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『き、緊急事態です‼︎』
みんなの目線が痛い…
『監視中の落下物が減速し始めました‼︎これは明らかに機械的な動きです‼︎』
「なんだって⁉︎」
僕は予感がしていたとは言え起こった事態が予想の斜め上を行く事に声を上げてしまう
『今衛星写真を送ります‼︎』
送られてきた2枚の衛星写真の1枚目はサーモビジョンを使って撮られており、はっきりと減速に使っているのであろうスラスターの様な物から火のようなものが出ているのが見える。2枚目の写真には、先程の写真に写っていた落下物の形が変形している様が写っていた
『尚、この落下物の他にも多数の同型と思われる落下物があり、これらも減速し始めました‼︎』
「その他の落下物の落着予想地点はどこですか?」
梨沙が今一番重要な事を聞く、この返答でもし最初の落下物より落着予想地点が遠ければ各艦隊の退路を変えざるおえなくなる可能性があるからだ
『落着予想地点は一つ目の落下物の周囲です‼︎』
「そうですか、第2艦隊に急いで第1艦隊及び日米艦隊に合流するように伝えてください」
『了解‼︎』
そこで通信を一時的に切る
「さて、この落下物が唐突に見せた機械的な動きどう思います⁇」
「この世界のにある国からの侵略じゃないのか?」
僕の質問に翡翠中将は答える
「いえ、その可能性は低いでしょう今のアトランティス軍の衛星が上がった直ぐ後に、この星全体の衛星写真を撮りましたが、ほとんどが中世ヨーロッパぐらいの科学水準の国でしたから」
梨沙が翡翠中将の考えを根拠のある答えで否定する
「では、君たちはどう考える⁇」
アンドリュー司令の言葉に僕達の間で暫しの沈黙が流れる
「外宇宙もしくは、この星が存在する太陽内にある他惑星からの…異星起源の…それも知的生命体からの侵略…とか?」
「…その可能性も考えた方が良いかもしれんな…」
僕の答えにしばらく考えた後にアンドリュー司令がいう
「…そうですね。この情報が圧倒に少ない今はあらゆる可能性を考えた方がいいでしょう」
翡翠中将が同意して、またその場に沈黙が流れた
「よし、第7艦隊と第0艦隊を当海域から退避させよう」
「そうですね。それに武器弾薬の補給も必要でしょうし」
アンドリュー司令と翡翠中将が今後の日米艦隊の動きを決めた
「ですが、どうします⁇落下物の着水地点の監視もしくは偵察は必要でしょう⁇」
翡翠中将が最もなことを言う
「それに関しては大丈夫ですよ」
「どういうことだ⁇」
アンドリュー司令が質問する
「当海域にいる第1艦隊と交代で来る第2艦隊と第1艦隊の航空部隊に監視にあたってもらいますから」
「そうか…」
アンドリュー司令が納得と言う風に頷く
「…それはそうと何で2人してパイロットスーツを着ているのだ⁇」
これは翡翠中将だ。そう今僕と梨沙はこの基地に着陸してから脱いでいた上半身のパイロットスーツをきちんと着ていてパイロット用の多目的HUD内臓のヘルメットを脇に抱えている
「それは…」
「第7艦隊及び、第0艦隊、アトランティス海軍艦隊より通信」
「もしもの時にいつでも出れるようにするためですと」続け様とするのをオペレーターの声で遮られる
「繋いでくれ」
『こちら派遣艦隊‼︎たった今落下物が着水‼︎その後直ぐにこちらに向けて攻撃してきた‼︎今は艦隊に被害がないがいつ被害が出てもおかしく無い状態だ‼︎それに落下物からは航空機のような物の射出も確認されている‼︎至急増援を‼︎『護衛艦ゆきかぜ被弾‼︎』何⁉︎被害は‼︎『艦中央部にあるJWS ミサイル発射機が破壊された他には被害なし‼︎戦闘に支障なしとの事です‼︎』流石は幸運艦だな…このまま対空戦闘続行‼︎艦隊を対空輪形陣に‼︎』
中央メインモニターに映し出されたのは第0艦隊司令長官の水沢 濯翔だ。画面の向こうは蜂の巣を突いたように慌ただしい状況だ
『直ちに、航空部隊及び軍港にいる艦艇による増援を要請する‼︎』
「こちら円卓島司令官エルビン・アンドリューだ。現在アトランティス海軍の第2艦隊がそちらに増援に向かっている。円卓島からも直ちに空母他艦艇による機動部隊を臨時編成し増援として派遣する。それまで持ち堪えてくれ」
『了解しました。アンドリュー司令全力で時間稼ぎします‼︎ですが、急いでください‼︎『レーダーに対空目標探知‼︎先ほど落水した物体から射出されたと思われるものです‼︎』対空戦闘開始‼︎絶対に落とせ‼︎兎に角急いでください‼︎』
「わかった。可能な限り急いで向かわせる‼︎」
アンドリュー司令と濯翔との通信が切れる
「聞いてのとうりだ。アトランティス艦隊に急ぐように言ってくれ」
「もちろんです。アトランティス司令部にそのように通達してください」
アンドリュー司令の要請に答えるためにオペレーターにアトランティス司令への連絡をお願いする
「僕たちも航空部隊として出るために空母天空に向かいますのでこれで失礼します。直ぐに僕達の代わりとなる者を寄こす様に伝えて置きますので、それまでの間よろしくお願いします。行くよ梨沙!」
「うん!」
そう言ってドアを出ようとする
「待ちなさい」
呼び止めたのはアンドリュー司令だった
「今君たちの機体に武装は付いていないのだろう⁇」
「ええ、確かにそうですが…」
「なら、こちらから機体を貸し出すからそれに乗って行きなさい。いくら空母に向かうだけと言っても実際にイレギュラーが起きている。だから丸腰同然で行かせる訳にはいかない」
「司令、それは幾ら何でも不味いのでは…」
翡翠中将がそう言うのを手で制しながらアンドリュー司令は言う
「確かに不味いかも知れないが、前線の兵士の命には変えられないだろ」
「そうですが…」
「心ずかい感謝します。が、僕達にはすでに僕達の機体があります。なのでその機体で行きます」
「…そうか」
アンドリュー司令は説得しようとしたがその目に宿る空を飛ぶもの独特の自分の機体以外に乗らないという決意の目を空母機動部隊の司令時代の経験から見抜き、説得を諦めるだが彼にも譲れない一線があった
「なら、こちらで武装を提供しよう。君たちの機体はF15だろう?ならこの島にある航空基地に置いてある99式と90式、04式や第4世代のサイドワインダーなどが使えるだろう。それを直ぐに搭載させる。せめてそのくらいはさせてくれ」
「分かりました。ありがとうございます。それでは」
2人は敬礼して円卓島司令部を後にする
「…」
「司令が考えていることは分かります。まだまだ若いのに戦争に行って人を味方を守るのですから彼らは…本来なら止めるべきでも、それは彼らが決意を持って決めた事、だから我々には止める事が出来ない」
「そして、彼らをそのようにしてしまったのは、他でもない彼らの様な少年少女兵が生まれてしまう世の中を作った我々なのだからな…だからせめて彼らが死なない様に彼らの死の可能性を出来るだけ排除する」
「…私も協力しますよ司令」
「ああ、頼む」
そんな会話が彼らが去った後にされ 無言でアンドリュー司令は航空基地に連絡をして最低でも15分(僕達が司令部がある場所からハンガーに着くまでの最短時間)で全搭載作業を終わらせる様に命令するのであった。余談だが、この命令を受けた日米海兵隊合同第12航空整備班は異世界の国家の軍用機であり、F15に形状が似ている(てか、まんまF15)僕と梨沙の機体に興味津々だったらしく、搭載作業だけと言えど弄れる事に飛び跳ねて喜んだそうだ。そして、弄りたくてしょうがなかった為にほぼ全員が僕達の機体の周囲に居たらしく、搭載作業は驚異の2分で終了し、僕達が着く頃には他の部分の簡易チェック(と言う名を借りた、
ちょっとガチな機体弄り)をしていた




