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第一章 第七節【静かな制裁】
黒十字解放戦線第一隊の襲撃メンバー約三十人は、マイルから脱出し、山岳地帯を縫うように走った。予定どおり、第二隊の潜むコノロコへと逃げ込んだ。
その目的地に到着する約三十分前、ファビオは少し開けた草原で一旦全員を止めた。そして、マイルで子どもをいたぶった二人の隊員を真ん中に立たせ、残りの全員で、立てなくなるまで制裁を加えた。
二人が動けなくなると、ファビオは隊員を見回し、静かに念を押した。
「我々は、これから国家というものを目指す。これまでの苦渋と困難を乗り越え、新たな道を切り拓くのだ。そのためには、それに相応しい立ち振る舞いが必要だ」
ファビオは、昏倒した隊員を睨みつける。血臭の混ざった空気がぴんと張り詰めた。
「この二人のように、いつまでも『蛮族』と呼ばれたいのであれば、好きにするがいい。だが、その場合、今後は黒十字解放戦線とは一切関わるな。我らが隊長サイカ・ノヴァク、そして将軍レオ・サヴォイも同じ所存であることを、肝に銘じておけ」




