2021年04月参分
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
射手 :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
弓兵 :宿の裏庭で鍛錬する冒険者。
【ダンジョン迷子センター】
・ダンジョンで迷った冒険者を救助する組織。ダンジョン内の探索もしている。
考古学士 :探索スタッフ。方向音痴。
新人スタッフ:新しくスタッフになった冒険者。プニプニとモフモフが好き。
【新人スタッフ 新人同士】
「こーこがっち」
プニプニ勇者とダンジョン迷子センターの新人スタッフは、倉庫を探す考古学士に出会い、歓談が始まった。
「元がダンジョンだから複雑だよね」
「中々憶えられなくて」
「新人同士、頑張ろう!」
(え!?)
未だに設備内で迷うがスタッフ3年目の考古学士である。
【新人スタッフ まだ気付かない】
「プニプニ、ここには勇者も来るんだぞ」
ダンジョン迷子センターの新人スタッフは、迷子のプニプニ相手に話していた。
「勇者ってどんな人だろうな?」
「ゆうちゃ」
「きっと格好良いんだろうな」
「ゆうちゃ」
新人スタッフは、プニプニ勇者が勇者だとまだ気付いていなかった。
【春の散歩】
春になり、プニプニ勇者の散歩に変化が現れた。ヒラヒラと飛ぶ蝶を追いかけて、色々な方向に進んでいくのだ。
「ちょーちょ、まって」
従者の手を引っ張りトコトコ歩くのは良いのだが、問題もある。
「そっちは川です、勇者様!」
「お?」
蝶に気を取られて前を見ていないのだ。
【冬も春も】
野原ではしゃいでいるプニプニ勇者を見て、春を感じていた従者だが、ふと気付いてしまった。
雪が降った日、勇者は嬉しくて駆け回った。
「ゆっきー!」
一面の氷上では、体ごとツッコんでツルツル滑っていた。
「ぴゃー!」
(冬もはしゃいでたな)
結論。勇者は冬も春も元気。
【頑張らない日】
「勇者、今日は頑張らない日だ!」
「じゃんじゃない!」
「そうだ!」
そう言うと新米剣士はプニプニ勇者と力の限り遊び、そのまま疲れて寝てしまった。
「結局、頑張っているよね」
「そうだね」
満足そうな寝顔を見て、頑張らないとは何かを考えてしまう従者と新米狩人だった。
【裏庭のプニプニ 弓兵の集中】
プニプニ勇者が柵に顔をくっつけて「じゃんじゃれー」と応援してくれる裏庭で、弓兵は鍛錬していた。
(集中しろ!)
すると勇者は蝶をトコトコ追いかけ始めた。
「ちょーちょ」
転んだ。
(あ!)
しかしそのまま立ち上がってまた走り出した。
「たー!」
(集中できない!)
【裏庭のプニプニ 射手の集中】
射手は神経を研ぎ澄ませる。目の先の的に全てを集中させて矢を放つ瞬間、プニプニ勇者の声がした。
「じゃんじゃれー」
しかし矢は何事もなかったように的の真ん中に吸い込まれる。
勇者の応援にも集中力が途切れなかった射手を見て、弓兵は尊敬の念を抱いたが、実は違う。勇者の応援で、射手の集中力がより高まったのだ。
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