2020年08月弐分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。
料理方 :勇者の定宿兼食堂の料理担当。
闇司教 :破滅の魔法陣で何かを計画していた人。
聖獣 :街で大事にされている聖なる獣。
子聖獣 :この前生まれた幼い聖獣たち。
聖獣官 :聖獣の世話をする者。
【アルデンテ】
プニプニ勇者の前にスパゲッティが置かれた。勇者の為にかなり柔らかく茹でられている。それをモグモグ食べる勇者を見て料理方は思った。
(勇者よ、パスタにはアルデンテという茹で方があって歯応えがある方が良いと…)
「美味しいですか、勇者様?」
「おいちー」
(まあ、いいか)
【ループ】
「じゅー、こえ」
プニプニ勇者がお菓子を指差した。
「これは部屋のお菓子入れにありますよ」
勇者を抱っこした従者が応える。
「こえは?」
「これもありますよ」
「お?」
勇者は不思議そうに従者の顔を見ると、またお菓子を指差した。
「じゅー、こえ」
(元に戻った!)
【闇司教 お昼寝】
「良く来たな、勇者よ。だが後悔する事になる。何故なら…」
闇司教は古代神殿の奥で、プニプニ勇者と冒険者たちに語りかけた。
「あのー」
その闇司教の台詞をすまなさそうに従者が遮る。
「勇者様が起きるまで待ってもらえないでしょうか?」
勇者はすやすやお昼寝中だった。
【本気】
ダンジョン迷子センターに白犬が配属されてから、犬好きの冒険者たちの迷子が増えた。それが意図的なのでは?という話題になった時、プニプニ勇者と遊んでいる新米剣士が言った。
「俺はわざとじゃないぜ!」
新米剣士と勇者が本気で迷子なのは、センターの職員全員が知っていた。
【聖獣の子供のその後】
プニプニ勇者と従者は久しぶりに聖獣の子供に会いに行った。子聖獣は相変わらずモフモフだが、大きさは2倍になっている。しかも運動量も2倍なので、勇者は追いつけない。
「もっふー!」
しかし勇者の呼びかけに反応して子聖獣は集合し、勇者の周りでモフモフの塊になるのだった。
【食事のお願い】
聖獣の食事になり、聖獣官からお願いがあった。
「子聖獣は食欲旺盛で、周りが見えなくなるので近付かないで下さい」
「勇者様、聖獣さんはご飯だから離れようって」
従者がプニプニ勇者に伝える。
「ごっはん?」
しかし分らなかったようなので、自分達もおやつにする事にした。
【新米同士】
ダンジョン迷子センターへ、プニプニ勇者を従者が迎えに行くと、新米狩人がいた。
「また勇者様を見つけてくれたんですか?」
しかし新米狩人は首を振る。
「人を迎えに来たんです」
そして勇者と遊んでいる新米剣士を示した。従者は何かを察し、新米狩人の苦労を労ったのだった。
楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!
気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。
少しでも反応があると励みになります。
こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。
まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。




