた。ちなみに、アキラはまだ状況を掴めず、ポカンとしていた。
「まぁ、いい。本人が嫌がっているなら、そこまで強制はせんよ。」
「バルバークさん、あんたいい人だよ。嫌だって言ってんのに、無理やりSランクに昇格させようとするそこの貧乳女とは大違いだ。」
「あぁん!?誰が貧乳女ですって!!」
「あ、復活した」
貧乳という単語で、さっきまでポカンと、していたアキラが、怒った表情となり、顔を真っ赤にしながら大声をあげた。意外にも、これを見てイオリは驚きの表情を出していた。
「驚きました。アキラさんは大声をあげることもあるんですね」
「この子、ハヤトくんと出会ってからこんな感じになっちゃったのよ。」
「あはは!!そうなんですか。でも、以前比べてなんだかイキイキとしていますね!!素敵です」
「イオリさん、やめてください。恥ずかしいです」
今度は怒りでなく、恥ずかしさで顔を真っ赤にしてアキラは大人しくなった。バルバークは「やれやれ」と苦笑いし、話を続行させた
「しかし、ハヤトくんがSランク並の実力があるのは確かな話じゃ。じゃから、君には1度、S会議へと出席させてもらう」
「S会議??」
「S会議とは、月一で行われるSランク冒険者だけが話し合う会議のことです。主に、情報交換や冒険者のランクやランキングの昇降について、あと闇ギルドなどについて話し合いなどを行います。」
またしても、イオリが分かりやすく説明してくれた。
「なんだか、めんどくさいので嫌だ」
ハヤトは自分の気持ちを嘘ひとつなくバルバークに言った。そんなことするぐらいだったらまだFランククエストをやってた方がマシだと思ったからだ
しかし、バルバークは諦めなかった。憎たらしくニヤァと笑ったバルバークは
「予想通りの返事じゃ。イオリ、やれ」
「分かりました」
すると、イオリは爽やかに笑顔になりながら、アイテムボックスから1本の杖を出す。見た感じ、そこら辺に落ちている木の枝みたいなやつだった。
「ハヤトさん、悪く思わないでくださいね」
この言葉で、ハヤトは一気に何かを察し、顔を青くした。イオリはブツブツと呪文を唱えたあと、杖からドス黒いオーラが放たれ、そのオーラはハヤトに直撃した
「うおぉぉぉぉぉぉ…………あれ??」
バルバークの言葉を拒否したことによって、イオリに殺されると思っていたが、オーラを直撃しても痛みは一切感じなかった。
「何をした…………」
「ハヤトさんに結構強力な呪いをかけました。」
「は、呪い!?」
「僕、こう見えて魔導師なんで。あぁ、S会議に参加しないと、その呪いはハヤトさんの心臓を握り潰すので、絶対に参加してくださいね」
「はぁ!?正気かよ」
イオリはギプスが外れたら、左右のどちらかの手の甲に呪いの印が刻まれているはずなので、ギプスが外れた時にちゃんと刻まれているか確認してくださいねと、爽やかな笑顔で言ってあとバルバークの隣へと戻る
「怪我人に呪いかけるって頭大丈夫か??俺、訴えちゃうよ??」
「ギルド長の力でどうにかするわい」
「次期ギルド長の選挙みたいなのあったら覚えとけよクソジジイ!!」
ハヤトはそう言って、白旗をあげるように布団の中に潜り込んだ。それを確認したバルバークとイオリは「では、またS会議で会おうな」と言い、ついでにアキラとランに話があると言って2人を連れて部屋から出ていった。
それを布団の中から見届けていたハヤトはいつかあのジジイとイケメンに仕返ししてやると心の中で決意した
そして、それから1ヶ月が経ち、今に至る。
ハヤトの回復は今のところ順調なので、このままいけば、あと1ヶ月で退院することができると期待されている。
「………さて、そろそろ戻りますか。このままだとフィーラちゃんに怒られちゃう」
よっこらしょ、と言いながら、ハヤトは松葉杖を使って弱々しく立ち上がる。そして、医療室に戻ろうとした瞬間、
「ん??」
ハヤトの近くで、剣かなにかを振る音が何度も聞こえた。誰かが、近くで素振りをしているようだ
ハヤトは気になって、その音が聞こえる方に行くと、1人の女の子が木刀を持って何回も何回も素振りをしていた。
年齢は10歳ぐらいで、可愛らしい子供っぽい顔だが、今は真剣な表情をしている。身長も140ぐらいで、髪型は紫色でポニーテール。服装は、Fランクの防具を身につけていた。見た感じだと、新入りの冒険者のようだ。
彼女はテンポよく、木刀を素振りをしていた。木刀の振り方から見て、なかなかに彼女は剣のセンスがあるということがわかった。もし、彼女が本当に新入りの冒険者だったら、近いうちにEランクに昇格するだろうな、とハヤトは思っていると
「お?」
いつの間にか彼女と同年代に見える男の子数人が憎たらしそうにニヤニヤとしながら彼女を囲っていた。
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