表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガイアスの聖なる大樹  作者: 琵琶ノ弦
大教会

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/26

親友


***


礼拝堂での祈りを済ませたメニアドールは、時計を見て"もう少し図書館で調べ物が出来そうだな"と思い、再び図書館に足を向けようとした。


「メニアドール!!」


時間が巻き戻る直前まで、十年以上"マデリア"として生きてきた為か、少しばかりその呼び方に違和感を感じながら振り返った。


紅茶ような赤みが強い茶色い髪に、綺麗な青色の瞳。

メニアドールと同い年くらいの女の子。

フワリと、忘れかけていた記憶が蘇る。


「アリーシャ!!」


イスレード王国三大公爵家の一つ、エルファエル公爵家の次女。

アリーシャ・エルファエル。


メニアドールの親友()()()少女だ。

同じ公爵家で、年もメニアドールより一歳だけ上。

故に幼い頃はよく一緒に遊んでいた。


「久しぶりね。メニアドール。

最近、お妃になるお勉強ばっかりで、つまんなかったから貴女に会えて嬉しいわ」


メニアドールは"そうだった"と彼女の顔を見て、昔のことを思い出す。

アリーシャは、時間が巻き戻る前にセルバス王国を滅ぼしたイスレードの王、ライオル・フォン・イスレードの婚約者だった。


"婚約者"であって、"王妃"ではない。

メニアドールが15歳の時。突然、彼女はライオル王子に婚約破棄をされる。


その出来事があった3日後、わずか16歳で彼女は自らこの世を去った。

メニアドールが家出をする、四ヶ月程前の出来事だ。


「ホント、久しぶりね。元気だった??」


親友の笑顔に、メニアドールも少しばかり心が温かくなる。

メニアドールの記憶にある、彼女の"最後の記憶"は頬はやつれ、目の下にはクマを作り、この世の全てに絶望した顔だったから。


「元気よ!!

貴方に聞いて欲しい話がたくさんあるの。

この後時間どうかしら??礼拝をすぐに終わらせるから、少し待ってて欲しいの」


快活に笑うその健康的な顔に、メニアドールは"勿論"と笑顔で答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ