表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/53

武器装備室にて・後編

ルチルは隣の部屋でぐっすりと眠っているようだ。何も物音がしてこない。いや、正確に言えば、眠ったのではなく眠らせたのだ。


アン

「朝っぱらから一仕事してきたけど、ちょっと調子が悪くてね。」


そう言いながら、アンは男に拳銃3丁を差し出す。見た瞬間に、男は吹き出した。


「今時珍しいぞ、リボルバーって。」


男はアンが持っていた銃を手に取った。


アン

「気に入ってるんだがな、もうダメか。」


「うーん」


男は手に取った銃を、まじまじと眺める。


「厳しいな。俺なら替える。来い。」


男は銃を持ったまま、その場にしゃがんだ。そのまま床のえんじ色のカーペットをペロリと引っぺがした。


そこは扉になっていた。男は履いている紺のカーゴパンツのポケットから、鍵を取り出した。


ギシギシと軋みながら、男は床の扉を開ける。中から、梯子が見えた。


男は先に床に潜った。男の様子を伺いながら、アンも梯子に小さい足をかけた。


少しづつ、トントンと華奢な梯子に順に足を置いていく。男はもう、降り切って地下にいた。ツンと鼻腔をつく化学物質の匂いがする。こここそ、男の仕事場だった。


アン

「まー、よくもこんなに運べるもんだな。」


男が電気をつけたようだが、辺りは少し薄暗かった。アンは集まった武器の山を見て、つぶやいた。


「ハンドガンか?」


アン

「うーん」


アンは歩き出した男の後ろを、チョコチョコとついて行った。ここにいても飽きなさそうだな。アンは武器を眺めつつ、目で男を追う。


アン

「小振りならいいのだが」


「お前じゃ反動が少ない方がいいだろ。あとは殺傷能力か?」


アン

「特に好みはないんだよな。殺傷能力は、欲しい。」


男はピタリと足を止めて、とある棚にある銃に手をかけた。


アン

「ウージーだ。こんなのあるんだ。イスラエルのだろ?」


「ビンゴ。」


男はとある黒光りする銃を、アンに差し出した。


「イスラエルIMI社のだ。これだと部類は機関銃だけどな。殺傷能力は文句なしだ。これだと小さいから楽だろう。ま、アンデシンさんのこっちゃー、盛大に買うだろ?」


アン

「人をカモ呼ばわりするな。そうだけどな、実際は。」


アンは、少しだけ苦笑いをした。


散々部屋を舐めるように見た後、2人は上のホテルの客室へと戻ってきた。すでに売約済みのようだ、アンはゴソゴソと金を取り出す。


アン

「足りるか、これで。」


アンは手のひらいっぱいに札束を抱えて、ボンとテーブルに置いた。


「足りるどころか多い。」


アン

「メンテ含めりゃ超えるだろ。」


「いーわそんなの。いつでもやるよ。」


男は札束を掴み、ペラペラと数え始めた。


「…あと。」


アン

「?」


男は札束を数える指を止め、アンを眺めた。


「あれもな。」


アン

「はいはい、わーってますよ。」


男の様子を見てアンは、着ていた服を脱ぎ始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ