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禁断LOVE  作者: コウユウ
第5章 再会
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64/136

5-19

PM 9:30


待ち合わせ場所に到着した。

拓斗は、辺りに誰もいないか細心の注意をして、駐車場にゆっくりと入っていった。


真っ暗な駐車場。愛の車だけが停まっていた。

もしかしたら、どこかに隠れているのかもしれない。拓斗はいろんなことを想定していた。


愛の車の横に停め、一度エンジンをとめた。


拓斗のポケットの中では、10分ぐらい前から携帯が鳴っていた。車を停めた拓斗は、携帯が鳴り始めてから、初めて履歴を確認した。

相手は香奈だった。香奈はいつも何か気に入らないことがあれば、拓斗が出るまで何回もかけてくるのである。


「奧さんから?」


携帯を見ていた拓斗が気になったのか、愛が聞いてきた。



「あー、ついにかかってきたな。かなりしつこくかかってくるよ・・・・・・あっ・・・・しまった・・・」


拓斗は着信が鳴ったと同時にボタンを押してしまった。

そのまま切ることもできず、電話にでたのだった。


「・・・」


「もしもしー!あんた何やってるの!?仕事休んでるってどういうことなの!?ちゃんと説明してくれる!?」


「いや、休んでないけど・・・どうして?」


拓斗はとりあえずとぼけてみることにした。



「もう嘘言わなくていいよ!!会社に電話して聞いたんだからね!!今どこ?すぐに帰ってきて!!」


「・・・今日はまだ残業しなきゃだめだから・・・」


「まだ嘘言うの?わかったよ!今、会社にいるんでしょ!?今からそっち行くから待ってて」


「・・・いや、今、お客さんのとこだから・・・」


「まだとぼける気!?もう全部大和君から聞いたんだからね!!今、あいつといるんでしょ!!」


「・・・今お客さんと喋ってるから切るよ・・・」


香奈が何か言っていたが、拓斗は迷わず携帯を切った。



「はぁーー・・・・・・」


拓斗は大きなため息をついた。



「大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ。・・・たぶんもうばれてるね。帰ったらとんでもないことになるよ」


「どうしようか・・・もう終わりだね・・・愛、もう帰れないから、どっかへ消えるわ・・・」


「消えるって・・・どこも行くところなんてないじゃん・・・」


「もう疲れたよ・・・拓斗はいいよ、家に帰っても・・・なんだかんだ言っても許してくれるでしょ、奧さん。だから帰ってあげて・・・愛は一人で大丈夫だから・・・」


愛は投げやりになっていた。

どうせまた、最後には拓斗に裏切られるんだ。

また、一人になるんだ。


「もうどうなってもいいよ・・・疲れちゃった」



拓斗も愛がイライラしているのに気が付いている。このまま愛を放ってはおけない。

拓斗自身も、一度愛のことを裏切ったことを後悔している。


『どうしよー・・・・・・・・・』


拓斗はいろんなことを考えた。



愛のこと  宇宙のこと  自分のこと


香奈のこと  大和のこと



『自分の幸せとってもいいよな・・・・・・』



拓斗は今、一大決心をしたのであった。








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