表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
57/95


「お姉様。母から手紙が届きました!」


エンジェルはいつも食事の後声をかけてくる。

今日も朝食の後、後ろから声をかけてきた。


「そう。よかったわね」


「はい。お姉様のおかげで病は少しずつよくなっているそうです」


ホスピタルに入れば、病室は清潔に保たれているし他の人間との接触が立たれるから胞子肺菌に再感染することはほぼないと言っていい。だが、長年病に侵され続けていたのだから他の病気が入ってきたらまた悪化する。数年間はホスピタルで療養する必要があるだろう。


「それで、その……母からお姉様への手紙が入っていて」


「え?」


胸元からおもむろに封筒を取り出した。


「どうか読んでいただけますか?」


白いその封筒はきちんと封はされたままだ。


「わかったわ。あとで読ませてもらうわね」


「はい」


「では」


部屋に戻ろうとしたのだが……。


「あの、お姉様にお願いがありまして」


「何かしら?」


「今度、オズワルド公爵家のお茶会に招待されまして、お姉様に一緒に行っていたけないかと……」


「え?」


オズワルド公爵家と言えば、グラント王子の母親ユリア王妃の生家ではないか。

ソードノーズ王国は王家に次いで三つの公爵家が君臨しており、ひとつが当グッドフェロー家、ふたつが義母の生家であるメルシー家、そして三つめが第二王妃の生家であるオズワルド家だ。三つの公爵家は互いに均衡を保ちつつ王家を支えている。

オズワルド家がグッドフェローに接触してきているということはなにか意図があってのことだろうか?


前世の終わりにエンジェルが言っていた『グラント王子と結婚するのよ』という言葉を思い出した。もしかしたらこのころから何かつながりが?


「お父様がお姉様と一緒に参加するようにとおっしゃったのです」


「オーロラ。十日後だ。付き添いをするように。粗相があっては困る。お前がきちんと主導せよ」


驚いていたら、父が後ろから声をかけてきた。


「オズワルド家からお誘いがあったということですか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ