24話
「うっ…ここは…?」
目が覚めるとボロい木でできた天井が目に入った。
「おお、目が覚めたか、体調はどうじゃ?」
聞きなれた声が聞こえ、そちらを見ると椅子に座りながら何か木の実を磨り潰しているのが見えた。
「まあまあだよ」
とりあえず質問に答える。
「そうか、お主を見たときはさすがに焦ったぞ、全身火ダルマじゃったからのう」
怖いわ‼そんなことになってたのかよ…
「まあ、冗談じゃが」
冗談かよ‼相変わらずこのじいさん俺をからかっているな。
「火ダルマというのは冗談じゃが、それなりに火傷はしておった」
そう言われて体を確かめてみるが火傷の痕はない。
「安心せい火傷の痕は直しておいたからのう」
「そう、ありがとう」
「気にするでない、元はこちらが頼んだんじゃから」
そう言われればそうだ、こっちは被害者じゃないか。あのときばかりは死ぬかと思った。
「それで、あの後どうなったの?」
「あの後、リアスからお主が気絶して倒れた事を聞いて、急いで治療してここに寝かしておいたんじゃよ」
「へー、それにしてもひどい目にあったよ…」
「まあ、そういうでないお主もいい経験じゃったろ?」
「そりゃあそうだけど」
「人間焦ると判断が上手く出来ないものじゃ、だからこそ冷静な判断が必要になってくる、それができれば強くなれるじゃろう」
確かにあの時はパニックになっており、どうすればいいか分からなくなっていた。あの時落ち着いて考えていれば、水属性の魔法を唱え打ち消す事ができていただろう。
「もしお主が強くなりたいなら、これくらいできるようになることじゃな」
それを聞いて、長い間疑問に思っていたことを聞いてみた。
「タイバーンはどうしてこんな田舎に来たの?タイバーンなら王都でも上手くやれたでしょ?」
「何、隠居して落ち着いた場所で、リアスやお主達に魔法を教えたかっただけじゃよ」
そういうものなんだろうか、やはりこの人の本心はわからない。そして、その話を聞いて周りを見るとリアスがいない事に気がついた。
「ところでリアスはどこ行ったの?」
「リアスか?この時間は川原じゃないかのう、毎日いっておるようじゃし」
確かにもう日が暮れ空は暗い紫色になっている。
「もう日が暮れてるし、そろそろ帰るよ」
「そうか、それならこれを持っていくといい」
そう言いながら、先程まで磨り潰していた物を渡してきた。
「もしも傷が痛んだり、気になるようじゃったらこれを塗るといい、楽になるはずじゃ」
「ありがとう、それじゃあまたね」
「ああ、また来るといい」
そう言って家を出る、するとそこにはリアスがいた。
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