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12:『そう、僕は脇役。そしてピエロなのです』

 皆さん…こんにちは……石上直也です。

 現在、朝の登校中ですが………


「直也くんと登校なんて嬉しいなぁ♪」


 僕の右腕に抱きついてるコレをどうにかしてください、誰か……


「神崎さん、戻ってきてたの?」


 僕達石上兄妹の幼馴染みである理恵さんも、少しドン引きしていました。

 あ、今日は兄貴、理恵さん、友里、絢香、僕の五人による朝の登校です。

 理恵さんは僕達と同じ中学出身なので、当然絢香のことも知っています。

 故に、己の目を疑っているのでしょう。

 なぜ絢香が兄貴ではなく、僕に抱きついているのか。

 僕も知りたい。

 絶対、何か裏があると思う。


「私は直也くん一筋だもーん!」


 あーもう、だもーんウゼエ!!


「いいから放せ!」


「こらこら直也、女子に手荒な真似しちゃ駄目だろ?」


「うるさい! リア充兄貴は引っ込んでて!」


「リア…充……だと?」


「へ?」


 兄貴はとてもキラキラしたスマイルで僕に近づき、絢香を引き剥がした上で耳元で呟いた。あふん。


「彼女いない歴18年の俺と、中学の頃に付き合ってた元カノとイチャイチャしてるお前……どっちがリア充だ?」


 いや、兄貴……あんた、彼女いない歴18年とか言ってますけど、もっと周り見てあげて?

 兄貴の彼女になりたい娘がそこかしこにいるから。


「しかも……あれは、生まれて初めてのラブレターだったんだ……」


 ああ、ラブレター事件のことですか………


「その…兄貴の方から告白してみては?」


「恥ずかしいだろうが!」


 ええ……高校3年なのに恥ずかしいって兄貴……


「じゃ、じゃあ…好きな女子とか……」


「好きな女子…?」


「「ッ?!」」


 友里と理恵さんが血相を変えたのが視界の隅に映った。


「……うん、女子は皆好きだ」


 兄貴、貴方はプレイボーイですか?!

 でもさすがハーレム主人公!!

 百点満点の答えです! が、後ろのお二人さんは少しガッカリしてます。


「まあ、お兄ちゃんだから仕方ないか……」


「そうね…」


 ま、兄貴がこんな性格だからこそ、周りの女子は逆に告白してこないんだよなぁ。

 もったいない。


「あの、直樹さん?」


「ん?」


「そろそろ私に、直也くんを返してもらえませんか?」


「あ、ああ…ご、ごめん……」


 返してくれって…僕はお前の所有物じゃないんだが……。

 兄貴は僕を解放し、最後に忠告するように言った。


「神崎さんには気をつけろ」


 兄貴、貴方は一体何を見たんだ?



◇◇◇◇◇



 朝の登校を終え、兄貴達と別れた僕は高校3年の校舎にへと訪れました。

 理由は簡単、朝の実k――


「直也くん、見ーっけ!」


「うわぁぁぁ?!」


 背後から抱きついてきた絢香。

 びっくりした僕は勢いよく地面に倒れ、体勢としては絢香が馬乗りになっているというかなり危ない状況に……


 絢香は辺りをキョロキョロ見渡した後、ゴクンっと唾を飲み込んだ。

 ……嫌な予感がする。


「あの〜、絢香? 今どいてくれたら怒んないからさ、どけ」


「いや〜だよ」


「てめえ!!」


「そんな口、聞いていいの?」


 絢香はそのまま僕の腕を押さえてきた。

 ちょ、マウントポジション取られてるから立ち上がれないし、こいつ意外と力強いし、なんか顔近づけてくるし!!


「閉じちゃおっか、そんな口」


 いやぁぁぁぁぁ!!

 僕のファーストキスは友里ちゃんのモノなのにぃぃぃぃ!!


「こら、そこ! なにやってる!!」


 ナニされそうです、聞き覚えのある声。


「ふ、不純異性交遊は、きんちなんだよ!!」


 噛みましたね、そして聞き覚えのある声だ。


 視線をそっちに向ければ、見覚えのある顔が二つ。

 風紀委員長の日比谷さんと学級委員長の鈴原さんだった。

 絢香は二人に向かって言う。


「今から直也くんと愛し合うんですぅ」


「あ、愛し合う?!」


「は、ハレンチは許さないんだから!」


 絢香の言葉に赤面する二人。

 青春だねぇ……じゃなくて!!


「助けて下さい、ダブル委員長! この痴女から僕を引き離して!!」


「う、うん……」


「わ、わかった!」


 ダブル委員長は絢香を拘束しようとするが、


―キーン・コーン・カーン・コーン―


「あ、チャイム鳴っちゃった。じゃあね、直也くん!」


「「「え?」」」


 絢香は脱兎の如く、僕から離れて3年の校舎を去って行った。

 やっと解放された、が……絢香を拘束しようとして飛び上がったダブル委員長の下敷きとなってしまった。


「ぐえっ!!」




◇◇◇◇◇



「……色々と、大変だったのね」


「泣きてぇ……」


 あの後、僕はダブル委員長にこってりと叱られた。

 僕、被害者なのに……

 朝のHR前、僕の話を聞いた瑛さんは、流石に苦笑していた。

 両手で顔を覆ってしくしく泣く僕。

 そんな僕の耳に、HRにやってきた担任の口から、恐ろしい一言が届いた。


「やあ、元気にしてるか皆。おーい男子共、朗報だ。なんと、このクラスにとびっきり可愛い転校生が来るぞ!」


 …………なんですと?


「マジかよ?!」


「嘘くせー!」


 僕を除く男子は皆、ただただ笑っていた。


「あ、てめえら……信じてないな。おーい、入ってきていーぞ」


「はい」


 あ、……あの声は!!


「どうも、神崎絢香です。皆さんと早く仲良くなれるように、頑張ります!」


 馬鹿な男子共は絢香の姿を見て絶句し、やがて教室が歓声で包まれた。


「おぉ、レベル高ぇ!」


「お、俺と付き合ってくださーい! 一目惚れッス!!」


「ああ! 抜け駆けするなんてズルいぞ!!」


 やばい……デジャヴだ。

 中学と全く同じ状況……。


「な、直也……」


「なんだい、瑛さん?」


「いや、その……さっきよりやつれてない?」


「そうかもねぇ……いや、そうだね」


 どうか、気づかれませんように。

 モブの中にうまく紛れ込めますように。


「ああ! 直也くん見ーっけ!!」


―シーン―


 クラス中が静かになり、皆の目が一斉に僕の方に向く。いやん。


「直也くんって……ひょっとして石上か?」


「あー、石上直樹の弟か……」


「つーことは、彼女も直樹先輩のハーレム要員ってことか?」


―ざわざわ……―


 男子の間で広がる波紋。

 やばい、今までの流れなら絢香は次の瞬間、爆弾を投下するはず!

 なんとかして防g――


「私、直也くんの彼女です!」


 元、だろうがぁぁぁぁぁ!!

 なんで現在進行形になってんの!

 俺がいつ復縁を認めたんだよ!!

 やばい…男子の視線が……やばい。流石にハアハアしない。


「石上の…彼女?」


「絢香ちゃんが……石上の?」


「あいつ……同志だと思っていたのに…」


 ちょっ、待て待て!

 違うから! めっちゃ勘違いだから!!


「絢香! なにデタラメ言ってやがる!!」


「うわぁ……神崎さんを呼び捨てかよ…」


 こらそこの男子! 揚げ足取るな!!


「もう、直也くん。照れちゃって♪」


「違ぁぁぁぁう!!」


 すると、担任は「ゴホンッ」と軽く咳をし、


「分かった分かった。じゃあ神崎は石上の隣にしてあげよう、美少女だから特別に」


 余計な爆弾を落としやがった。


「わーい! 直也くんの隣〜!」


「悪夢だ……悪夢……」




 それからは、死ぬような思いだった。



「わぁ、直也くん。教科書忘れたから見せて!」


 とか


「直也くん! ここ分かんなーい!」


 とか


「直也くん!」


「なんだよ……」


「呼んでみただけ〜」


「(イラッ)」


 などなど………

 人生で一番、昼休みが待ち遠しかったです。



◇◇◇◇◇



 やっと訪れた昼休み、僕はチャイムが鳴ったと同時に脱兎の如く教室から離脱。

 幸い、瑛さんが絢香の足止めをしてくれたおかげで無事逃げ切れました。

 ありがとう、瑛さん。

 君は天敵なんかじゃない、僕にとってとても頼もしい味方だったよ。


 さて、向かうは生徒会室。

 佐渡会長とは色々と話さなければならないだろう。



「佐渡会長!」


 扉を開けると、佐渡会長は優雅に紅茶を飲んでいた。


「ん〜? どうしたの石上くん?」


「どうしたもこうしたもありませんよ! なんでよりによって絢香が僕のクラスに!!」


「さあ…? 私は何も知らないわ」


「嘘、吐かないで下さいよ。こんな嫌がらせめいた事、貴女しかしないでしょ!?」


「ふぅ、だとしたら……私は一応貴方に選択権を与えたのだけれど?」


「うっ……」


「でも、断ったのは貴方自身よ? 仕方ないわよね」


「うぅっ……」


 くっ…確かに、絢香と同じクラスにならないように手を打つと佐渡会長は僕に取引を持ちかけた……が、その代わり僕は彼女の下僕にならなければならない。

 くっ……


「……絢香の件は、もういいです」


「あら? ずいぶんとあっさりしてるわね。やっぱり元カノとのスクールライフは格別なのかしら」


「吐き気がするんでキモいこと言わないで下さい」


 この気まぐれ女王の下僕に成り下がるくらいなら、絢香の地獄を甘んじて受けてやる。

 それだけ、佐渡会長の遊びには裏があり、非常に疲れる。一度付き合ったら命がいくらあっても足りやしない。

 だが、彼女は昨日、僕に一つの約束をしてくれた。

 N・O・K、その情報を知るために、ここに来たわけでもあるのです。


「佐渡会長、昨日の約束通り、N・O・Kの情報を教えて下さい」


「えぇ? そんな約束したかしら」


「しましたよ!」


「うーん……思い出せませんねぇ」


「なっ?!」


 くっ、このっ、……気まぐれ女王がぁぁぁ!!

 案の定、佐渡会長はニヤリと笑った。

 この女、確信犯!!


「下僕になってくれれば、教えてあげてもいいですよ?」


「その口ぶりだと、下僕になったとしても教えてくれませんよね?」


「あら、バレちゃった?」


「やっぱり……」


 この人はこういう人だ。

 佐渡会長は「ふむ…」と少し考えると、手を軽く叩いた。


「石上くん、お昼はもう食べたかしら?」


「い、いえ……まだですけど…」


「今日はお弁当かしら?」


「いえ、弁当を忘れちゃったので今日は食堂にしようかと……って、いきなりなんですか?」


「実はさっき、石上くんのお母さんから電話があってね。お弁当を届けに来てくれるらしいわよ」


「……え?」


「優しいお母さんじゃない、良かったわね」


 佐渡会長は笑う。

 そして確信する。

 彼女は、……この女は、全部知ってる。

 我が家の、汚点を。


――バンッ!


 扉が、開いた。


「直也ちゃん……」


 この声は……


「母さん……」


 ヤバイ、ヤバイぞ……絢香と同じくらいヤバイぞぉ。


「直也ちゃぁぁぁぁん!!」


「ぎゃあぁぁぁぁ!!」


 突如、生徒会室に突撃してきた母さんが抱きついてきて、その豊満な胸に顔が埋もれる。はふぅ。


「直也ちゃん! ママの愛妻弁当を忘れるなんてどういうつもり?! もしかして他に女ができたの?!」


「色々と違ぁぁぁぁう!!」


「違うって言うんなら、ママに永遠の愛を誓って!」


「重いよ! あと、死んだ父さんが泣くよ?!」


 僕たち石上家の大黒柱だった父さんは、四年前に他界しました。

 死因は不幸な事故、誤って大好きな黄色い服を着ていたが故に、出張先のとある派閥争いの中で敵と勘違いした現地人によって射殺されたんです。

 あの時の母さんの泣き崩れっぷりは、今でも忘れられません。


「いいのよ…あの人は妻と息子の幸せを第一に考えてる人だったから……だから、ママは前を向いて歩むの! 直也ちゃんとの愛と肉欲に満ちた日々を!!」


「歩むなぁぁぁ!!」


 えぇと……ご覧の通り、うちの母親は超絶なサムコンです。

 ただ、これは僕限定らしく、兄貴には何もアプローチしません。

 数年前、理由を尋ねてみると、僕の顔立ちは死んだ父さんにそっくりらしく非常にムラムラするから、という何とも言い難い回答をしてくれた。

 確かに、母さんは世間一般的に見ても美人だ、近所では未亡人という肩書きがプラスされたことでより一層魅力的な存在として、人気が高い。

 この前、実業家のお金持ちの男性に告白されていましたが、「直也ちゃん以外と再婚する気無いので!」という返答をしたらしい。

 男性は、泣いたそうな。

 まあそんな感じで、兄貴と友里は母親似、僕は父さん似というわけです。

 確かに、父さんはモブ顔でしたね……今思えば。


 石上兄妹の美形率が多いのは、母の遺伝子が強いのでしょう、おそらく。

 ただ不本意なのは、僕も少なからず母に似ていると言われる。

 なんでも身内LOVEなところが似ているらしいです。

 失礼な。

 サムコンをシスコンと一緒にしないでいただきたい!!


「いやぁ、中々面白いものが見れたわね、うん」


 母さんと僕の攻防を見物している佐渡会長は、満面の笑みで「ホホホ」と笑っている。


「佐渡会長! 見てないで助けて下さい!!」


「直也ちゃん、その女は……誰?」


 うおっ、母さんの目が濁った!


「佐渡会長だよ、母さん電話してたじゃん!」


「お母さんの興味は直也ちゃんだけに向けられているの! トイレ入ってる時ハアハアやってるかなぁとか、お母さんがわざと見せた下着姿を見てムラムラしてるかなぁとか!!」


「誰がするか! あと、下着姿はわざと見せてたんかい!!」


「ちゃんと目に焼き付けてくれた?」


「焼き付けるわけないだろ! 汚らわしい!!」


「むぅ、昔はあんなに一生懸命にママのおっぱい吸ってくれたのに……」


「赤ちゃんの時の話を引き合いに出すなよ!! 昔すぎるわ!」


「えーでもぉ……」




「ちょっと、失礼しますね」


 佐渡会長はニコッと笑い、僕と母さんの間に入ってきた。


「なに?」


 母さんは不快感を隠さずに佐渡会長を睨む。


「昼休みももうすぐ終わってしまいますし、石上くんもお弁当を食べなきゃいけないでしょうから……そろそろお引き取り願えますか?」


「………分かったわよ」


 母さんは小さく溜め息を吐き、僕にウインクした。いらん。


「じゃ、帰り待ってるから!」


 家に、帰りたくねぇ……。

 嵐のように襲来した母さんは、嵐のように去って行った。

 僕は黙って佐渡会長の方を向き、お礼を言うことにした。


「ありがとうございます」


「あら、なんでお礼?」


「佐渡会長が介入してくれなかったら、僕は母さんから解放されなかったかもしれませんから」


「ふーん……なら、もう貴方もここを立ち去りなさい」


「でも、N・O・Kについてまだ何も――!」


「いいから、立ち去りなさい。それに言ったでしょう? そんなこと、忘れたって」


「……分かりました」


 僕はそれだけ言い残し、生徒会室を去ることにした。




 石上直也が去った後、佐渡美姫は懐から手帳を取り出し、メモを書き始めた。


「やっと見つけられたのかもしれない……最高の駒を…」


 そして、手帳にこう記したのだった。


――呪いが解ける日は近い――と……。




◇◇◇◇◇



「まったく……佐渡会長にも絢香にも母さんにも困ったもんだよ…」


「………」


 水原さんは湯飲みに淹れたお茶を一杯だけ飲むと、少し思案して僕に言った。


「直也、1つ聞いて良いか?」


「なんですか?」


 現在まだ昼休み、残り少ない昼休みを新聞部の部室で水原さんと駄弁っています。いやぁ、心のオアシスだわぁ。


「お前……たしか自分のことを脇役だって言ったよな?」


「はい」


「で、直樹さんのことを主人公と言ったよな?」


「はい」


 何を当たり前のことを。

 この小説のタイトルを見れば一目瞭然じゃないですか!


 すると、水原さんは僕を指差して言う。


「なら、お前に1つ言っておきたいことがある」


「なんですか?」


「最近のお前の行動は、全然脇役じゃない」


 ………は?


「ど…どうしてですか?」


「直樹さんとは一切関わりのない生徒会長との個別イベント、そして元カノからの熱烈な復縁アタック……更には実の母親からの近親アタックときた…」


 水原さんは「なによりも……」と続ける。


「お前は神崎絢香が登場してから、これといって実況をしていない!! 故に直樹さんの存在が半空気と化している!!」


 Σガーン!!

 い、言われてみれば確かに!!

 最近の僕は、水原さんの言う通り、実況を怠っている!

 いや、別にサボったわけではないです。でも、絢香の対処の方に目が行ってしまって、この作品の目的である脇役による主人公の観察というアイデンティティーが崩れているぅ!

 駄目だ、このままでは!!

 こんなことでは読者の皆様に、「自分のことを脇役って言ってるけど、結局は石上直也は主人公だったね。ガッカリだね」と言われてしまう!

 まずいぞ……由々しき事態だぞ…


「み、水原さん! 僕はどうすればいいんだ!?」


「倒すしかないわ……」


「倒す?」


「そう、倒すんだ。そもそも、この事態を招いたのは誰だ? それを考えればいい」


 この状況を招いた元凶……

 そんなの、絢香しかいない!!


「あのクサレビッチのせいかぁぁぁぁ!」


「さあ、行け! 戦って勝利を手にするんだ、石上直也!」


「イエッサー!!」


 ありがとう、水原さん。

 僕、自分が何をすべきか分かったよ。

 勢いよく新聞部の部室を飛び出し、僕は絢香を倒すために教室へと戻る。




「よし。新聞のネタ、ゲット!」

【石上 奈央】

性別 :女

誕生日:8月21日

趣味 :料理・裁縫・奉仕

【備考】

 本名『石上 奈央』

 僕達石上兄妹の実の母親。

 今は亡き父親と容姿が似ていることから、僕と再婚するとか頭が狂ったことを言っているサムコン変態。

 典型的な肉食系母親。

 お金持ちの男性は、まだ諦めていないらしいです。

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