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俺やん村  作者: かゆると


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7/10

覇王と呼ばれた男

あなた「村重~!

    全然魚釣れないよ~!」


村重「魚釣りは辛抱だ

   焦っても何も得られん」


あなた「まあ、そう聞くけどさ~

    あーほら、太陽があんな位置…

    もう三時間じゃん!!」


村重「う……む

   そろそろ定置網に変えてみるか」


あなた「え!定置網できんの!?

    やろやろ!」


村重「ならば、村から網を持ってこねばな」


あなた「持ってくるよ!

    確か明智の部屋の

    隣にあった気がする~♫」


村重「ワシはもう少し粘ってみるか

   網は頼んだぞ」


あなた「アイアイサー!

    網~網~あ~み~♫」


あなたはスキップしながら

村へと帰っていく


すると…

前から明智が歩いてき


その手には、定置網を持っている


あなた「あれー?それ……」


明智「やはり、必要になりましたか」


あなた「ふふ!

    明智にはなんでもお見通しだね!」


明智「これだけ時間が経っても

   帰ってこなければ、誰でも分かりますよ」


あなた「よし!

    じゃあ今晩の夕飯、早いとこ

    とっ捕まえよう!」


二人で村重の元へ戻ると

村重は頬杖をつきながら

川を見つめていた


あなた「村重~!

    網持ってきたよ~!」


村重「おお……早かったな」


あなた「明智が、釣れてないだろうからって

    途中まで持ってきてくれてたのー!」


明智「時間がかかりすぎでしたからね」


村重「……不甲斐なし……」


あなた「ま、いいじゃんいいじゃん!

    楽しかったし!

    夕飯の魚が捕れたら

    大きいの村重にあげるね!」


明智「ですな」


村重「面目ない……」


あなた「さ!定置網張ろう!

    やり方わかんないから任すー!

    見てるー!覚えるー!」


明智「村重殿、そちらを持って……」


村重「よしきた!」


ザバー!


定置網を張ると


川上の方から村重と明智が

川の中に手を入れながら

魚を網へと誘導していく。


あなた「へー……

    ただ張るだけじゃないんだ」


見ているうちに

やりたくなったあなたは川へ入る。


バシャ!!


あなた「魚~!捕まれ~!

    どんどんいけ~!」


明智「お、誘導するのが上手ですよ」


村重「おお、おお、なかなかやりおるのぅ!

   そら!大きいのがそちらにいったぞ!」


あなた「たーのしー!

    村重の夕飯、待て待て~!!」


そうして三人で魚を追い回した結果――


思っていたより大量の魚が捕れた


あなた「うわぁ!めっちゃ大量!

    食べきれないね!」


明智「今夜は刺身にして

   残りは干物にしますか」


村重「串に刺して、塩焼きも美味かろう」


あなた「じゃ、両方!!」


明智「はいはい、そういたしますか」


三人で笑いながら、村へ帰っていく


しかし………


村の入り口まで来たところで

明智と村重がピタリと足を止めた。


あなた「ん?どしたの?」


二人は答えない


ただ、ある一点を見つめたまま

その場に固まっている。


あなた「……?」


二人の視線の先を辿る


そこには

一人の男が立っていた。


あなた「ん?んんー?

    ……あの顔、あの格好……

    もしかして……信長?」


信長「…………」


信長はまだこちらに気づいていない


ただ、俺やん村の家々を

ジッ…と見つめている


いや…

ガン見している


あなた「……へー

    肖像画より、結構イケメンじゃん」


明智「…………」


村重「…………」


あなた「おーい!」


信長「……!」


その声に

信長がゆっくりと…


振り向いた――――

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