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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
38/301

2020年08月弐分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。



新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。


料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


闇司教   :破滅の魔法陣で何かを計画していた人。

聖獣    :街で大事にされている聖なる獣。

子聖獣   :この前生まれた幼い聖獣たち。

聖獣官   :聖獣の世話をする者。

【アルデンテ】

 プニプニ勇者の前にスパゲッティが置かれた。勇者の為にかなり(やわ)らかく()でられている。それをモグモグ食べる勇者を見て料理方は思った。

(勇者よ、パスタにはアルデンテという()で方があって歯応(はごた)えがある方が良いと…)

「美味しいですか、勇者様?」

「おいちー」

(まあ、いいか)



【ループ】

「じゅー、こえ」

 プニプニ勇者がお菓子を指差(ゆびさ)した。

「これは部屋のお菓子入れにありますよ」

 勇者を抱っこした従者が応える。

「こえは?」

「これもありますよ」

「お?」

 勇者は不思議そうに従者の顔を見ると、またお菓子を指差(ゆびさ)した。

「じゅー、こえ」

(元に戻った!)



【闇司教 お昼寝】

「良く来たな、勇者よ。だが後悔する事になる。何故なら…」

 闇司教は古代神殿の奥で、プニプニ勇者と冒険者たちに語りかけた。

「あのー」

 その闇司教の台詞(せりふ)をすまなさそうに従者が(さえぎ)る。

「勇者様が起きるまで待ってもらえないでしょうか?」

 勇者はすやすやお昼寝中だった。



【本気】

 ダンジョン迷子センターに白犬が配属されてから、犬好きの冒険者たちの迷子が増えた。それが意図的(いとてき)なのでは?という話題になった時、プニプニ勇者と遊んでいる新米剣士が言った。

「俺はわざとじゃないぜ!」

 新米剣士と勇者が本気(ほんき)で迷子なのは、センターの職員全員が知っていた。



【聖獣の子供のその後】

 プニプニ勇者と従者は久しぶりに聖獣の子供に会いに行った。子聖獣は相変(あいか)わらずモフモフだが、大きさは2倍になっている。しかも運動量も2倍なので、勇者は追いつけない。

「もっふー!」

 しかし勇者の()びかけに反応して子聖獣は集合し、勇者の周りでモフモフの(かたまり)になるのだった。



【食事のお願い】

 聖獣の食事になり、聖獣官からお願いがあった。

「子聖獣は食欲旺盛(しょくよくおうせい)で、周りが見えなくなるので近付かないで下さい」

「勇者様、聖獣さんはご飯だから(はな)れようって」

 従者がプニプニ勇者に伝える。

「ごっはん?」

 しかし分らなかったようなので、自分達もおやつにする事にした。



【新米同士】

 ダンジョン迷子センターへ、プニプニ勇者を従者が(むか)えに行くと、新米狩人がいた。

「また勇者様を見つけてくれたんですか?」

 しかし新米狩人は(くび)()る。

「人を(むか)えに来たんです」

 そして勇者と遊んでいる新米剣士を示した。従者は何かを(さっ)し、新米狩人の苦労を(ねぎら)ったのだった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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