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禁断LOVE  作者: コウユウ
第7章 新生活
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97/136

7-8

「さぁー昼からも頑張ろうかー」


拓斗は気合いを入れ、芝浦と別れた。


拓斗が持ち場につくと、東ではなく違う男が作業をしていた。まだ20歳前後だろう、髪は金髪で、ヤンキー風な感じである。



「あれ?ここだよなー?」


拓斗は、どうしていいのかわからず、その青年に聞いてみた。



「あのー?私はここでいいんでしょうか?」


「あー、聞いてるけど・・・」


その青年は、笑顔1つ見せずに拓斗をちらっと見ただけだった。


「東さんはどこへ行ったんですか?」


「違うとこでいるんちゃう」


「そうなんですか」


拓斗は東の姿を探したが、見つからない。



「西岡さんどうしたんですか?」


拓斗が辺りをキョロキョロしていると、城川が声をかけてくれた。



「あのー、東さんがいないんですけど、私はどうしたらいいんですか?」


「あー、すいません。言ってなかったですね。持ち場はローテーションするので、昼からはこの藤堂君が西岡さんの先生です」


「あー、そういうことですか」


拓斗はやっと理解できた。そういえば前後の人も午前中とは違う人だった。



「じゃー藤堂君よろしくな」


「はい」


藤堂は、軽く会釈している。



「じゃーやってみて、見てるから」


「いやっ、いきなりやれって言われてもできないですよ。朝からは見ていただけですし」


「そうなん?・・・じゃー教えるからやって」


そういうと、藤堂は最初から説明してくれた。


拓斗は、午前中のことも思い出しながら、やってみたが、やはりなかなか思うようにできない。


「違う違う、こうだって!!」


藤堂はイライラしている。



「すいません。どうも思うようにいかなくて」


「もう一回やるから見ててな」


藤堂は、最初から自分でやりながら説明しているが、どうもわかりにくい。人に教えるのが苦手なのだろう。



「じゃーやってみて」


拓斗は1から教えてもらったようにやってみた。

まだスピードは遅いが、何回かやっているうちにできるようになってきた。

だが、作業が終わった頃には、次の人がもう終わろうとしている。こんなことでは到底一人ではまだまだできない。

急いで戻ると、藤堂が次の車を終わらせている。



「すいません、迷惑ばっかりかけて」


「もうちょっと早くなってなっ!!それと、まだ間違いが多いわ」


確かに後で確認してみると、違う部品をつけていたり、作業を忘れていたりしている。

車の種類やグレードによって、部品が違う。車の前に貼っている図面を見て確認しないといけないのだが、どうしても慌てると失敗してしまうのである。



ジリリリ・・・・・・・・


仕事の終わりを告げるベルがなり、ラインは止まった。

拓斗が片付けをしていると、藤堂はもういなかった。


ものすごく偉そうな奴だったが、今の拓斗にはそんなことで腹を立てるわけにもいかず、グッとこらえていた。



「お疲れ様です。初日はどうでしたか?」


東が声をかけてきた。



「あっ、どうも東さん。なかなか思うようにいかないですよね」


「誰でも最初はできないですよ。一人でできるようになるには1週間ぐらいはかかるんじゃないですか」


「やっぱりそのぐらいかかりますよね」


「昼からは藤堂君やったでしょ?あいつ偉そうな奴だからムカついたんじゃないですか?」


「ちょっとね・・・でもそんなことでいちいち腹立ててられないですからね」


「大人ですね西岡さんは。俺だったらイライラして仕方ないですよ」


会社というのは、いろんな人がいる。東みたいや優しい人もいれば、藤堂みたいな偉そうな奴もいる。

拓斗は、早く独り立ちできるように頑張ろうと決めたのだった。






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