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禁断LOVE  作者: コウユウ
第7章 新生活
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99/136

7-10

茜は、不倫相手の松下隆雄と一緒にいた。

こちらの二人は相変わらず、不倫をしてあることはばれていない。


「あれっ、知らない番号だ、誰だろ?」


茜の携帯に、登録していない携帯番号から着信がかかってきている。



「間違いじゃないの?無視しとけばいいじゃん」


「そうだよね」


着信は一旦止まったが、すぐにまたかかってきた。無視していたが、何度も何度もかかってくる。



「あーもうー、しつこいよーこの電話」


茜は、あまりのしつこさに出ることにした。



「はいっ」


茜は、しつこい苛立ちからか、少し強気な口調で電話に出たのだった。



「山本茜さんですかっ!!」


間違い電話ではない。しかも、茜の口調よりも遥かに怒っているような口調だった。



「そうですけど・・・誰ですか?」


「だれですかじゃないでしょ!!嘘つき女!!」


電話の声は、聞き覚えのある声だった。



「あなた、拓斗があの日、女と子供連れて出ていったの知ってるんでしょ!!もうばれてるんだよ!!!あの女とあの日電話してるでしょ!!」



やはり、電話の相手は拓斗の嫁だった。

少し前に男の人からも電話があった。



「いや・・・」


茜は動揺を隠すことができず、なにも言えない。



「黙ってないで何か言いなよ。どこへ行ったか知ってるんでしょ!?」


「・・・」


「どうした?」


隣で、様子のおかしい茜を見ていた隆雄は、心配そうに見ている。



「西岡君の嫁からなの・・・私と愛が電話してるのばれたみたい・・・」


茜は、携帯に手を当て、香奈に聞こえないように、隆雄に助けを求めたのだった。



「とにかく電話切れよ」


隆雄は、茜から携帯を奪い通話を切ったのだった。



「ほんとにばれたのか?そういや、この前も知らない奴から電話あったっていったよな」


「うん。坂上さんにも電話あったって言ってたし。坂上さんは、探偵でも雇ったんじゃないかって言ってたけど」


「探偵かー。それだったらつじつま合うよな」


「やっぱりばれたんだ・・・どうしよー」


「電話の履歴調べただけだろ。電話の内容までは聞かれてないからな。居場所も特定できてないんだろ。ということは、携帯の履歴ぐらいしか分かってないってことだな」


「そうだけど・・・どうしたらいいの・・・」


茜と隆雄が話をしている間にも、携帯はなり続けている。



「ばれた以上は黙ってても仕方ないよ。全て話すしかないよな。話すって言っても、どこに行ったかまでは茜も知らないんだから探しようはないんだけどな」


「やっぱり話すしかないよね・・・」


茜は、鳴りやまない携帯にでることにした。



「お前何切ってるん!!人のこと騙しやがって!!」


電話の向こうでは、香奈が怒り狂っている。



「すいません・・・」


茜は、愛との電話の内容を全て話した。


愛が旦那にばれてどうしたらいいのか相談されたこと。

駆け落ちすると言われたこと。


「でも、どこに行ったかは知らないんです。ほんと嘘をついてごめんなさい」


茜は涙を流しながら、最後は何を言っているのかわからなくなっていた。



「どこに行ったか知らない!?そんな訳ないでしょ!!まだ嘘つくつもりなの!!」


香奈は、茜の話を全く信じていない。



「ほんとなんですよ。駆け落ちするって言われただけなので・・・」


「もうあなたのことは信じられませんので!!」


香奈は、これ以上問い詰めても何も出てこないと悟ったのか、電話を切ったのだった。



茜は、体の力が一気に抜けたように、隆雄に倒れかかった。



「よく頑張ったな」


隆雄は、そんな茜を静かに抱きしめ、茜が泣き止むまで何度も何度も頭を撫でてあげたのだった。







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