↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GFfA  作者: あごだしからあげ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/16

最終決戦「Great Filter for Answer」

『セレス、通信は聞こえてる?

 急に居なくなってごめん。

 でも、セレスのために色々頑張ったから!

 すぐ戻るから……待ってて……』
























 政府首都アルマ 外縁

「ん……」

 セレスは強烈な光を受けて、目を覚ます。起き上がると、海の向こうから朝日が顔を出しており、舞い散る紅葉がそれを透かして黄金に輝く。

「見つけた……!」

 朝日を背に受けながら、何者かが真っ直ぐこちらを目指してくる。猛烈な速度で接近しきり、こちらの正面に着地する。

「ブルー……」

 セレスの前に現れたそれは、深い蒼を基調にしながら、各動力部に淵源の蒼光を使った、全身パワードスーツの人間だった。

『おまたせ、セレス』

「お前を……いや、あんた(・・・)を殺すために、私はこいつと協働することにした」

 ブルーの身体からは、フレスの声がする。

『やっぱり……あたしは、セレスに悪者になってほしくないよ。だから……セレスがどうしてもこうなることを望んでしまうのなら』

「私たちが……あんたの願いを打ち砕く。それが私たちの答え。あんたの導いた答えを否定する……唯一の手段」

 セレスが笑みを溢して返す。

「嬉しいよ」

「……」

「やるなら徹底的にやらないと、私は気が済まない。最後の敵がお前たちなら……存分に、殺すまでだ」

「ふっ」

 セレスの言葉に、今度はブルーが笑いで返す。

「あんたはそうでなくちゃね。

 来る日も来る日も……求め続けた終着点を、確かにあんたに見たんだから……

 今度こそ……」

 ブルーが肩を竦め、両腕の武装を起動する。

「死んでもらう」

 前腕部のバインダーから大型のライフルがブルーの両手に握られ、一瞬だけその場に留まってブースターを暖気し、瞬きの内に消滅して真右から極太の光線が地表を薙ぎ払う。セレスが寸前で気付いて飛び退きつつそちらに視線を合わせると、中空に右のライフルを撃ち切ったブルーが浮かんでいた。そのままブルーは左右のライフルを連結し、一体化した極大限の光線を放出する。セレスが雷霆となってその範囲から逃れながら蒼光剣を連射すると、ブルーはライフルを分離しながら両手を水平に伸ばし、トリガーを引きながら回転して全方位を焼き尽くしていく。飛び上がって急速に詰めていき、肉薄して魔力糸を打ち込みながら両手に蒼光剣を生み出すと、ブルーはライフルをバインダーに戻しながら両手に蒼いビームサーベルを展開し、互いに双剣をぶつけ合う。左の蒼光剣と右のビームサーベルが激突し、反動を付けつつ逆の得物同士で火花を散らし、振りに合わせて三本の蒼光剣を飛ばす。攻防の最中でブースターが出力を上げ、蒼光剣が飛んでくる瞬間に姿が消えるほどの高速で脱する。セレスは咄嗟に左の蒼光剣の腹で自身を防御し、狙い通りにブルーが与えてきた交差する斬撃を防ぎつつ、後方に大きく逃げたブルーが両腕のバインダーを展開し、高速でビームサーベルのグリップをばら撒き、刀身を展開しながらセレスへ向かっていく。セレスが雷霆を撃って拡散させながらグリップを誘爆させながら突っ込んでいき、ブルーはバインダーからライフルの銃口を露出させ、その状態で刀身のように光線を放出して全身を使って薙ぎ払う。勢いをつけたままセレスが背から大剣を抜いて投げつけ、光線刀身を貫いて道を拓き、竜化して突っ込む。ブルーがバインダーを元の形に戻しながら胴体コアのエネルギーを急速反転して衝撃波で迎え撃ち、セレスは全身の蒼炎で相殺しながら右脚部の爪で脇腹に蹴り入れ、更に右腕での追撃を振り下ろして尻尾で切り裂いて追撃する。若干後退したブルーが左腕そのものを光波ブレードに変えて至近距離で叩きつけ、放出した光波で吹き飛ばし、両者立て直して着地する。

「ブルー……」

「セレス……!」

「ああ、私にはずっと見えていたさ……お前が、私と同じところを目指していたことくらいな……!」

「ふふっ……ええ、本当はそうなのかもね。

 あんたに出会うまで、ずっと私は諦めたふりをしてた。

 いつか怨愛の修羅に……その高みに辿り着きたいって、ずっと昔から夢見てたのにさ」

 ブルーは再びブースターを高出力に変えて一瞬停止し、その瞬間にセレスが魔力糸を投げて打ち込み、ブルーの殺人的な挙動に魔力糸に任せて強引についていく。そのままブルーは合体ライフルを飛んでくるセレスに向けてトリガーを引き、セレスは尻尾を犠牲にしながらも強引に体勢を整え、右手の一閃でライフルを切断して破壊する。誘爆の爆風に巻かれながらブルーはバインダーを破却し、背部に用意していた大型ユニットを起動する。

『ブルー!』

「わかってたことよ、やるしかない!」

 ユニットは展開されながら両肩に接続されていき、右腕に六連装の大型チェーンソーを顕にする。

「私の魂は、ずっと戦いに惹かれてた!生まれたときから、ずっとね!」

 六連チェーンソーが輪を描くように連結し、刃の回転数を上げながらドリルのように横回転を開始する。ブルーの胴体コアの出力が急上昇し、周囲に撒かれた蒼光粒子が励起し、複雑な光を乱反射して沸き立っていく。

 セレスはその動作中にも魔力糸を打ち込んで強引に背後を取りつつ、メイスを振りかぶり、だがその上でブルーは瞬間移動して正面に向き直りつつ、メイスにチェーンソーを激突させる。

「この力でッ!」

 セレスはチェーンソーを拮抗しながら一瞬で握り方を変え、力を一気に込めて僅かに押し返す。

『セレスッ!』

「ここがあんたの墓場よ、独立傭兵!」

 真っ向勝負でメイスを破壊し、チェーンソーの全てをセレスに叩き込む。

「まだ……足りないッ……!」

 セレスは全てのチェーンソーが生命をガリガリと削り落としていく中で強引に身体の制御を取り戻し両腕で無理矢理堰き止めて抵抗し、右腕ごと六連チェーンソーを引き千切る。

『腕がっ……!?』

「そうこないと詰まらないわ!」

 隙を見せたセレスに左拳を上から叩き込んで撃墜し、千切れた右腕が再生して、パワードスーツのものとも違う、明らかな異形のそれが形成される。

「何もかもを、焼き尽くす定め……」

 ブルーが降下して着地し、セレスが力強く立ち上がる。

「全てを捨ててなお、戦いを止めぬ執念……」

「私たちのどっちが、より……神様の救済を拒絶できるか!

 決めましょう、セレス!

 私たちの場所は、戦場(ここ)しかない、そうでしょう!?」

「ああ……

 決着をつけてやる、ブルー……!」

「さあ始めましょう!殺すわ、あなたを!」

 ブルーが再び全身から蒼光を発して飛び出し、セレスは魔力糸で空中を掴んで飛び上がり、強烈な手刀を打ち込んで留まったブルーの上から襲いかかる。ブルーは地面が捲れるほど強烈に右足で踏み込み、軸足にしていたそれだけで強引に身体を引き戻しながら、空かされて着地したセレスに膝蹴りを直撃させて突き飛ばし、大量の分身を自身からばら撒いて怒涛のように特攻させる。両足を打ち込んで堪えたセレスは身震いとともに全身から電撃を起こして帯電し、放電して分身を蹴散らしつつ尻尾を修復し、先端をレールガンのようにして強烈な電撃をブルーへ投射する。一発目を余裕で躱した彼女へ、間髪入れずに二発目を投射しながら、雷霆となって一瞬で駆け抜け、左手に蓄えた電磁球を回避して硬直したブルーに叩きつけて爆散させ、即座に立て直した彼女の左腕が光波ブレードへと転じるのを見ながらこちらも右手にアッシュの大剣を持ち、激突させてお互いの得物が対消滅し、先手を撃ってセレスが前に翻りながら両腕を交差して斬撃を叩き込み、両手を合わせて電撃を加速して射出し、ブルーの左半身を吹き飛ばしながら押し込む。

「……!」

 ブルーは勢いで後退しながら全身を再生し、渾身の力を注ぎ込んで凝縮された蒼光弾を射出する。セレスは真正面から、身体を崩壊させながら強引に速度を上昇させて突っ込み、蒼光弾を蹴り飛ばして進行方向をずらし、翻りながら踵落としで頭部を砕き、止めに右手に圧縮した爆炎を押し当て、大爆発を起こして吹き飛ばす。再びブルーは堪えるが、遂に力尽きて膝を折る。

「届かない……か……」

『そんな……セレス……』

 ブルーが強まる蒼光に飲まれていく。

「さようなら、これで……良かったのよ」

『あたしは……諦めないから、セレス……』

 間もなく蒼光とともに消え去り、朝日の中に溶けていった。

「……」
























斯くして、この世界の生命は彼女によって滅ぼされた

その後、数千年に渡って殺戮を続け

「人類種の天敵」と呼ばれた彼女は

今はただ、歴史の中に語られるのみであった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。