↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/173

116.プールサイドのロボ娘

 そんな中里であったが、後で知った事だが綾先生は彼女に恐ろしい改造をすることを計画していたが、今は誰も考えられなかった。そんな中里のイジメに理恵は耐えていた。その時、彼女は面倒なのでシステムをフリーにしていたというが。


 水泳の時間が始まった。この日は記録を取ることになっていた。女子の方は体育教師の大島が担当していたが、すでにこの学校の教師全員がインターフェイスを埋め込まれていたので、綾先生もリアルタイムに確認していた。だから中里の事はお見通しだった。


 「あんな金属の塊なんか浮かばない潜水艦になるって決まっている! なんで先生も止めないんだよ、あんな金なんて付いている奴なんかボロななもので出来たロボットに決まっているだろ!」


 中里の愚痴でしかない恵理に対する罵詈雑言は大島の聴覚を経てネットワークに広がっているのを本人は知らなかった。その反応はロボットに対する差別意識によるものと確認されていた。もっとも人間というのは自分よりも劣っているという存在を作り出して、それに対し憎悪の感情をぶつけているというのは特段珍しい事ではなかった。身分の貴賤に関係なく。それを確認するだけのことであった。


 そして理恵の番になった。理恵によればその時性能をセーブしていたという。その気になればオリンピック代表になれるぐらいのタイムは出せたが、今のところ病室から操縦しているという設定なので、手を抜いて泳ぐことになっていた。理恵がプールの飛び込み台へ向かおうとしたとき、中里がこう言った。


 「あんたなんか壊れてしまえ! 屑鉄おんな!」


 その悪口に恵理は無反応だったが、心の中で彼女を憐れんでいたという。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。