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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2021年06月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

暗黒騎士  :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。

定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋


深海神官  :奇妙な石を管理している神官。

パン職人  :街のパン屋さん。

【魚人の石】

 奇妙(きみょう)な石はプニプニ勇者の体半分を(さかな)()にした。驚く従者に深海神官は言う。

「これが魚人(ぎょじん)の呪いです」

「解けますか!?」

「石を離せば()けます」

「勇者様、離して下さい」

「やー」

 勇者はこの姿が気に入ったらしい。

()きたら離しますよ」

 深海神官の言う通り、おやつの頃には離していた。



【イチゴのジャム】

 プニプニ勇者は目の前にある半透明(はんとうめい)の赤いゼリー状のものを見つめていた。

「勇者様の好きなイチゴから作ったジャムですよ」

「いちゅご、ちじゃう」

「これはイチゴと砂糖を煮詰(につ)めたもので…」

「ちじゃう」

 良く分からなかったが、ジャムは気に入った勇者だった。

「おいちー」



【冒険話】

 宿屋兼食堂は冒険者たちで(にぎ)わっていた。

「南の沼に怪魚が出たらしいぞ」

「面白そうだな」

「ぼーけん!」

「勇者!?」

 別の日。

「霧の森に呪いの人形が住んでるとか」

「本当か?」

「ぼーけん!」

「えっ勇者?」

 冒険の話になると突然(あらわ)れる冒険好きなプニプニ勇者だった。



【プニプニ禁止】

「南の沼に行きたい?」

「勇者様が怪魚が見たいって」

「みちゃい」

 従者の相談に新米剣士は考える。

「あそこはプニプニ禁止だぞ。勇者はプニプニだから行けないな」

「お?」

「そうなのっ!?!?」

「じょ、冗談だよ」

 従者に本気で驚かれて、慌てて白状(はくじょう)する新米剣士だった。



【困り事】

「困ったな」

「困りましたね」

 食堂で席に座っている戦士と、テーブルの下を気にする従者が話していた。

「動かしたら起きちゃいますよ」

「だがこのままにする訳にもいかないだろう?」

 テーブルの下では戦士の足を(つか)んだままスヤスヤ寝ているプニプニ勇者がいたのだった。



【赤き勇者のパン】

「勇者、新しいパンは美味いか?」

「おいちー」

「そうかそうか」

 パン屋に新商品ができた。その名も「赤き勇者のパン」だ。柔らかくて少し甘味(あまみ)のあるパンの中にイチゴジャムが入っているのだ。

 しかしパン屋以外の者は思った。

(単に「勇者のイチゴジャムパン」で良いのでは?)



【身長】

 従者の高い高い。

「たっかー」

 戦士の高い高い。

「ぴゃっぴゃー!」

 暗黒騎士のスペシャル高い高い。

「ぴゃらきゃぱー!」


「どうすれば()が伸びるかな?」

「突然どうしたの?」

 プニプニ勇者は高ければ高い方が喜ぶ事に気付いた従者は、身長を伸ばそうと思ったのだった。



【超早起き】

 プニプニ勇者を抱っこした従者が食堂に来たので、冒険者たちが声を掛ける。

「また眠れないのか、勇者?」

 しかし従者は言う。

「もう朝ですよ」

「ん?だってまだ飲み足りないぞ」

「外、明るいですよ」

「おぱよー」

 夜更(よふか)しをし過ぎると、超早起きな勇者に朝の挨拶されてしまうのだった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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