14話
「いやぁ、すまんかったのう、昨日のうちに説明するのを忘れておった」
そう言って申し訳無さそうに頭を下げるタイバーン。
その隣には先ほどの少女がいる。
少女の髪の色は赤色で、目がつり目なので少し勝ち気そうな印象を持つ。
「この子は儂の孫のリアスじゃ、リアスこっちの男の子は、儂が魔法を教えておるレオンじゃ」
「よ、よろしく」
一応は挨拶をしてみるものの、やはりというかなんというか、睨みつけられたあげく小さく一言
「変態…」
と言われた。
正直かなりのダメージを受けたがなんとかこらえた。
「まあまあリアス、レオンもわざと覗いたのではないんじゃから、そろそろ機嫌を直したらどうじゃ」
「ふん!!」
タイバーンが機嫌を直すように言うものの、リアスは鼻をならしてそっぽを向いてしまう。
こうなるとなかなか直らないのか、タイバーンが諦めて、一緒に外に出て今日教えてくれる魔法を説明し始める。
「レオンは確か初級の火魔法と風魔法がつかえるんじゃったな?」
「うん、そうだよ」
「では初級の火魔法と風魔法の合成魔法を教えるかの」
「あれ、でも合成魔法は全部の属性魔法を覚えてからじゃなかったっけ?」
「うむ、言っておったのう、じゃが一度合成してみてコツを掴んでおいた方がいいじゃろ」
タイバーンは考えが一転二転するがちゃんと計画をたてている…と思いたい。
それに俺自信も、合成魔法を使ってみたかったので、文句は言わない
「それでは最初にお手本を見せるから、よく見ておくんじゃぞ」
そう言い詠唱を始める。
「火と風の精霊よ、我魔力を用いてその力を表さん!! ファイヤーワインド!!」
タイバーンが詠唱を終えると、手をかざしていた場所にわりと大きな炎の渦が出来る。
そしてしばらくすると炎は段々小さくなり消えていった。
「どうじゃ、凄かったじゃろ?」
火が完全に消えたのを見とどけてタイバーンが自信満々で聞いてくる。
しかし俺の心の中では一つの疑問があった。
「あのさ、タイバーン」
「ん、なんじゃ?」
「これって火属性しか使ってないんじゃない?」
そう、タイバーンが使った魔法は、火属性魔法の上級にあたるファイヤーストームとしか、思えなかったのだ。
「ふふっ、それがちょっとだけ違うんじゃよ」
とまるですべてを見透かしたようにいうタイバーンを見ると、なんだかちょっと腹が立つ。
「だったらどう違うんだよ」
ちょっとすねたように意見を言うとタイバーンはちょっと笑いながら説明を始める。
「まあまあ、よく聞くんじゃ、火属性だけでファイヤーストームをおこなうと、魔力が多くかかる上に詠唱が長くなるが、合成魔法を使っておこなうと、魔力消費が少ない上に詠唱も短くすむんじゃよ」
「つまり、合成魔法なら初級の魔法でも上級の魔法が使えるってこと?」
「まあ、要約するとそうなるのう」
確かにそれなら合成魔法の方が使い勝手がいいかも知れない。
なにより初級の火魔法と風魔法しか覚えていないだけで、上級の火魔法が使えるのはうれしい。
「何してるの?」
そう聞いてきたのは家の中にいたリアスだ、おそらくタイバーンの使った合成魔法にきずいたのだろう。
「えーと、タイバーンに魔法を教わってたんだけど…」
そういうとリアスは少し驚きながら
「あなたの適性属性って火魔法なの!?」
と聞いてきた。
確かに、適性属性以外で火魔法の上級を教わっているのは、おかしいかも知れない。
返答に困っていると横からタイバーンが
「実は、レオンが火魔法を見たいと言ったから見せていたんじゃよ」
「う、うん、そうなんだよ」
ナイスフォロー、タイバーン!!
そういうと納得したのか、そうよねあんたに上級魔法が使えるわけないもんね、と言いながら家の中に入っていった。
そういわれるとやはり頭に来る。
「タイバーン」
「なんじゃ?」
「詠唱を教えて」
そうして今日は一日中、合成魔法に気合いを入れたのだった。
明けましておめでとうございます!!
というわけでようやく合成魔法を教わる所まで書けました。
ヒロインの方はまあ置いときましょうか…
誤字脱字やアドバイス等ありましたら感想で教えてください。
今年もよろしくお願いします。




