17話
「ここはどこ?」
周りを見渡し、そう質問してきた彼女に、見惚れていた自分を現実に引き戻す、と言っても俺もここがどこかわからないので、返答に困る。
どう答えるか悩んでいると、こっちの空気を察したのか、あたりさわりのない質問に変えてきた。
「あなたの名前は?」
「僕の名前はレオン、レオン・ウェスコット、君は?」
「私?私の名前は、アミュリシア・ディアシス、よろしくね」
「ああ、よろ‥し…く?」
ん?今ディアシスって言ったのか?
「ご、ごめんもう一回名前を教えてくれる?」
「アミュリシア・ディアシスよ」
…と言うことはお姫様…?
本当に?
不審に思い鑑定眼を使う、すると
名前:アミュリシア・ディアシス
レベル:8
種族:人間
HP:31/68 MP:11/28
職業:王族
先天性スキル
光属性魔法 レベル38
火属性魔法 レベル19
後天性スキル
裁縫スキル レベル31
水属性魔法 レベル7
威圧スキル レベル3
ポーカーフェイススキル レベル17
加護
初代勇者の加護
美の女神の加護
知恵の神の加護
精霊王の加護
…いや、なんかいろいろ凄いんですけど…第一何故に先天性魔法が二個もあるんですか…
まあ、世の中にはそういう人もいるってタイバーンも言ってたよ、でも本当に数が少ないって言ってたし、何十年に一度の天才じゃないか、何誘拐されてんだよ!!
ふぅ、一旦落ち着こう、取り敢えず今からどうするか考えよう。
まず彼女をどうするか考えないとな…
「どうしたの?考えこんで?」
「いやぁ、ちょっとね…」
あ、お姫様か、やっぱり言葉に気を付けなきゃいけないかな。
「いえ、なんでもありません」
「王女だからって、そんなにかしこまらなくてもいいのよ」
「ですが」
「別に王女と言っても王位継承権は第六位だから」
そう自嘲気味に言うと辺りを見回してから一言
「そろそろお別れの時間ね」
と言った。
「?それってどういう」
そこまで言うとアミュリシアの言った言葉の意味が分かった。
大勢の人の足音が、こちらに近づいて来ているのが分かった。
まださっきの奴等の仲間がいたのかと思い警戒する、するとアミュリシアが
「大丈夫よ」
と言った。
すると近づいているのが誰なのか分かった。
銀色の甲冑に身を包み、持っている盾には、この国のシンボルである鷲の絵が描かれている。
近衛騎士団だ。
近衛騎士団は直ぐにアミュリシアの元へ行き、無事を確かめると数人が、誘拐犯を連れて行くのに別れると、すぐ立ち去って行ってしまった。
「ありがとう、お陰で助かったわ」
近衛騎士団に囲まれて立ち去る途中、振り向き様にそういった彼女は、すぐ前を見つめて立ち去ってしまった。
「何だったんだよ…」
僅かな間に色々あり、混乱していた為自分が迷子になっているのを思い出すのは、暫くたってからだった。
誤字脱字やアドバイス等ありましたら感想で教えてください。




