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俺を異世界に飛ばした美少女巫女が、ウー○ーと○郎を貪り食ってふっくら戻ってきた ~コンビニケーキから始まる戦国異世界生活  作者: 蜜朗
第2章:ふっくら巫女と推しの制服 〜現代フードで野盗を手懐ける村おこし〜

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第34話 お蘭ちゃんコンサルで勝ち取った【信頼/忠誠:8】の絶対パワー

「あっ、権左衛門さん。お疲れ様です」


 振り返ると、権左衛門は、腕を組んだまま、泥まみれの子供たちを眺めていた。


「ああ、お疲れ様。いやはや、今回は下宿の完敗ってところかな。さすがは平太殿だ」


「いやいや、勝ちとか負けとかじゃありませんよ。それより、お蘭ちゃんまで泥遊びに巻き込んでしまったみたいで。本当にすみません」


 恐縮する俺に、権左衛門は首を横に振った。

 その目元は、驚くほど優しく細められている。


「あんなお蘭の姿……。『コンサル』を受けさせていただいて以来、かなり前向きに変わってはいたのだが……。泥にまみれてあんなに声を上げて笑うなど、今までのあの子からは想像もつかん。親として、これ以上嬉しいことはない。改めて礼を言う」


 そう言って、一村の長たる男が、俺に向かって深々と頭を下げた。


「やめてください。前にも言いましたが、あの明るい姿こそが、お蘭ちゃんの本来の姿なんですから」


 今日の作業はもう終わりに近づいているというのに、夕日が薄く伸び始めた開墾地では、子供たちがまだ元気いっぱいに走り回っている。

 俺と権左衛門は、その微笑ましい光景を眺めながら、自然と満足そうな微笑みを交わした。


 だが、そんな温かい空気は、権左衛門の次の一言によって一瞬で吹き飛んだ。


「ところで、平太殿。少々聞きたいことがあるのだが――今日手伝いに来ておるあの者たちは、一体何者かね? 見たところ、上宿の人間ではないようなのだが」


(やっべ……! 早速突っ込まれた……)


 背中に冷たい汗が伝う。

 そりゃそうだ、この時代のコミュニティの繋がりは信じられないほど密なのだ。


 顔を見れば、どこの誰だか一発でわかり、知らない奴は自動的に不審者だ。

 何か適当な嘘で誤魔化そうと脳細胞をフル回転させたが、良い言い訳が全く思い浮かばない。


 何てったって、彼らの正体は「山の賊」なのだ。

 その場しのぎの嘘で目先を乗り切ったとしても、後々バレた時のリスクがデカすぎる。


 俺は一呼吸置き、視界をシステム画面へと切り替えた。

 正面に立つ権左衛門にピントを合わせる。


 ─────

 名前:赤池権左衛門あかいけごんざえもん

 年齢:56歳

 属性:名主

 体力:C

 武力:C

 技術力:E

 知略:B

 魅力:C

 信頼/忠誠:8

 スキル:---

 ─────


(おー……! パラメーターが見えるじゃん!)


 ふむふむ、とデータを凝視する。

 そして、最下部にある数値に目が釘付けになった。


【信頼/忠誠:8】


 ……待て、これってカヨの「7」よりも高いじゃないか(なんだか少し複雑な気分だが)。

 ゲームの基準で言えば、「8」という数値はもう絶対的な信頼を置いているレベルだ。


 うーん、一か八か、生半可な嘘を重ねるくらいなら、この【信頼/忠誠:8】のパワーに賭けてみるしかない。


「あの、権左衛門さん……。実は、彼らのことで、お話ししなければならないことがあります」


 俺は覚悟を決め、朝秀さんから聞いた彼らの身の上話から、一昨日小屋へ迷い込んで出会ったことまで、隠さずすべてを正直に話した。


 もちろん、彼らが村を騒がせている「山の賊」の正体であること。

 そして、飢えた家族を生かすためにそうせざるを得なかったという理由も、すべて。


 俺の話を聞き終えた権左衛門は、ふう、と深くため息をつき、渋い顔で口を開いた。


「そうなのか……。賊の被害は下宿でも出ておる。お主の言う通り、生きていくためとはいえ――簡単な話ではないぞ」


「はい、それは重々分かっています。でも――俺は、開墾が終わったら、彼らにこの土地を任せたいんです」


 権左衛門はしばらく黙って、遠くで大汗を流しながら鍬を振るう朝秀たちの姿を見つめていた。

 やがて、何か大きな覚悟を決めたように、力強く頷いた。


「平太殿の気持ちはよく分かった。今日見ている限り、彼らが決して根っからの悪人ではないことは、わしにも肌で感じ取れる。『野盗』にならねばならなかった理由も、十分に理解できた」


 権左衛門は俺の肩をポンと叩くと、名主としての威厳に満ちた顔で不敵に笑ってみせた。


「よし、わしに任せろ。上宿の名主には、わしから上手く話をつけておこう」


「えっ……本当に、いいんですか?」


「お蘭を救ってくれた平太殿の頼みだ。これくらいはお安い御用よ」


 そう言い残すと、権左衛門はどっしりとした足取りで去っていった。

 彼の背中が遠くなると、俺は全身の力が一気に抜けたように、その場へへたり込んでしまった。


(強力な援軍なんてレベルじゃねえぞ……。上宿と下宿のパワーバランスの中で、これ以上の味方はいないだろ……)


 これが【信頼/忠誠:8】のパワーか。


 俺のパラメータは基本ユキホと共有されているが、権左衛門のこの高い数値は、お蘭ちゃんへのコンサルを通して、自分の力で勝ち取ったものだ。

 ここには、もっと自信を持ってもいいはずだ。


 あっ、でも、そもそも【魅力:A】はユキホベースの補正のおかげだったな……。

 まあ、そこは「二人の力が合わさったハイブリッドな結果」ということで。

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