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音というより、響く  作者: 夕月(ゆうづき)遥(はるか)
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第1話〜重装歩兵へ…

書かせていただきます。蘭は内なる 怪異と対峙しなければならなそうです。

 それが母親に見つかったら驚かせてしまうだろうと思えるからです。どのような展開が待ってるでしょうか?乞うご期待!

 蘭はまず、家にあるものを総動員して武装しなければならないと思った。怪異はどんなものなのか、今の段階では想像すらできないんだ━━。最悪の事態を想定してのぞまなければならない。相手はどんだけ強力で恐ろしい怪異なのだ?


     ♢

相手の力が未知数である以上、慢心は即座に命取りになる。「勝つ」ことではなく、「いかにして生き延びるか」「どうやって撤退するか」にすべての意識を集中させて臨まなければならなかった。

ずん、ずずずんずん、ずく

 相変わらず音は聞こえていた。もう、気が狂いそうになるほどうるさく、しつこいのだった。物理的な音量だけでなく、精神を直接汚染・摩耗させるタイプの怪異(精神攻撃や認識阻害を伴うもの)である危険性も高いのかもしれない。

 逃げても執拗しつように追ってくる、あるいは「一度認識したら逃れられない」タイプの法則性を持っている恐れもあった。

「勝つ」という目標を捨て、「生き延びる」に全振振振ぜんふりした判断をするべきだった。

 精神を削る音がトリガーになっている可能性があるため、耳を塞ぐ、あるいは別のノイズなどで感覚を遮断できるか試さなければならなかった。

 音のうるささに惑わされず、影、温度、空気の振動など、別の感覚で正確な距離を測ることは可能だ。

 視覚が狂わされる前に、物理的な障害物の配置や、逃げ込める狭い隙間(巨体であれば入れない場所)を頭に叩き込んでおく。

相手の全貌が見えない今の段階では、わずかな違和感も見落とさない観察力と、一瞬の隙を突いて脱出する瞬発力が命綱になろう。蘭は、作戦 注意事項を全て頭に叩き込んだ。

 その上で装備を決めなければならなかった。

 恋と言っても全て家の中にあるものでまかなわなければならない。彼女は動き始めた。

お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。

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