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禁断LOVE  作者: コウユウ
第1章 既婚者と独身者
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1-5

愛は一度茜の家に寄ってから飲み屋に向かった。

飲み屋に入ると、すでに男性が5人座っていた。


「おぅ!!山本久しぶり」

その中の1人、坂上 充宏が茜に向かって手を振った。


「久しぶりだね坂上さん」

茜も笑顔で答えている。

愛は軽く会釈をした。


「まぁ〜2人とも立ってないで座って」

坂上は笑顔で、空いてる席に案内した。


「ありがとう。坂上さんは相変わらず優しいね」

茜は羽織っていたジャンバーを脱ぎながら、笑って答えた。


「女の人だけだけどね」

坂上の隣で座っていた田中 智輝が笑いながら坂上の腕を軽くパンチして見せた。


「そんなことはないだろう。会社でも優しく接してるだろ」


坂上はそんな田中に対し、同じように腕を軽く叩いた。

坂上と田中は同い年で36歳である。

会社でもこの2人は仲がいい。


「山本はこいつ以外は知ってるよな」

坂上は、田中とは反対側に座っている山崎 誠の肩をポンッと叩いた。


「あ、どうも、山崎です」

山崎 誠は立ち上がり、深々と礼をした。


「はじめまして。よろしくね」

茜は礼儀正しい山崎を見て、少し驚いた様子である。

「山本、お隣の綺麗なお嬢さんを紹介してくれるかな?」


茜は愛のことを紹介するのを忘れていた。

坂上も愛のどうしたらいいんだろうっていう表情を読み取ったのだろう。


「あ〜ごめんねみんな。愛だよ。戸川 愛ちゃんです。歳は私と一緒で、今の会社で一緒なんだ。」

茜は慌てた口調で、愛のことを紹介した。


「どうも。戸川です。はじめまして」

愛は知らない人でも、すぐに打ち解けられる性格である。やっと茜が紹介してくれたことで少し喋りやすくなった。


「へぇ〜、山本とタメなんだね。絶対年下だと思ったよ。」

坂上は茜と愛を交互に見ている。


「何よ坂上さん、それって私が老けてるってこと!?」茜は怒った顔をして見せた。


「そんなことないけどね。山本も若く見えるよ〜」


「今頃そんなこと言っても遅い」

茜は、頬っぺたを膨らましている。


「戸川さんは結婚してるの?」

坂上と茜が喋っている横で、田中が聞いてきた。


「うん、してるよ。子供も2人いるよ」


「そうなんだ。山本さんとタメっていうことは、32歳かな」


「うん、そうだよ。田中さんはいくつなんですか?」


「いくつに見える?」

田中はお決まりのように聞いてきた。

愛と田中、茜と坂上がお互いに少しの間喋っていると、聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。


「ごめんね〜、遅くなっちゃって」

彩夏だった。彩夏は20代だけあってかわいい服装がよく似合っている。愛と茜も若い格好をしているが、やはり若い子には残念ながら敵わない。


「もう待ってたんだよ〜」

茜はやっと来た彩夏に、隣の席を指さして呼んだ。


「こんばんは〜。北原 彩夏で〜す。28歳独身で〜す。」

彩夏はぶりッ子しながらあいさつをした。若いといっても28歳。ちょっとぶりッ子は無理がでてくる年ではあるが、男にはこのぶりッ子が堪らないのであろう。

彩夏が来たことで、男性陣のテンションが少し上がったような気がする。


これで今日のメンバーが揃った。

坂上、田中、山崎の3人の他に、ずっと2人で喋っていた男2人がいる。岡澤 一樹と西岡 拓斗だ。

岡澤、西岡ともに30歳であるが、岡澤は独身で西岡は結婚している。


坂上を中心になり、全員が自己紹介を始めた。

頼んでおいた飲み物も揃った。


「じゃ〜みなさん今日は楽しんで下さいね、かんぱ〜い」

坂上が立ち上がり、持っていた生ビールを持ち上げ、そして一気に飲み干した。




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