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禁断LOVE  作者: コウユウ
第6章 逃亡
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6-6

「おはよっ、愛」


朝方、少し寝れたのか拓斗は目を覚ました。

隣では、愛が目を開けて拓斗を見ていた。


「おはよ、ちょっとでも寝れた?」


愛も少しの間、眠っていたのだろう。


時間は朝8時。

桜と向日葵はまだスヤスヤと寝ている。



「あんまり寝れなかったかな。愛も寝てないんじゃないか?」


「そうだね。これからのこと考えたら不安で寝れないね・・・」


「とにかく今は地元から離れないとな。こんなところでいたらすぐに見つかっちゃうよ」


「そうだね・・・」



拓斗は車を走らせた。

途中で銀行に寄り、少しではあるが現金を出金した。



「すまない、これだけしかなくて・・・」


拓斗の貯金が10万。

愛も全て出金し、昨日もらった給料を足して30万程度だった。



「行き先は決まってないけど、出来るだけ見つけにくい場所を探さないとな。住むところと仕事だな・・・」


「そうだね。子供の学校も考えてあげないと・・・今は冬休みだからいいけど・・・行かない訳にも行かないから・・・」



朝の道は仕事に行く人で車が多い。

拓斗の仕事場はどうなってるだろう。茜が事情分かってるから坂上には言ってくれているだろう。



「あっ、おきた桜。おはよっ」


後ろで桜が目を覚ました。向日葵はまだ寝ている。


「おはよ愛ちゃん・・・」


「家から持ってきたパンあるから食べる?」


さすがは主婦である。食料のことまで拓斗は考えていなかった。


「さすがだなー愛は」


「食料は一番お金かかるからね。少しでも家にあったものは持ってきたから」


「ありがとうな」


「いいよ。でもそんなにないから、なくなったら買わないといけないね。料理できないし、即席ものになっちゃうね」



「お腹空いてないからいいよ・・・」


桜は小さな声で答えた。

さっきから拓斗のほうをチラチラ見ている。

気になるのは当たり前だ。会ったこともない人なんだから。


拓斗もどう接していいのか分からない。

小学校5年ともなれば、少しは大人事情もわかってくる難しい年頃だろう。



「あっ、向日葵もおきたの。おはよっ」


「おはよ、ママ。ここどこ??」


向日葵は昨日の出来事を余り覚えてないのだろう。辺りをチョロチョロしながら不思議そうな顔をしている。


「向日葵の知らないとこだよ」


今の向日葵には説明が難しい。愛は適当に話を合わせておいた。


「どこに行くのー?」


「まだ決まってないの。向日葵お腹空いた?パンあるからね」


「まだおきたばっかりだから大丈夫だよ」


「お腹空いたら言ってね」


「はーい」



「今頃みんな騒いでるよな・・・」


拓斗が久々に口を開いた。



「・・・警察とかに言うのかなー?」


「どうだろうな・・・でも捜索願いだしても警察は探してくれないよ。事件性がない限りは探さないらしいから」


「そうなんだ。案外警察って何もしてくれないんだね」


「それだけいなくなる人が多いんだろうね」



「ママ見てー!海だよー!!」


向日葵が窓に張りつき、目を輝かせている。



「ほんとだー」


桜も同じように向日葵の後ろから、海を見ていた。



「最近、海も来てなかったもんねー」


愛の家族で海へ行ったのは、5年前が最後だったので、桜も向日葵も海を見るのは久しぶりだった。



拓斗は、そんな二人を見て、海岸沿いにある駐車場に車を停めてあげた。駐車場からは、すぐに砂浜へ降りられるようになっていた。



「愛ちゃん、行っていい?」


桜が海を指さしながら、今にも車を飛び出していきそうな勢いだった。



「うん、いいよ。行っておいで。向日葵のこと見てあげなよ」


「うん、わかった。向日葵、いこっ!!」



桜は、向日葵の手をしっかり繋ぎ、嬉しそうに砂浜へ走っていったのだった。






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