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僕を知らない僕  作者: 太秦佑助
第二章
23/34

【叫び声 小早川秀冬×モヤシ】

この物語はフィクションであり、登場する組織や人物は実在のものとは一切関係ありません。また、物語には独特な考えが表れますが、これは物語を読みやすくするための要素であり、私個人の信念とは異なります。この点を理解いただいた上で、物語をお楽しみいただければ幸いです。

拷問室から叫び声が聞こえた。それはモヤシの叫び声ではなく、小早川秀冬の叫び声だった。その叫び声は、サイコパスの狂った声ではない。ただ怒り悲しむただの人間の叫び声だった。モヤシは驚いていた。小早川秀冬にも人間らしい一面があるということに。小早川秀冬はモヤシのそばで怒号を浴びせた。

「中国のスパイがなぜここにいる。帝王様は、俺が信頼できないのか。それとも、中国は俺たちを支配するつもりなのか。モッカの悪魔は、中国には利用されたくはない。モッカの悪魔は南の蛮族だが、元は我々と民族であるである。もしかしたら、中国はあの事を知っているのかもしれない。それを知っているなら、モッカ帝国にとって脅威になりうる。モッカの悪魔はここで殺すべきだ。モッカの悪魔は、お前か。」

とモヤシに向かって、秀冬は怒鳴り散らした。

「僕を殺すだと?僕はモッカの悪魔ではないぞ。勘違いしているところ申し訳ないが、モッカの悪魔はすでに逃げた。」

とモヤシはモッカの悪魔の存在は知らなかったが、自分自身が殺されないために咄嗟に嘘をついてしまった。

「モッカの悪魔はお前ではないのか。なぜ、お前が正体を知っている。」

秀冬は、洗脳されている馬鹿がモッカの悪魔の正体を知っていることに驚いた。

「なぜかって、僕は思い出したのさ、南の蛮族にいた時のことを。モッカの悪魔はたらこ唇らしい。どうやら、たらこ唇が河童の口に似ているらしいから「河童」として崇められたらしい。」

と自信ありげにモヤシは答えた。

「なるほど。確かにそれであれば、モッカの悪魔が「河童」として崇められたのか説明がつくな。ありがとよ。あと少しで、お前を殺すところだったよ。」

と言い、秀冬は安堵した。

「いや、いいよ。僕は味方よりも自分の命が大事なんでね。」

とモヤシは、見張り役たちの世間話を聞き、適当に河童について話しただけである。だが、この男はなんと運のいい男であろう。もし、見張り役たちが、モッカの悪魔が河童であるという話をしなければ、モヤシは殺されていたであろう。では、小早川秀冬のある事件について話しますか。秀冬がなぜ、サイコパスになったのかということを…


次話、11月7日17時から公開予定です。

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