2021年02月参分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者:勇者のお世話係。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
探偵 :とりあえず事件を解決してくれる人。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
冥界の人形 :冥王から貰った人形。
パン職人 :街のパン屋さん。
【緑流刀】
「プニプニ殿、廊下に緑流刀が落ちていた也よ」
「りょーりゅーとー」
忍とプニプニ勇者の会話に出てきた聞き慣れない言葉に、冒険者たちは何事かと視線を向けた。しかしそこには枝をブンブンする勇者がいるだけだ。
緑流刀、勇者のお気に入りの枝であり、名付けたのは忍である。
【強風】
「そっと」
プニプニ勇者が外に遊びに行きたがったが従者が止めた。
「今日は風が強いから、勇者様はピューって飛んでっちゃいますよ」
「そうよ。勇者ちゃんは小さいから飛ばされちゃうよ」
「吹き飛ばされるぞ、勇者」
「お?」
何故か風で飛んでいく心配ばかりされる勇者だった。
【探偵 仰向け】
プニプニ勇者がムッという顔で床に仰向けになっていた。
「勇者はおやつをねだったのに叶わなくてふてくされているのだよ」
探偵が解説する。
「いつもなら騒ぐが今は眠気が勝っている状態だ。ではどうするか?簡単さ」
そう言って探偵は勇者に毛布を掛け、勇者はそのまま眠った。
【冥界の人形】
プニプニ勇者はお気に入りの冥界の人形を、考古学士に見せに行った。
「みてー」
「変わったお人形さんだね。夜中に顔を覗き込んできて、目が赤くなってトゲトゲの歯を見せて笑いそう。私も欲しいなー」
そんな事になったら怖いと思ったが、口には出さない周りの冒険者たちだった。
【勇者のパン】
様々なパンを作っている街のパン屋。そこに「勇者のパン」はあった。
「これを食べると勇者になれるんですか?」
「そうじゃねえ」
パン職人は笑って答える。
「ゆうちゃ、きたよー」
そう、このパンの正体は柔らかくて少し甘味のあるプニプニ勇者用のパンなのだ。
「おいちー」
【パンのベッド】
「大きなパンでベッドですか?」
「勇者の小ささなら寝転がれると思うんだ」
「美味しそうですね」
「だろう?」
「でも勇者様なら、そのベッド食べちゃいますよ」
「食べちまうか」
アグアグとパンを食べているプニプニ勇者を見ながら、パン職人と従者は他愛無い会話をするのだった。
【たいちょぱない】
プニプニ勇者は新しい言葉を覚えた。それは「たいちょぱない」である。
「勇者様、抱っこします?」
「たいちょぱない!」
「それは“大丈夫じゃない”って意味ですよ、勇者様?」
「たいちょぱない!」
覚えたての言葉を言いたいだけで、意味までは理解していない勇者なのだった。
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