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禁断LOVE  作者: コウユウ
第6章 逃亡
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6-24

12月31日。大晦日である。


愛の親、佐々木義雄と昌子は大和の家に来ていた。


「大和君、もう大晦日だよ。愛はいったいどこへ行ったの?」


昌子は、なんの情報も得られないままで不安がつのるばかりだった。



「俺が聞きたいですよ。まったくわからないんですから」


「捜索願いは出したの?相手の奥さんは出したみたいだけど」


2日前、香奈が佐々木家を訪れた。

散々、愛のことをバカ呼ばわりし、どこへ行ったのかを聞いてきたのだった。

そのときに、捜索願いを出したことを言っていたのだった。



「そうですか、香奈が捜索願いをね。じゃーこっちまで出さなくていいんじゃないんですか?」


「まだ一緒にいるとは限らないでしょ・・・」


「そんなの一緒にいるに決まってるでしょ。どっちにしろ、警察なんてあてにならないから無駄ですよ」


大和は、半ば諦めかけていた。どうせ四人で楽しくやってるんだろう。そんなことを考えると、余計に腹が立ってくるだけだったのだ。



「とにかく、こんなんじゃ正月も迎えられないよ。何かいい方法はないのか?」


義雄も昌子と気持ちは一緒だった。



「今更どうしようもないですよ。そのうち帰ってくるんじゃないですか」


「そんな簡単なことじゃないでしょ。とにかくもう少し探してみて。私達も探してみるから」


「はい、わかりました」


義雄も昌子も、大和の楽観的な考えが信じられなかった。

自分の嫁と子供がいなくなってるのに、もうすでに諦めている大和が信じられなかった二人であった。



二人が帰ったあと、大和は1人でイライラしていた。


もし、愛と子供が見つかったとしても、自分の元には戻ってこないのがわかっているからである。

もちろん、愛が拓斗を取ることは100%間違いない。桜も向日葵も、愛のほうへ行くのは間違いないだろう。



大和は、考えれば考えるほど嫌になってくる自分がいた。


「どうせ、四人で楽しくやってるんだろう」


大和は急に吹っ切れたのか、携帯を手に取り、耳にあてた。



「もしもし、莉那かっ。元気にしてるか?」


電話の相手は、大和の不倫相手、佐々木莉那だった。


「今日うちに来ないか?一緒に大晦日過ごそうよ」


「いいの?奥さん出ていって大変なんじゃないの?」


愛が出ていってからも、何度か莉那と会っていた大和であった。



「もういいんだ、諦めたよ。一人で年明けるのも寂しいしな」


「大和が寂しいなんて珍しいね。どうしたの?」


「どうしてかな・・・今までは何も思わなかったけど、いざ一人になったら案外寂しいんだよ」


「そうなんだ。莉那は大和君と一緒にいれるから嬉しいけどね。待ってて、すぐに用意して行くからね」



電話を切ったあと大和は、静まり帰った家の中で、何もする気になれず途方に暮れていたのであった。



1時間ほど経ち、莉那が家に到着した。



「待ったー、ごめんねー遅くなっちゃってー!!」


莉那は、大和の顔を見るなり、鞄を放り投げ大和に抱きついたのだった。



「なぁー莉那?ずっとこの家で俺と一緒に暮らさないか?」


「えーいいの?もう奥さん帰ってこないの?」


「男と出て行ったんだぞ。帰ってくるわけないじゃん」


「ほんとにー!!やったー!!もう、隠れてこそこそ会わなくてもいいの?」


莉那は、子供のように無邪気に飛び回って喜んでいたのだった。



「よし、じゃー2人の新生活を祝って飲みに行こうか!!」



二人は、車に乗り込み街へ向かったのだった。





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