2020年11月壱分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
闇帝 :闇の力を使う統治者。
暗黒騎士 :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。
幽門の門守 :幽門を守る者。
【闇帝 眠そう】
計画を止めに来た冒険者たちに闇帝は尋ねる。
「私の相手はその瞼のくっつきそうな勇者かな?」
プニプニ勇者は既に眠そうだ。
「勇者様、闇帝さんの所に着きましたよ!起きて下さい!」
「頭がゆらゆらしてるぞ、勇者?」
「勇者様!」
頑張ったが眠気には勝てない勇者だった。
【闇帝 泣いている】
プニプニ勇者が眠ってしまった為、闇帝のクエストは仕切り直しになり、闇帝は再度尋ねる。
「それで、何故、勇者は泣いている?」
対峙した勇者はわんわんと泣いていた。
「さっき転んじゃって!でもビックリしただけなので落ち着けば泣き止みます!」
慌てて説明する従者だった。
【闇帝 非番】
闇帝の前にはプニプニ勇者を抱っこした暗黒騎士がいた。
「何故、お前が!?」
「副業のベビーシッターです」
暗黒騎士は非番だった。
「勇者にはお昼寝してもらい、道中泣く事もありましたが、今はご機嫌です」
「相変わらず良い仕事をするな」
闇帝クエスト三度目の正直なるか?
【中肉中背】
「旅先で勇者を見たって人がいて、変だなと思って話を聞いたの」
宿に帰ってきた狩人が、旅の話しをしていた。
「そうしたら中肉中背なのに大剣を振り回してたらしくて、それで別人だって分ったわ」
「別人だね」
「違うな」
二頭身でオムツ姿のプニプニ勇者、絶賛、プニプニ中。
【寒い】
「そっと」
「勇者様、外は寒いですよ」
プニプニ勇者が外を気にするので、従者が少しだけ窓を開けるとピューピューと風が吹き込んだ。
「ちゃむい」
それはもう冬の風で、勇者の頬っぺたは見る見る赤くなる。
「ごうちゃん(合格)!」
基準は不明だが、どうやら満足したらしい。
【冒険の前日】
プニプニ勇者が従者に尋ねる。
「あちた、ぼーけん?」
「そうですよ。だから早く寝ましょうね」
勇者は頷いたが、布団に入らずに「ぼーけん!ぼーけん!」と元気に駆け回り始めた。
「寝ないと明日になりませんよ、勇者様」
勇者あるある「冒険の前日は嬉しくて寝ない」である。
【数の概念】
幽門の門守はプニプニ勇者に宝珠を渡す。
「勇者よ、この宝珠を三つ集めるのだ」
「みっちゅ」
しかし勇者は宝珠を抱えて「はい!」と言って持ってきた。
「勇者よ、まだ一つだ」
「ひとちゅ」
「後二つ必要なのだ」
「ふたちゅ」
「勇者!?」
プニプニに数の概念はまだ難しい。
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