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戦場のアウラウネ  作者: 耕眞智裕
第二章 錯綜の都
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Ⅹ 穢れた決闘

 左腕と右足を失い、肉体に痛々しい傷を負った男。ラーディフ壊滅の知らせは彼によってもたらされた。


「殿下。尊き御前でこの様な姿を晒す事をお許しください」


 膝をつくことの出来ない男は帝国軍務省庁舎にて帝国第二皇子ルートヴィッヒ・アルベールを前にその姿を晒し、目汚しを覚悟でその身に何があったかを伝え、自分の不甲斐なさを恥じると同時に罰を乞うた。


「よい。それより良く戻ってきたボード・グリット中将。ここはその身を生き延びさせた偉大なる神に感謝すべきであろう」


 アレハント帝国通信要塞の崩壊から腕と足を失いながらもボード・グリット中将は辛くも脱出に成功し、ラーディフへと生き延びた。だが、彼が要塞を離れ帝国本土に出発したその日、ラーディフも悪魔の霧によって死の世界へと姿を変える。


「ああ、あの悪魔の所業! 私は忘れもしない! 同胞を虐殺し続けたあの禁忌を」


 歴戦の軍人であるグリットにとって巨兵騎士アクエリアスの存在は宗教上における禁忌以上に忌むべきものであった。数多の戦場で悪魔の所業を目にし、多くの部下や戦友を失ってきた。そうして、彼の禁忌の巨人に対する憎しみは熟成されていった。


「そうだ。あの水瓶の巨人には王国を滅ぼしてもなお足りない借りがある。そして、王国の巣穴に潜っていた奴が戦場にのこのこと現れた。これはその借りの一部を返す絶好の機会である」


「はい。殿下の言の通りでございます。ですが今は」


 停戦下。そう言おうとしたグリットの右肩に手をかけ、ルートヴィッヒはその言葉が出る事を防いだ。


「だが、奴らはその掟をした。我々はオルタリアに代わりそれを誅する使命と義務があるのだ。分かるな中将? これは戦争ではない。誅罰なのだ」


 休戦下にも関わらず係争地に戦力を配置していた帝国もまた掟の破壊者であったが、彼らにとって事実はどうでも良く、ただ因縁の敵を滅する事を肯定する事由という側面が重要であった。


「はい。その通りでございます殿下。我々には神の使徒として奴らを滅ぼす使命があります。

 ですが、悪魔は幾千の屍の上に立つ化け物。容易には滅せませぬ」


 天然の牙城に立つアクエリアスに砲車が接近するのは困難であり、帝国軍が整備したトンネルはすでに王国軍によって潰されている。加えて、仮に接近する事が叶ってもアクエリアスのシトゥラの餌食になる。


「中将。我々はアレに幾度と辛酸を舐めさせられてきた。そして、我々帝国はその様な相手に対する研究を疎かにはしない」


「つまり殿下にお考えがあるという事ですか?」


「そうだ。今回こそあの忌まわしい水瓶の最期だ。英霊たちもこれで安心して眠る事が出来るのだよ」


 ルートヴィッヒは笑顔に自信を乗せてグリットにそう伝えたが、実際の所「考え」というのは帝国の研究によるものでは無く、未知なる禁忌を利用する事であった。

 だが、ルートヴィッヒはその点にはあえて触れず、ただ手負いの信奉者を安心させるに留まった。


(私は手段を選ばない。これは国を護る覇道だ。そしてこれは私がやるべき事なのだ。全ては兄上の為)


 そしてラーディフ奪還戦の令が管理下のインフェクテッドに密かに出される。

 赴くは軍隊に非ず、作戦は一体の巨兵騎士とその操り手に任された。操り手の名はレオルド・ファイザー。医師時代の経験に由来する独自の生命倫理を持つ彼にとってもアクエリアスは唾棄すべき相手であり、この作戦を神の導きとして嬉々と相棒と共に出立した。

細身な木の体に戦乙女の如き甲冑。そして頭部から伸びる枝と葉によって構成された髪。ファイザーと彼のポリネイト、ユラが操る白檀の騎士ジェミニは禁忌の怪物とは思えぬほどの美麗な姿をしていた。


「水瓶の巨兵騎士…… 

 軍医として最初に戦場に出たあの日に僕はあいつと対峙した。いや、あいつにとって僕なんて虫程度にしか思ってなく、対峙なんて言葉は一方的かもしれない」


 いかなる手を以てしても救う事が出来ず苦しみのただ中で死していく同胞たちの姿がフラッシュバックし、ファイザーは手を震わせた。


「先生……大丈夫ですか?」


 そして、その様子を心配そうにポリネイトの少女が見つめ、その手を握った。彼女はその行動が彼の震えを癒す事を知っていた。


「ありがとうユラ。でも、僕は今歓喜しているんだ。あの生命の冒涜者をこの手で無くすことが出来ると思うとこの上なく興奮するんだよ」


 ファイザーにとって最も我慢ならないのはアクエリアスの存在が戦場における人命の価値を矮小化したした事であり、アクエリアスを消滅させる事で戦士の価値が蘇ると信じていた。

 

「オクトゥブレ。作戦領域まで予定通りに着きそうですか?」


 巨兵騎士を乗せたトレーラーの後部座席に乗るユラがトレーラーを運転するポリネイトの少女に声をかけた。この行動は問いの答えが欲しかったのではなく、パートナーから離れて作戦に参加させられている人見知りの同族ポリネイトを気遣ってのものであった。


「……問題はありません。全て予定通りです」


 およそ三日を要する戦場への旅路。三人の禁忌は孤独な戦場に旅立つ。存在してはならない穢れた決闘の為に……





「本日も敵の姿は確認できません。この地は未だに我々の占領下であり、敵はその状態を変える行動をする事もない。そして、オルタリアの懲罰部隊もない」


 ラーディフ要塞が王国軍の手によって再整備が進められているのと同時に、神経質なほど彼らは周囲を警戒していた。

 この地は突発的な事情によって占有するに至ったわけで、軍事行動によるものでは無いという建前を明示する為に接近する相手によって対応を変えなくてはならない。


「帝国軍がここに来ると思うか?」


「さぁ、どうだろうな。奴らにとってもここはアキレス腱だ。大規模な軍事行動はとれんだろう」


 ラーディフを占領する王国軍兵士の間にはかような楽観論が広がっていたが、それは鹵獲した帝国軍の兵装とこの地を守護するアクエリアスがあった事も手伝っていた。“もしも”の時に取りうる手段があるという事が彼らを安心させていたのである。

 それに対して、司令部や偵察部隊が危惧していたのは帝国軍ではなくオルタリアの懲罰部隊だった。

 オルタリア懲罰部隊とは、オルタリア共和国が敷いた国際ルールに反した組織に武力的な懲罰を与える武装組織である。彼らは他国が保有していない先進兵器を保有しており、その存在はオルタリア共和国がこの世界のヘゲモニーを独占できる大きな理由の一つである。


「もし懲罰部隊がこの地に来た場合。我々王国軍が取るべき行動は何か?」


 この地に送られた将校が最初に本国に伝えた言葉はこれであった。これはオルタリア懲罰部隊を相手にする事が高度に政治的であり、現場士官の手に負えないという事が口先に現れたものだ。


「本件にリーリシア王国政府は関与せず。独立した勢力とし己が使命を全うせよ」


 それに対する答えは余りに杜撰で答えになっていなかった。この言葉から分かるのは王国政府が主導したものでは無く、現場の突発的な事象から発生した一部隊の判断によってなされたという建前を死守せよという事と停戦終了まではこの地の占有を継続せよという事だけだった。

 この二つは完全に独立したものでは無く、片方の為に片方を捨てざるを得ない状況がある。それが先の問いの内容であったが、彼らにその答えは与えられず、ただオルタリアの怒りに触れない事を祈るばかりであった。


「このまま平穏が続くとええなぁ」


 ラーディフの守護者である二人の禁忌の心境はピリピリとした司令部や偵察部隊のそれより楽観的な下級兵士のそれに近かった。


「そうだな。軍人が暇なのが最も望ましい事だ。特に私達みたいなのがな」


 二人に与えられたのは特務遊撃部隊が運用しているものと同じ、インフェクテッドとポリネイトを乗せるための車両。その独房のような荷台で彼らは会話と食事のみを楽しみに過ごしていた。

 この地を占領してから五日が経ち、この空間の匂いにも殺風景な部屋の景色にもブルートは慣れたが、熱帯のような気候には未だ慣れなかった。


「また降ってきた……」


 急に空気が湿気を帯び始めると、雨が車を打つ音が聞こえてくる。そしてそれがすぐ止むとジメっとした暑さが不快さをもたらす。


「スコールというのはこのようなものを言うのか? 窓のない部屋には慣れていたつもりだったが、今はそれがない事が非常に残念だよ」


 汗を拭ったブルートの軍服の袖は絞れるほどに湿っていた。


「窓かぁ…… 昔はそんなん無いんが普通やったな」


「ああ。バレンタイン准将を先頭に私たちを取り巻く環境は少しずつ変わっていく。このままいけばきっと……」


「きっと?」


「いや。何でもない。気にしないでくれ」


 「きっと解放される」と言いかけた所でブルートは口を噤んだ。その様な事を望む権利が自分にあるのかという葛藤が彼にそうさせたのだ。

 

(自分は虐殺者だ。兵士も民間人も殺した。私の罪はいかなる罰をもって許されるのだろう?)


 だが、同時に彼はバレンタインの理想に殉じるのを己が使命だと感じていた。だから、彼は怪訝の目で見つめる少女にこう言いなおした。「このままいけばきっとバレンタイン准将の理想が叶う」――と。


「理想かぁ…… うちは旦那が幸せならそれでええわ」


(幸せか。力を与える道具を自称して契約を交わした少女にそのような事を言われるとは不思議なものだ)


 ブルートのみならず、過去も含め多くのインフェクテッドは“契約を迫った少女と道具として傍にいる少女の非同一性”に疑問を持っていた。また、道具としての知識を除く少女たちの記憶は契約した後から始まっている為、契約を求めた少女まで遡る事は出来ない。実際ブルートもモッカラコムに同質の質問をしたが、彼女の記憶には自分たちの最初の出会いは存在しなかった。





 ――同日。天候障害などに会いながらも、密命を受けた帝国軍特尉レオルド・ファイザーとその仲間たちがラーディフ要塞を遠くに臨む作戦領域に到着していた。


「敵巨兵騎士は確認できません」


 双眼鏡を覗きながらオクトゥブレは基地の状況を報告する。


「我々にもオルタリアにも見られたくは無いものだ。要塞化した崖の内側に隠しているのだろう」


「更に先に行く必要がありますね。でも……」


 三人が使うトレーラーは木々の下に隠され発見の可能性は低かったが、雨に濡れた土が粘質の泥のようになってタイヤに纏わりつき、この先に進むことは困難だった。


「仕方ありません。ジェミニで押し出しましょう」


「ですが、その様な事をすると敵に見つかってしまいます」


「ああ、見つかるだろうね。けど、見慣れぬ巨兵騎士に彼らはすぐ手を出さないだろうし、そもそも停戦下であちらから行動するとも思えない」


 巨兵騎士を使うという事は、それ即ち開戦の合図であり、敵に刺激を与える事になる。だが、今は状況が特殊であり、敵が安易に攻撃を開始する事は無い。これは王国軍がこの地を攻略したのと真逆の状況だ。


「分かりました先生。ジェミニを起動します」


 ユラの言葉に二人は頷くとそれぞれの持ち場につき、戦いの準備に入った。そして、荷台に伏せていた巨人が覆いかぶさった布を押しのけて立ち上がり、木々から上半身の一部を露出させた。



“アンノウンを確認。北西距離400。総員警戒態勢に入れ”


 その異様な姿にラーディフの王国軍も如実に反応し、エマージェンシーが基地内に轟いた。


「くれぐれも行動を起こすな。我々は閉じた貝のように声を発さずじっと潜んでいればいいのだ」


 王国軍は正体不明の相手が何もせず、ただ過ぎ去ってくれることを願いながら時が過ぎるのを待っていた。だが、その相手の目的はもとよりこの地であり、ゆっくりと巨体の恐怖が地響きと共に迫ってきた。


「アンノウン300、290、280…… こちらに近づいてきます」


 美しき巨兵騎士ジェミニはゆっくりと足でトレーラーを押し出しながら王国軍の穴倉に一直線で接近する。


「やむを得ん。プランBに移行し、基地内の全兵士を東方面へ撤退させる」


 王国軍司令は接近は回避できないと判断し、すぐに新しい命令を発した。

 プランBはオルタリア懲罰部隊か帝国軍か判別できない相手が接近した場合の作戦であり、巨兵騎士およびその操り手を基地に残し王国軍をシトゥラ圏外に撤退させ、相手が基地に接触した時にシトゥラで撃滅するというものだ。そして、相手がオルタリア懲罰部隊だった場合インフェクテッドとポリネイトによる暴走であると主張し、王国の立場を守るつもりだった。



「トレーラーはここでいいな。――さて、患者の元に行こうか」


 ジェミニは前進を速め、両腰に装備された金属の短剣を抜いた。

 一方、王国軍はそのほぼ全軍を基地から脱出させ、東へと列を成し、一度の発砲も戦闘もないが彼らの肌には戦場特有の殺気立った空気があたっていた。


「やはりこのまま都合よくは行かないなモッカラコム」


「不都合が人の生やからな。文句言ってもしゃあないで」


 基地内の一室に展開した球根状の操縦席の中で二人は地上にある巨兵騎士アクエリアスを介して相手の動きを注視する。


「振動から見て巨兵騎士だな。司令部がこのプランを発令した事からオルタリアの懲罰部隊という事もあるのか。それとも王国と帝国の双方に属しないノーマッドか。まぁ、我々は与えられた命令に従うだけだ」


 計画では相手の姿を確認次第シトゥラを発動する事になっている。いくら巨兵騎士とはいえ、シトゥラを受ければ植物部分から死滅していき、最悪の場合ドライヴシードまでダメージが達する。


「この振動……基地に接敵したか。もうそろそろ我々の目の前にその姿を現すだろう。シトゥラ起動……」


 ブルートが推測した通り、ジェミニは基地の北以外を囲う崖の岩肌に手を当てながらゆっくりと北に向かっていた。


「静かです。まるで誰もいないみたいですね先生」


「ああ、そうだね。だけど、ここに奴がいるのならその理由も分かる。奴は一国の敵ではなく、人類の敵だからね」


 そして、崖の境界線、北部の端地点でファイザーは巨兵騎士を停止させ、一息ついた。もし、水瓶の巨人がここにいるのなら、この内側にいるという事は彼にも分かっている事であり、この先に行く事が戦闘開始に直結するという事も理解していた。


「この先に世界の癌がある。ユラ、オペを開始しよう」


「はい。先生」


 ジェミニは決意を込めた一足でアクエリアスの視界内に勢いよく跳び込むと右手に握った短剣の切先を憎き巨人に向けた。

 それに対し、アクエリアスも突かれた蛸のように濃紺の靄を辺りにまき散らし、応戦する。ここに戦いの禁じられた地で隠された戦いが始まった。


「シトゥラ効果拡大。敵巨兵騎士への浸食が始まります」


 三方向を囲う崖がシトゥラの霧を遮り、ジェミニが立つ北へと雪崩のように押し寄せ、その姿を覆い隠した。


「周囲を確認。敵は巨兵騎士だ。戦闘不能に至るまでに時間が掛かるだろう」


 ブルートはそう口にしたが、周囲は濃霧に覆われ、その発生源であるアクエリアスの目では確かな情報は得られない。


「アクエリアスを北に移動させよう」


 視界が悪い中、前進し、北へとアクエリアスはその巨体を動かす。ブルートは敵巨兵騎士が霧から逃れるためにこの基地から離れたと推測していたため、敵がいるであろう北西か北東に更なる攻撃をかけようと画策していた。

 だが、何者もいないはずの濃霧に置かされているはずの場所でアクエリアスの巨体が大きく揺れた。それは何か巨大なモノに衝突したという事であり、考えられるものは唯一つだった。


「逃げていなかったのか!? これではもはや生きてはいまい」


 ブルートは接触した異物を敵巨兵騎士の残骸と判断し、戦いの勝利を確信すると共に拍子抜けした。

 しかし、そこからのアクエリアスの動きに違和感があり、何らかのダメージを危惧して霧の向こう側へと足を速めた。


「……これは」


 霧を抜け、沈む日光の元にアクエリアスの巨体が晒されると、ブルートは腰部に敵巨兵騎士が構えていた短剣が突き刺さっているのを発見し、これが巨兵騎士の駆動に影響を与えていると判断した。そして、のどに刺さる不快な針のような短剣を引き抜くとそれを放り投げた。

 その瞬間。短剣は何かに引き寄せられるように霧の中に引き込まれ、続いてアクエリアスに衝撃が走り、霧から細身の巨兵騎士が出現すると、手にした短剣でアクエリアスの巨体を数度斬撃して見せた。


「馬鹿な…… 一体どういうことだ?」


 驚愕するブルートが見たものは一切の傷を負っていない巨兵騎士の姿であった。そして、それが恐怖を生み、感情がアクエリアスにフィードバックすると迎撃行動として周囲に霧を撒き散らす。

 しかし、ジェミニはそれに動じず、甘んじて霧を受けながら急接近し、またも斬撃を与え敵にダメージを蓄積させていく。


「毒霧が効かないという事か。そんな事があるのか?」


「効かないなんてことはあらへん。巨兵騎士と言えどもこの霧には耐えられないはずや」


 前代未聞の状況にブルートたちは焦燥する。アクエリアスにはシドゥラを除くと固定用ロープを切断するためのナイフしか装備されていない為、シドゥラに効果が無いなら極めて不利な状況に置かれる事になるのだ。


「水瓶の悪魔にとって、このジェミニは相反するものであり天敵だ。お前が死を司るものなら僕は生を司るもの。ここで死は生に屈する」


 ファイザーは高揚し、守勢に回る水瓶の悪魔に対し短剣を突き立てる。そして倒れたアクエリアスを踏みつけると止めと言わんばかりに胸に向かって短剣を向けた。


「くっ!!」


 しかし、短剣を手にした腕が敵の隠し持っていたナイフによって裂かれ、ここで止めを刺す事は叶わなかった。

 それでもファイザーは余裕を崩さず、ただ、機を逃しただけとしか思っていなかった。つまり、この後いくらでも止めを刺す機会が巡ってくるという確信があったのだ。


 二体の巨人による決闘の舞台は夜に移り、禁忌達は神聖な大地を駆ける。歴史に残らない禁じられた戦いは毒を無効化する白檀ビャクダンの騎士ジェミニの攻勢から始まった。


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