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インベンションマン|Invention-Man  作者: 黒珈|くろこ


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92/121

episode 091

「犠牲者……」

 ここで、春都は昨日冬流と夏純から聞いた話を思い出した。


 旧小学校の視聴覚室に大量の北野鍾子がいた。

 しかも、全員が死人のようである。


(拝島が遺伝子操作をして、彼女のクローンを大量生産したのだろうか?いったい何の為に?)


『獣祠道……デスカ?』

 ナタリーが聞いた。

 どうやら、春都の思考を読み取っていたらしい。


「なるほど、それなら納得がいく」

 春都は頷いた。

 学年ナンバー1の頭脳がコピー出来れば、無駄な殺生を繰り返す必要は無い。

 おそらく、獣祠道の儀式もスムーズに執り行うことが出来るだろう。


「という事は……敵は少なくとも100以上居るって事だな」

 春都はぞっとしないものを覚えた。

 同時に、新たな疑問が沸き上がってくる。


「待てよ……脳が100個相当あるという事は、交換相手となる獣も少なくとも100匹以上は確保しなければいけないのでは?」


 そのとき、彼は思い当たった。

 多数の獣を比較的安易に入手する事が可能で、完成した人獣を極秘裏にストック出来る場所。それは……


『コノ辺デハ、タダヒトツデスネ』

 春都の思考を読み取ったナタリーも、彼に同調した。

「ああ」

 春都の表情が険しくなった。


「ナタリー、至急該当地区の周辺道路地図とガイドマップを入手してくれ!」

 蔵敷が置いていった段ボールの封をザッと開けながら、彼は言った。


「決戦は明日の深夜。2000頭相手の作戦がスタートだッ!!」

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