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剣と魔法と転生者  作者: 将棋好き
2章
14/25

14話

「いやぁ、すまんかったのう、昨日のうちに説明するのを忘れておった」


 そう言って申し訳無さそうに頭を下げるタイバーン。

 その隣には先ほどの少女がいる。

 少女の髪の色は赤色で、目がつり目なので少し勝ち気そうな印象を持つ。


「この子は儂の孫のリアスじゃ、リアスこっちの男の子は、儂が魔法を教えておるレオンじゃ」


「よ、よろしく」


 一応は挨拶をしてみるものの、やはりというかなんというか、睨みつけられたあげく小さく一言


「変態…」


 と言われた。

 正直かなりのダメージを受けたがなんとかこらえた。


「まあまあリアス、レオンもわざと覗いたのではないんじゃから、そろそろ機嫌を直したらどうじゃ」


「ふん!!」


 タイバーンが機嫌を直すように言うものの、リアスは鼻をならしてそっぽを向いてしまう。

 こうなるとなかなか直らないのか、タイバーンが諦めて、一緒に外に出て今日教えてくれる魔法を説明し始める。


「レオンは確か初級の火魔法と風魔法がつかえるんじゃったな?」


「うん、そうだよ」


「では初級の火魔法と風魔法の合成魔法を教えるかの」


「あれ、でも合成魔法は全部の属性魔法を覚えてからじゃなかったっけ?」


「うむ、言っておったのう、じゃが一度合成してみてコツを掴んでおいた方がいいじゃろ」


 タイバーンは考えが一転二転するがちゃんと計画をたてている…と思いたい。

 それに俺自信も、合成魔法を使ってみたかったので、文句は言わない


「それでは最初にお手本を見せるから、よく見ておくんじゃぞ」


 そう言い詠唱を始める。


「火と風の精霊よ、我魔力を用いてその力を表さん!! ファイヤーワインド!!」


 タイバーンが詠唱を終えると、手をかざしていた場所にわりと大きな炎の渦が出来る。

 そしてしばらくすると炎は段々小さくなり消えていった。


「どうじゃ、凄かったじゃろ?」


 火が完全に消えたのを見とどけてタイバーンが自信満々で聞いてくる。

 しかし俺の心の中では一つの疑問があった。


「あのさ、タイバーン」


「ん、なんじゃ?」


「これって火属性しか使ってないんじゃない?」


 そう、タイバーンが使った魔法は、火属性魔法の上級にあたるファイヤーストームとしか、思えなかったのだ。


「ふふっ、それがちょっとだけ違うんじゃよ」


 とまるですべてを見透かしたようにいうタイバーンを見ると、なんだかちょっと腹が立つ。


「だったらどう違うんだよ」


 ちょっとすねたように意見を言うとタイバーンはちょっと笑いながら説明を始める。


「まあまあ、よく聞くんじゃ、火属性だけでファイヤーストームをおこなうと、魔力が多くかかる上に詠唱が長くなるが、合成魔法を使っておこなうと、魔力消費が少ない上に詠唱も短くすむんじゃよ」


「つまり、合成魔法なら初級の魔法でも上級の魔法が使えるってこと?」


「まあ、要約するとそうなるのう」


 確かにそれなら合成魔法の方が使い勝手がいいかも知れない。

 なにより初級の火魔法と風魔法しか覚えていないだけで、上級の火魔法が使えるのはうれしい。


「何してるの?」


 そう聞いてきたのは家の中にいたリアスだ、おそらくタイバーンの使った合成魔法にきずいたのだろう。


「えーと、タイバーンに魔法を教わってたんだけど…」


 そういうとリアスは少し驚きながら


「あなたの適性属性って火魔法なの!?」


 と聞いてきた。

 確かに、適性属性以外で火魔法の上級を教わっているのは、おかしいかも知れない。

 返答に困っていると横からタイバーンが


「実は、レオンが火魔法を見たいと言ったから見せていたんじゃよ」


「う、うん、そうなんだよ」


 ナイスフォロー、タイバーン!!

 そういうと納得したのか、そうよねあんたに上級魔法が使えるわけないもんね、と言いながら家の中に入っていった。

 そういわれるとやはり頭に来る。


「タイバーン」


「なんじゃ?」


「詠唱を教えて」


 そうして今日は一日中、合成魔法に気合いを入れたのだった。

明けましておめでとうございます!!

というわけでようやく合成魔法を教わる所まで書けました。

ヒロインの方はまあ置いときましょうか…

誤字脱字やアドバイス等ありましたら感想で教えてください。

今年もよろしくお願いします。

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