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音というより、響く  作者: 夕月(ゆうづき)遥(はるか)
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第11話〜秘密に近づく

書かせていただきました。引き続きお楽しみいただけましたら幸いです。この車庫にはどんな秘密が隠されているのでしょうか?まだまだ物語は続きそうです。乞うご期待!

…蘭はハッと息を呑んだ。

確信に満ちた高鳴る鼓動をおさえながら、彼女は勲章を鍵穴へと近づけていく。驚くべきことに、ただの飾りだと思っていた勲章の裏側の突起が、まるで最初からこのために作られたかのように、複雑な鍵穴の凹凸へと完璧に噛み合った。

カチリ。

静寂に包まれた地下深くで、重々しい金属音が響き渡る。

ゆっくりと手を回すと、数十年もの間、誰の侵入も許さなかったはずの頑丈な鉄格子が、きしんだ音を立てて内側へと開いていった。

門の向こうから押し寄せるのは、歴史の重みそのものとも言える圧倒的な空気の圧力。足を踏み出せば、もう引き返すことはできない。蘭は意を決し、懐中電灯の細い光を頼りに、禁忌の書庫の闇へと一歩を踏み出した。

お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。

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