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彩夏は、山崎 誠と話に盛り上がっていた。
既婚者の坂上、田中そして西岡が、愛、茜とお互いの結婚生活について語りあっていた。
一番隅に座っていた岡澤は、独身ながらも既婚者の話に耳を傾け、みんなの話にうなずいていた。
「やっぱりどこも一緒だね」
一通り生活事情を聞いた愛と茜は、二人で納得していた。
坂上は結婚生活15年になるが、夫婦仲がいいらしい。子供がいないこともあるのだろう。
田中は、結婚して12年で、子供が2人いる。
夫婦仲はよくもなく、悪くもないが、家では会話はないらしい。
西岡 拓斗は、結婚して7年。4歳の男の子がいるらしい。
「西岡さんは嫁とは仲いいの〜?」
「最初の2年ぐらいかな〜、仲良かったのは。子供ができてからは全然喋らないようになったな〜」
西岡は愛の質問に対して、答えながら携帯を触っていた。
西岡は、愛と茜が来たときから、ちょくちょく携帯を触っていた。そんな西岡に愛はいい印象を持っていなかった。
「田中さんとこはどうなの?」
愛は田中に話を振ってみた。
「僕のところは、もうだめかな。嫁も夜ちょくちょく出ていってるしね。子供がいるからつながってるようなものかな」
田中は、笑いながら答えてきた。
「そうなんだ。それはきっと女がいるね」
愛は意地悪そうに言ってみた。
「別にいてもいいよ。もうどうでもいいしね。」
田中は完全に諦めモードである。
「最近俺も女でも探そうかな〜って思ってる。毎日ほんと楽しくないんだもんな。まだ子供がいるから楽しみはあるけどね。愛ちゃんところはどうなの?毎日楽しい??」
「うちもよく似た感じだよ。旦那は家のことはほったらかしだし、休みの日もどこで何してるかわからないしね。うちは子供が2人とも女の子だから、女3人は仲いいけどね」
「そりゃ〜愛ちゃんの旦那も女いるんじゃないの?普段の日は仕事終わったらすぐ帰ってくるの?」
「どうなんだろうね。仕事が何時に終わってるのか知らないしね」
「え、旦那の仕事終わる時間分からないの?」
「うん、だいたいは分かるけど、残業もしてるみたいだからね。ほんとに終わってる時間が分からないの」
愛は、旦那が仕事終わる時間をまったく理解していない。旦那の仕事は3交代で、週代わりで帰ってくる時間が違う。
二人で話に盛り上がっていると、隣でもよく似た話をしていたのは、茜と坂上、西岡だった。
話に入っていけない岡澤は、気づかない間に山崎の隣に移動し、彩夏と3人で話に盛り上がっていた。
愛は化粧を治そうと、茜を誘ってトイレに向かった。
「どう愛、いい人いる?」
茜は付けまつげを直しながら聞いてきた。
「坂上さんはほんと紳士的な人だよね〜。あ〜いう人は好きだけど、夫婦仲良さそうだしね。田中さんは感じのいい人だけど、ちょっとタイプじゃないかな」
「あとの3人はどうなの?あ〜でも西岡君はやめたほうがいいよ。いい人だけど女ぐせ悪いみたいだよ」
「そうなんだ〜。今日はそんな絡んでないけど、なんかずっと携帯触ってるよね。かなり感じ悪いよあの人」
「西岡君は口数少ない人だからね。仕事はものすごくできるんだけどね。他の2人はどうなの?」
茜はどうしても愛と誰かを引っ付けたいようである。
「どっちもいまいちだね。さっ、戻ろっか」
愛はまったく感心ないみたいである。




