嵐の合間
最終エピソード掲載日:2021/09/25
暮れ六つ過ぎ。
十日ごとに遊郭に現れる青年がいる。
柚月一華(ゆづき いちげ)。
宰相、雪原麟太郎(ゆきはら りんたろう)の小姓である。
柚月は、かつて、都で暗躍した人斬りであった。
そして雪原は、討つべき相手であった。
そんな雪原の小姓となってしばらくのこと。
人々の好奇の目を気にも留めず、柚月は「白玉屋」の花魁、白峯(しらみね)の元を訪れていた。
遊ぶためではない。
雪原から申し渡された任務のためだ。
隣国「蘆(あし)」の謀反の気配。
それを探る報告書を受け取るのが、柚月の今回の任務だ。
だが、なかなか動きはない。
「異常なし」とのみ書かれた報告書を受け取る日々の中、柚月にじわりじわりと迫ってくる、人斬りだったことへの罪の意識。
「自分を大事にしないのは、自分のことを大事にしてくれている人を、大事にしていない」
謎の言葉が、柚月の中に引っかかって離れない。
「自分を大事にって、どういうことですか?」
柚月の真直ぐな問いに、雪原は答える。
「考えなさい。その答えは、自分で見つけなさい」
そう言って、父のように優しく柚月の頭を撫でた。
「一よさく華-幕開け-」の、後に続く物語。
一つよに咲く華となれ。
十日ごとに遊郭に現れる青年がいる。
柚月一華(ゆづき いちげ)。
宰相、雪原麟太郎(ゆきはら りんたろう)の小姓である。
柚月は、かつて、都で暗躍した人斬りであった。
そして雪原は、討つべき相手であった。
そんな雪原の小姓となってしばらくのこと。
人々の好奇の目を気にも留めず、柚月は「白玉屋」の花魁、白峯(しらみね)の元を訪れていた。
遊ぶためではない。
雪原から申し渡された任務のためだ。
隣国「蘆(あし)」の謀反の気配。
それを探る報告書を受け取るのが、柚月の今回の任務だ。
だが、なかなか動きはない。
「異常なし」とのみ書かれた報告書を受け取る日々の中、柚月にじわりじわりと迫ってくる、人斬りだったことへの罪の意識。
「自分を大事にしないのは、自分のことを大事にしてくれている人を、大事にしていない」
謎の言葉が、柚月の中に引っかかって離れない。
「自分を大事にって、どういうことですか?」
柚月の真直ぐな問いに、雪原は答える。
「考えなさい。その答えは、自分で見つけなさい」
そう言って、父のように優しく柚月の頭を撫でた。
「一よさく華-幕開け-」の、後に続く物語。
一つよに咲く華となれ。
序
2021/09/01 10:21
(改)
壱.任務
2021/09/02 10:29
(改)
弐.お小姓様の苦労
2021/09/03 10:17
(改)
参.難問
2021/09/04 10:23
(改)
四.罪の影
2021/09/05 10:31
(改)
五.素顔
2021/09/06 10:21
(改)
六.雲間
2021/09/07 09:58
(改)
七.残酷な再会
2021/09/08 09:54
(改)
八.魔
2021/09/09 09:55
(改)
九.毒の花
2021/09/10 09:55
十.朝帰り
2021/09/11 09:55
十一.意地悪
2021/09/12 09:57
(改)
十二.昼下がりの報告
2021/09/13 09:55
(改)
十三.激昂
2021/09/14 09:55
十四.語らい
2021/09/16 09:53
十五.影のしっぽ
2021/09/17 09:55
十六.口紅
2021/09/18 09:55
十七.道場
2021/09/21 09:55
十八.日暮れ
2021/09/22 09:55
十九.一筋の光
2021/09/23 09:54
二十.交錯する思い
2021/09/24 09:55
二十一.始まりの知らせ
2021/09/25 09:55