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俺やん村  作者: かゆると


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5/10

あんころ餅

明智も加わってから数日


俺やん村では、平和な毎日が過ぎていた


あなた「ねー……お腹すいたー!!

    肉! 焼肉食いたい!」


明智「肉ですかぁ……

   そうですね。

   そろそろ干し肉も尽きますし

   狩りに出掛けますか」


村重「ふむ……どれ、ワシは魚釣りにでも

   出掛けるとするか」


あなた「…………あんころ餅食べたいのはー……?」


村重「俺やーーん!!」


明智「俺やん、ですな」


あなた「村重~あんころ餅

    作ってくれるんじゃなかったのー!」


村重「いや、作ろうとしているのだが……

   作っている横から

   そなたが片っ端から

   焼き餅にしてしまうではないか」


あなた「だあってさ

    磯部餅めっちゃ美味いんだもん」


明智「……それは、いけませんね」


村重「……困ったお人よのう」


   村重は少し考えると

   ふっと笑った


村重「だが、そなたが焼き餅を作っても

   余るぐらい作ればよいか…

   明智、手伝ってくれぬか」


明智「いいですよ

   でも、その前に狩りにいかねば」


   明智は、ちらりとあなたを見る


明智「今度は『肉よこせ』攻撃が

   止まらなくなりそうです」


あなた「肉ーーー!!」


村重「……ほれ、行ってこい」


明智「では、行って参ります」


あなた「いってらっしゃーい!

    お肉いっぱいお願いねー!」


その夜


明智が狩ってきた猪肉で

三人は焼肉を楽しんでいた


あなた「ウヘヘ……

    肉~♫ 肉~♫

    や、き、に、く♫」


そう言って、皿いっぱいの肉を一気に頬張る


明智「ああ……そんなに口にいれたら

   まだ熱いですから火傷しますよ」


あなた「ふぁっへ、ほなは、ふいへはんはもん」


村重「ハハハ!

   そなたは食べてるときが

   一番幸せそうよのう」


明智「村重殿、煽らないでください……

   ほらほら、たくさんありますから

   ゆっくり召し上がってください」


あなた「明智も村重も食べなきゃダメだよ!

    みーんなで食べるから美味しいんだもん」


村重「ふ……皆で食べる……か」


明智「……確かに、そうですね」


あなた「ね! だから、はい、はい!」


そう言って、村重と明智のお皿に

こんもりと肉を積む


明智「こんなには、食べれませんよ」


村重「ワシも……

   いくら生き返ったとはいえ

   歳だからのぅ……」


あなた「……焼肉大好きなのは~?」


明智「俺やーん!」


村重「俺やーーん!」


あなた「よし!じゃ、食べて!」


結局三人は

お腹がはち切れんばかりに

焼肉を堪能した


………そして、その夜


明智「もう少し大きくしますか?」


村重「うーむ……喉を詰まらせんか心配だが……」


明智「しかし、大きいほど喜びそうですね」


村重「そうだな……いや、しかし……」


明智「一気に頬張りそうで怖い、と」


村重「先ほどの肉も、熱さを無視していたんでな」


明智「確かに……あの熱さで無傷でしたね」


村重「少し、小さめにするか」


明智「それはそれで、何個も口に入れそうですね」


村重「う……む」


二人は腕を組んで

しばらく考えたあと…


村重「普通の大きさでよいか」


明智「そうですね、そうしましょう」


こうして明智と村重がコッソリと

あんころ餅をこしらえていたことを

あなたは知らない。

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