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俺を異世界に飛ばした美少女巫女が、ウー○ーと○郎を貪り食ってふっくら戻ってきた ~コンビニケーキから始まる戦国異世界生活  作者: 蜜朗
第2章:ふっくら巫女と推しの制服 〜現代フードで野盗を手懐ける村おこし〜

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第27話 なんというコミュ力…… 〜日暮れの山奥で警戒心ゼロの突撃をかます相棒〜

 さらに山林の奥へと進み続ける。


 相変わらず頭上の葉が光を遮っているが、木々の隙間から差し込むわずかな日差しの角度が、目に見えて傾いてきた。

 周囲の薄暗さが一段と増し、気温も少し下がってきたように感じる。


「ねえー、二人とも。そろそろ暗くなりそうだから、引き返さないか? これ以上奥に行くと迷うぞ」


 俺が提案すると、ユキホは返答の代わりに、ある方向を指さして声を弾ませた。


「あ、見て! 家があるわ!」


「えっ、うそ!? ……あ、本当だ! でも、なんでこんな山奥に……」


 ユキホが指差した先を見ると、確かに生い茂る木々の向こうに、ひっそりと佇む建物が見えた。


 家――というか、かなり粗末な掘立て小屋だ。

 今にも崩れそうなほどではあるが、ちゃんと屋根があり、人の手が加わっている形跡がある。


 よく見ると、板張りの隙間から、うっすらと白い煙が立ち上っていた。


「ねえ、ちょっと歩き疲れたから、あそこで休憩させてもらいましょうよ!」


 ユキホはそう言うなり、カヨの手を引いて掘立て小屋の方へ走り出した。


「おい、ちょっと! 勝手に行くなって!」


 俺の制止も虚しく、ユキホは小屋の前にたどり着く。


「こんにちはー! 誰かいますかー?」


(なんというコミュ力……。警戒心ゼロかよ。俺には死んでも真似できないぞ)


 俺が心臓をバクバクさせながら追いつくのとほぼ同時に、ガタッ、ガタタッと建付けの悪そうな扉が開いた。


 中から出てきたのは、一人の女性だ。


 すらりとした、と言えば聞こえはいいが、かなり痩せ細っているように見える。

 身にまとっている衣服も、上宿の女性たちが着ているものよりさらに粗末で、あちこちに継ぎはぎがあった。


 女性は最初、突然の訪問者に「誰だ……?」と言いたげな、非常に訝しげな表情を浮かべていた。

 しかし、目の前にいるユキホとカヨの姿を捉えた瞬間、驚いたように目を見開き、そして一瞬にしてその表情を優しく崩した。


 やはり、愛らしい子供の姿というのは、それだけで警戒心を解く強力なパスポートになるらしい。


 が、ユキホに促されるようにして、女性の視線が後ろにいる俺へと向けられた瞬間、女性の表情が再び強張る。

 あからさまに警戒するような、冷ややかな怪訝顔に戻ってしまった。


(うっ……やっぱり怪しいもんな、この状況)


 俺は胃の痛むような思いで、一歩前に進み出た。


「あの……いきなり押しかけてしまって、すみません」


 できるだけ無害そうな笑みを浮かべて頭を下げる。


「いえ……。このような山奥まで、一体どうなされたのですか?」


 女性の声は静かで、少し怯えを含んでいるようにも聞こえた。


「えっと、その……」


 と、俺がどう説明をしようかと頭を回転させていると、隣からユキホが、無邪気な声で割り込んだ。


「あのね。 私たち、宝探しをしてたんだけど、疲れちゃったの。だから、少しだけここで休ませてほしいの」


 くりくりの瞳で、一切の邪気を感じさせない完璧な笑顔。

 それを見た女性は、ふっと張り詰めていた肩の力を抜き、今度は笑みを浮かべた。


「ふふ、宝探しですか。それは大変でしたね。――さあ、どうぞ。大したおもてなしはできませんが、中でお休みください」


「わーい! ありがとう!」


 ユキホとカヨは、女性にお礼を言って、招かれるまま家の中へ入っていった。


 おいおい……。二人の格好、制服(Ver.ドキドキJSL)だぞ。


 サトさんの時みたいに「異国の奇天烈な服」としてスルーしてくれたのか?

 それとも、下半身を覆っているモンペが、いい感じに怪しさを中和してくれたのか……。


 何はともあれ、一歩間違えれば通報(この時代なら即座に武器を持った村人に囲まれるレベル)されてもおかしくないシチュエーションだ。

 それを、こうもあっさりと突破してしまうとは。


 さすが、【魅力:A】×【魅力:B】のコンビ……。

 出会い頭でも相手の懐に滑り込める、天性の愛され力。


(でも、待てよ。俺もステータス画面上は【魅力:A】なんだよな。――いや、深く考えるのはやめよう……)


 俺は小さくため息をつき、お邪魔します、と頭を下げて、薄暗い掘立て小屋の中へと足を踏み入れた。

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