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ガイアスの聖なる大樹  作者: 琵琶ノ弦
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14/26

手がかり


***


"時間が巻き戻った"。

その事に確証を持てたマデリア-----、メニアドールは不自然にならないよう"夢が怖かった"と、傷心のふりをしてしばらくの間、ばぁやに慰めてもらっていた。

そして、時間をおいて"ちょっと落ち着いたわ"と立ち直ったふりをして、誤魔化す。


「メニアドールお嬢様が落ち着いたようで、ばぁやも安心です。

よろしければ、お着替え前に心が落ち着けるホットミルクをご用意いたします」


「ホント??じゃぁ、お願い」


そうお願いすると、ばぁやは準備のために、すぐに退室していった。

メニアドールは、すぐに枕元にあるチェストの引き出しを空けた。そこには一冊の日記があって。


子供の頃から日記を書くのは習慣だった。

それは"マデリア"になってからも変わらなかった唯一の習慣で。


その日記の、まっさらなページに覚えている限りの"これから起こる事"を書き連ねる。

そして今まで出会ってきた人物の事もざっくり書いておく。


家出をするまでの経緯。

セルバス王国の修道院のシスター達。

剣の道を選び、そこで出会った街の憲兵隊として出会った様々な人。

フリンゲルツ男爵家に養子に入ってから出会った人達。ベルナードと結婚してから出会った人達。


そういう人達を容姿の特徴と共に一通り描いていって。


<これでよし>


書き終えて満足して"これから"の事を考える。


イスレード王国のセルバス王国侵略を止める。

だが、今の自分は10歳の小娘に過ぎない。社交界にも出ていなければ、それらを調べるコネもない。

ついでに手がかりもない。


『"ガイアスの聖なる大樹"を再び-----!!!』


死ぬ前にイスレード国王が叫んでいた言葉をふと思い出す。


<"ガイアスの聖なる大樹"って何かしら??>


"それ"が、侵略の理由かどうかは分からない。

でも調べてみる価値はある。


メニアドールは、日記の最後の行に、"ガイアスの聖なる大樹を再び"とメモを書き、パタンと閉じた。

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