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ヒスイ

リ......フィエ............イェ


安らかな微睡みの中で、懐かしき母の声がした。


ママ......ごめんなさい。

ルフィスを守りきれなくて......




あの子がエセ神官どもがでっちあげた神託ごときに勇者と言われたからと送り出さなければ良かった。


私達魔女の秘術、天究術で嘘であることくらいわかっていたのに、あの子の嬉しそうな姿を見ていると、止められなかった......




ごめんなさい。


ルフィスに真実を教えられなくて。


ごめんなさい。


勇者となって偉業を成し遂げ、世界に、天命に消されるあの子を救えなくて。


ごめんなさい。


ごめんなさい。


ごめんなさい。




あぁ、あの子ともう一度会えるのなら、私は禁術にだって手を染めましょう。


あの子を日の当たる世界へと送り出せるのなら、私は喜んで犠牲となりましょう。


だから


だからっ......




......スイ


............ヒスイ姉さん!


嗚呼そうか。そうだったわね。


コハク(あの子)が求めるように、あの子の救いを手助けするために、私は“ヒスイ”としてこの手を赤に染めましょう。

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