4
「旦那様は今日も元気に王城にお仕事をされに参りましたよ。カルロス様も朝から元気に鍛錬をされております。
ばぁやも、今日も元気でございますよ。」
「·····夢の中の暦は王国歴654年、私は26歳だったの。今は何年??私はいくつ??」
「今は王国歴638年でございますよ。
お嬢様は先日10歳の誕生日を迎えられたばかりですわ。」
「お父様たちが亡くなったあと、私は騎士に連れられて名前を変えて国外に亡命したわ。
ねぇ、ばぁや。私の名前を教えてちょうだい??」
「お嬢様のお名前は、"メニアドール·サンドレン"様でございますよ。
我がイスレード王国三大公爵家、サンドレン公爵家のお嬢様でございます」
あぁ。
予想が確信に変わった。
間違いなく時を遡ってきたのだ、と。
脳裏に映るのは、フリンゲルツ男爵家の面々やライニガー侯爵家の皆。
敬愛したセルバス国王。
そして愛する夫、ベルナードの笑顔。
『どうか私に復讐する機会を-------!!!』
死ぬ間際、強く強く神に願った。
もしかしたら、その願いが神に届いたのかもしれない。
<あんな大規模な侵略、一日二日で準備できるわけないわ。必ず、長期的な計画があったはず>
セルバス王国だって諜報部隊はあったのだ。
彼等の諜報の網をくぐり抜けての侵略は、並大抵の準備では出来ないだろう。
それこそ、数十年レベルの準備をしなければ。
<ってことは、その計画はもう動いているかもしれないわ。>
心は決まった。
"その計画"を阻止すること、そしてその首謀者および関係者を地獄に落とすこと。
<今度こそ、絶対に>
大切なものを守る。そう、強く誓った。




