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ガイアスの聖なる大樹  作者: 琵琶ノ弦
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「どういう事·····??」


自分はセルバス王国の王都の門を守る為に戦って、そして死んだはずだ。

何故、()()()()()に縁を切った家で寝ていたのか。


そこでふと視線を下ろし、窓枠に置いた己の手を見つめる。

掌も手の甲もじっくりと見つめた。記憶にある手より、さくて柔らかくて、豆一つない綺麗な手。


不思議に思い、母の鏡台に向かう。

そして、鏡に映った己の姿を見て、愕然とした。


「若返っている??」


若返りなんてものじゃない。

鏡に映った、己のその姿は10歳前後の子供の姿だった。


<"夢"??今までのが??>


"夢"というその仮説はすぐに打ち消す。

アレは、あの生々しさは。


養父母や義弟、夫や義家族と笑い合った幸せのあのひとときが夢なんかじゃない。

その幸せが崩れた時のあの絶望感は、"夢"であるはずがない。


ならば。


<何が起こってるの??>


マデリアは鏡に映った己の姿をキッと見つめる。

そこでふと、寝間着の端から、首にかかった装飾品のチェーンに気づく。


<まさか>


マデリアは慌てて、そのチェーンを引っ張った。

小さな宝石がついたネックレス。


夫のベルナードがプレゼントしてくれたもの。

彼が送ってくれた装飾品はたくさんあったが、このネックレスがとりわけお気に入りで、マデリアは四六時中身に着けていた。

やはり。

"あれ"は、夢ではない。


その時、コンコンとドアを控えめにノックする音が聞こえて。"失礼いたします"という声とともに、一人の老婆が入ってきた。

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