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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
49/306

2020年11月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


闇帝    :闇の力を使う統治者。

暗黒騎士  :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。


幽門の門守 :幽門を守る者。

【闇帝 眠そう】

 計画を止めに来た冒険者たちに闇帝は尋ねる。

「私の相手はその(まぶた)のくっつきそうな勇者かな?」

 プニプニ勇者は(すで)に眠そうだ。

「勇者様、闇帝さんの所に着きましたよ!起きて下さい!」

「頭がゆらゆらしてるぞ、勇者?」

「勇者様!」

 頑張ったが眠気(ねむけ)には勝てない勇者だった。



【闇帝 泣いている】

 プニプニ勇者が眠ってしまった為、闇帝のクエストは仕切り直しになり、闇帝は再度尋ねる。

「それで、何故、勇者は泣いている?」

 対峙(たいじ)した勇者はわんわんと泣いていた。

「さっき(ころ)んじゃって!でもビックリしただけなので落ち着けば泣き止みます!」

 (あわ)てて説明する従者だった。



【闇帝 非番】

 闇帝の前にはプニプニ勇者を抱っこした暗黒騎士がいた。

「何故、お前が!?」

「副業のベビーシッターです」

 暗黒騎士は非番(ひばん)だった。

「勇者にはお昼寝してもらい、道中(どうちゅう)泣く事もありましたが、今はご機嫌です」

「相変わらず良い仕事をするな」

 闇帝クエスト三度目の正直(しょうじき)なるか?



【中肉中背】

「旅先で勇者を見たって人がいて、変だなと思って話を聞いたの」

 宿に帰ってきた狩人が、旅の話しをしていた。

「そうしたら中肉中背なのに大剣を振り回してたらしくて、それで別人だって分ったわ」

「別人だね」

「違うな」

 二頭身でオムツ姿のプニプニ勇者、絶賛(ぜっさん)、プニプニ中。



【寒い】

「そっと」

「勇者様、外は寒いですよ」

 プニプニ勇者が外を気にするので、従者が少しだけ窓を開けるとピューピューと風が()()んだ。

「ちゃむい」

 それはもう冬の風で、勇者の頬っぺたは見る見る赤くなる。

「ごうちゃん(合格)!」

 基準は不明だが、どうやら満足したらしい。



【冒険の前日】

 プニプニ勇者が従者に尋ねる。

「あちた、ぼーけん?」

「そうですよ。だから早く寝ましょうね」

 勇者は(うなず)いたが、布団に入らずに「ぼーけん!ぼーけん!」と元気に駆け回り始めた。

「寝ないと明日になりませんよ、勇者様」

 勇者あるある「冒険の前日は(うれ)しくて寝ない」である。



【数の概念】

 幽門(ゆうもん)門守(かどもり)はプニプニ勇者に宝珠(ほうじゅ)を渡す。

「勇者よ、この宝珠(ほうじゅ)を三つ集めるのだ」

「みっちゅ」

 しかし勇者は宝珠(ほうじゅ)を抱えて「はい!」と言って持ってきた。

「勇者よ、まだ一つだ」

「ひとちゅ」

「後二つ必要なのだ」

「ふたちゅ」

「勇者!?」

 プニプニに数の概念(がいねん)はまだ難しい。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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